2023.1.11 マーケットレポート【面白味のないパウエル議長の発言と市場はCPI待ちの様子見姿勢】
昨日のマーケットは株式市場が上昇。
昨日は注目されていたスウェーデン中銀が開催したフォーラムでパウエル議長の発言があり、金融政策について何かしらの発言があるとマーケットは注意を払っていたものの、特段金融政策についての発言もなく、マーケットは安心感から株式市場が上昇した。
一部ではタカ派的な発言があるものと予想されていたことが昨日の値動きに繋がっているが、12日のCPIを控えて大きくポジションを傾けるというよりはポジション調整の範囲内だろう。しかしCPIで万が一弱い数字が出た場合は更なる株式市場の上昇が見込まれるため、明日の数字次第と言ったところになりそうだ。
米国債金利が長期ゾーンを中心に上昇する中、ドルインデックスは横ばいの動きとなった。ドル円は132円まで上昇してきており、本日はCPIまで方向性はそこまででないだろう。先週金曜日発表されたIMMの通貨先物ポジションは日本円のショートポジションが拡大しており、これまで円高で推移する中、縮小方向で推移していたトレンドが一旦止まったことを意味している。
ここからの円高は更なる材料が必要となりそうなため、一旦は130円から135円超がドル円のレンジとなるのではないかと想定している。日経平均株価は本日は26,500円を高値として考えており、あとはCPIを前に上昇継続は難しいと判断している。
仮想通貨市場は続伸。ビットコインは18,000ドル方向で動きつつあるが、本日到達するかどうかはまだわからない。
明日までに到達しない場合はCPIを受けた株式市場の変動に左右されることになると思われるため、短期的なポジション調整の売りが上値を重くする可能性もあるだろう。
仮想通貨市場のニュースとしてはアメリカのコインベースが従業員をさらに20%削減するとの報道が出ており、厳しい仮想通貨市場の状況が継続していることを示す動きが出ている。アームストロングCEOもさらに波及する恐れもあるとコメントしており、FTX以降の嵐の余波は続いているようだ。
またFTXジャパンの売却に41社が興味を示しているという話題も出ており、FTXジャパンをどこが買収するのかも日本国内では注目されるだろう。
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