三井住友銀行「Olive」の評判は?お得な使い方と類似サービス比較も

株式会社三井住友フィナンシャルグループと株式会社三井住友銀行、三井住友カード株式会社は、2023年3月1日に総合金融サービスのOliveをリリースしました。これまでの個人向け金融サービスと異なり、Web通帳やクレジットサービス、SMBCダイレクトなど、さまざまな機能や特典を1つのアプリで活用できるのが大きな特徴です。

そこでこの記事では、三井住友から新規リリースされたOliveのサービス内容やメリット、デメリット、環境面におけるメリット、どういった方におすすめかについて詳しくご紹介します。環境や社会に配慮された金融サービスをなるべく利用したい方や1つのアプリで銀行やクレジットサービスなどを管理したい方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2023年6月8日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 三井住友から新サービスOliveがリリース
    1-1.アプリから複数のサービスを管理および利用可能
    1-2.マルチナンバーレスカードで1枚4役
    1-3.Olive会員向けの特典付帯でお得に利用可能
  2. Oliveアカウントのサービス
    2-1.Oliveフレキシブルペイ
    2-2.SMBC ID
    2-3.SMBCダイレクト
    2-4.残高別金利型普通預金もしくは普通預金口座
    2-5.Web通帳
  3. Oliveの利用メリット
    3-1.支払いなどの流れをアプリで総合的に管理
    3-2.紙やプラスチックカードを複数枚所有せずに支払いや口座管理可能
    3-3.特典でお得に生活
  4. Oliveのデメリット
    4-1.三井住友