トラリピとループイフダン、初心者におすすめのFX会社は?やり方や注意点も解説【画像付き】

FXトラリピとルーフイフダンは、FXの自動売買ツールを提供しています。初心者にはどちらの方がメリットがあるの?と疑問に思っている方もいるでしょう。

今回はそれぞれの特徴を紹介しながら、どちらが初心者にメリットがあるFX会社なのかを解説します。トラリピとループイフダンのやり方・注意点も解説します。参考にしてみてください。

※本記事は12月5日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. トラリピとループイフダン 初心者におすすめのFX会社はどっち?
    1-1.トラリピの特徴
    1-2.ループイフダンの特徴
    1-3.ループイフダンの方が初心者の方にはメリットが多い
    1-4.ループイフダンは注文設定がトラリピよりもシンプル
    1-5.ループイフダンにはデモ口座がある
    1-6.ループイフダンの方がメジャーな通貨ペアのスプレッドが狭い
  2. ループイフダンのやり方・始め方
  3. ループイフダンの注意点
    3-1.ループイフダンランキングの売買システム=利益が出るとは限らない
    3-2.ループイフダンはトラリピよりもセミナーは少ない
  4. トラリピのやり方・始め方
  5. トラリピの注意点
    5-1.トラリピ戦略リストは利益を確約しない
    5-2.ストップロスを設定すると全ポジションが決済される場合も
  6. まとめ

1.トラリピとループイフダン 初心者におすすめのFX会社はどっち?

1-1.トラリピの特徴

トラリピは、マネースクエアが特許を取得した注文方法で、為替相場の、為替は一定の価格帯を行き来しやすい(レンジ相場になりやすい)、24時間動くという特性を利用している売買手法です。「トラップ」と「リピートイフダン」に分けられます。

「リピートイフダン」とは買う価格と売る価格を決め、売買を繰り返す売買方法を指します。「トラップ」とは、「リピートイフダン」を、罠を仕掛けるように、等間隔にたくさん設定する注文方法です。

興味のある方は、マネースクエア「トラリピ」の評判は?も参考にしてみてください。

1-2.ループイフダンの特徴

ループイフダンは、アイネット証券が提供しているFXの自動売買サービスです。

ループイフダンではあらかじめ値幅を決めておき、買いで設定した場合は一定の値上がりがあると利益が出て売却されます。損切りありを選択した場合は、一定の値下がりがあると損切りのために売却されるようになっています。

ループイフダンには、感情を伴わずに売買ができるメリットがあります。

興味のある方は、アイネット証券「ループイフダン」の評判は?も参考にしてみてください。

1-3.ループイフダンの方が初心者の方にはメリットが多い

初心者の方には、ループイフダンの方が、メリットが多いでしょう。主な理由は以下の通りです。

  • ループイフダンは注文設定がトラリピよりもシンプル
  • ループイフダンにはデモ口座がある
  • ループイフダンの方がメジャーな通貨ペアのスプレッドが狭い

1-4.ループイフダンは注文設定がトラリピよりもシンプル

ループイフダンの注文設定はトラリピよりも項目が少ないため、初心者の方にも分かりやすく感じるでしょう。

トラリピの設定項目

  • 通貨ペア
  • 売買方向
  • 仕掛ける値幅(レンジ)
  • 注文金額
  • トラップ本数
  • 利益金額(1回に取れる利益)
  • 決済トレールの有無
  • ストップロスの有無

ループイフダンの設定項目

  • 売買システム
  • 損切りの有無
  • 取引数量
  • 最大ポジション数

トラリピの方が、設定項目が多いほか、「決済トレール」や「ストップロス」など、専門用語を理解しなければ適切な設定をすることができません。一方、ループイフダンは設定項目が少なく、設定にあたり覚えるべき用語・知識もトラリピと比べてシンプルだと言えるでしょう。

1-5.ループイフダンにはデモ口座がある

トラリピにはデモ口座がありません。しかし、ループイフダンにはデモ口座があるため、ループイフダンの仕組みや注文方法などを整理した上で本取引に臨むことができます。

初心者の方にとって、自動売買についてホームページの説明を読んだとしてもすべてを理解するのは難しく、実際に利用してみて学べる点がたくさんあります。ループイフダンで事前にデモトレードをする意義は大きいと言えるでしょう。

1-6.ループイフダンの方がメジャーな通貨ペアのスプレッドが狭い

注文を繰り返す自動売買では取引コストの低さもポイントです。その点、ループイフダンの方がスプレッドは狭く、取引コストを抑えた取引が可能です。以下、メジャーな通貨ペアのスプレッドを比較してみましょう。

米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円
トラリピ 4.7銭 6.0銭 7.9銭 6.4銭 7.5銭
ループイフダン 2.0銭 3.0銭 5.0銭 4.0銭 6.0銭</td

※スプレッドは2023年5月10日10時時点
※トラリピのスプレッドの変動制であるため、異なる可能性あり

メジャーな通貨ペアはループイフダンの方がスプレッドは狭いことが分かります。通貨ペアによってはトラリピの方が、スプレッドが狭いケースもあるため、取引コストを気にする方は、事前に取引予定の通貨ペアのスプレッドを確認しておくと良いでしょう。

2.ループイフダンのやり方・始め方

今回はブラウザ版i-NET TRADERにおけるループイフダンのやり方・始め方を見ていきましょう。

i-NET TRADERのループイフダン取引画面
※取引画面より筆者作成

上記がブラウザ版i-NET TRADERのループイフダン取引画面です。赤枠の「ループイフダン」をクリックしましょう。

ループイフダン
※取引画面より筆者作成

続く画面では、「ループイフダン【注文】」をクリックします。なお、ループイフダンの運用結果ランキングから注文を出したい方は、「ループイフダン【ランキング】」を選びましょう。

ランキング
※取引画面より筆者作成

左側にあるループイフダンの「次へ」を選択します。なお、ループイフダンBSの場合は右側の赤い「次へ」をクリックしましょう。

注文画面
出典:株式会社アイネット証券「ループイフダンをスタートする

注文画面に遷移しました。上記のとおり、売買システム・損切りの有無・取引数量を設定し、「次へ」へクリックしましょう。

なお、売買システムでは、プルダウンにループイフダンB10(USD/JPY)やループイフダンS40(EUR/JPY)などの項目が出てきますので、いずれかを選択します。

このB10(USD/JPY)やS40(EUR/JPY)とはそれぞれ順番に、B(買)タイプor S(売)タイプ・注文値幅・通貨ペアの3つを意味しています。例えば、B10(USD/JPY)とは、米ドル/円を10銭ごとに新規買い注文および決済注文を出していく、またS40(EUR/JPY)は、ユーロ/円を40銭ごとに新規売り注文および決済注文を出していくという意味です。

売買システム
出典:株式会社アイネット証券「ループイフダンをスタートする

次に最大いくつまでポジションを保有するか、最大ポジション数を設定し、「確認」をクリックします。

確認
出典:株式会社アイネット証券「ループイフダンをスタートする

内容を確認し、問題がなければ「開始」を押せば運用スタートです。これらの注文プロセスはデモ口トレードでも経験できます。設定が不安な方はデモ口座で注文プロセスを整理してから本取引に臨んでも良いでしょう。

3.ループイフダンの注意点

ループイフダンを始める上で押さえておくべき注意点を2点解説します。

3-1.ループイフダンランキングの売買システム=利益が出るとは限らない

ループイフダンでは一定の期間内における運用状況をランキング化したループイフダンランキングから、好きなシステムを自由に選んでその通りに発注することができます。

ループイフダンランキング
出典:株式会社アイネット証券「ループイフダンをスタートする

一見、「ランキングに載ったシステムはすごいのだろう」と思ってしまいそうですが、あくまでランキングに掲示された売買システムは過去の一定期間において優秀な成績を収めたものであり、未来の収益を保証するものではありません。

そのため、ランキングに載った売買システム=利益が出る、とは限らない点は頭に入れておきましょう。

3-2.ループイフダンはトラリピよりもセミナーは少ない

トラリピでは通貨ペア別にトラリピの運用戦略を学べるセミナーがある一方、ループイフダンに関するセミナーはトラリピよりも少なく、したがって最新の相場環境に応じたループイフダンの設定について学ぶ機会も少ない傾向にあります。

ループイフダンの戦略について学べるセミナーは随時開催されているため、それで十分な方もいるでしょう。初心者の方は、トラリピとの比較において、ループイフダンの戦略について学ぶ機会が少ない点は押さえておいても良いでしょう。

4.トラリピのやり方・始め方

続いて、トラリピのやり方・始め方を解説します。

トラリピ注文
※画像は取引画面より筆者作成

トレード画面にログイン後、「トラリピ注文」をクリックします。

トラリピの注文画面
※画像は取引画面より筆者作成

すると画面左側にトラリピの注文画面が出てきました。次に各種注文項目を設定していきます。

各種注文項目
※画像は取引画面より筆者作成

こちらが注文にあたり設定する項目です。いくつか用語について補足します。

トラリピの用語

利益値幅 新規注文と決済注文の価格の差(利益の幅)を設定する。
決済トレール トレンドを追跡し、決済の値幅を通常よりも広げることで、利益の拡大を狙う機能のこと。チェックを入れると決済トレールが機能する。
ストップロス チェックを入れると、指定したレートで損失を確定する注文が出される。

上記の項目を含め設定を行い、トラリピでの運用をスタートさせます。

トラリピの設定をサポートします
※画像は取引画面より筆者作成

また設定に迷ったら、注文画面上部の「トラリピの設定をサポートします」を活用しても良いでしょう。

オンラインサポート
※画像は取引画面より筆者作成

専門スタッフからオンラインでサポートを受けられるメニューもあります。不安な方はいずれかの方法でサポートを受けることも検討しましょう。

5.トラリピの注意点

トラリピを始める上での注意点を2つ整理しておきましょう。

5-1.トラリピ戦略リストは利益を確約しない

トラリピでは、ストラテジストやアナリストなどが提案する売買戦略・トラリピ戦略リストから好きな戦略を選び、その戦略の設定でトラリピを運用することができます。

トラリピ戦略リスト
※画像は取引画面より筆者作成

トラリピ戦略リストで提案されている戦略は、設定来のパフォーマンスやリスクなどが表示されており、それらを参考に戦略を選ぶことが可能です。

ただし、これらの戦略は、ストラテジストやアナリストが提案するものではありますが、必ず利益が出るとは限らない点は押さえておく必要があるでしょう。

5-2.ストップロスを設定すると全ポジションが決済される場合も

ストップロスとは自身でレートを指定し、そのレートに到達すると損失確定の注文が執行される機能を指します。トラリピでストップロスを設定した場合、指定レートに達すると、その該当の注文(仕掛け)で保有しているすべてのポジションが決済されてしまいます。

そのため、仮に相場が戻したとしても、ストップロスが機能したあとではポジションが決済された状態のため、相場の戻しによる利益を享受することはできません。そのため、ストップロスを設定するかどうか、するならレートはいくらに設定するのか、自身のリスク許容度を踏まえてしっかり考えることが大切です。

6.まとめ

今回はトラリピとループイフダン、どちらの方が初心者にメリットがあるか、筆者の考えを紹介してきました。初心者の方にとっては設定のしやすさやデモ口座の有無から、ループイフダンの方が、メリットがあるでしょう。

トラリピについても設定サポートのほか、セミナーも充実しているため、初心者の方でも運用しやすい環境が整っています。

この記事を参考に、どちらの自動売買でFXをするのか、もしくは両方で運用をしてみるのか、検討してみてはいかがでしょうか。

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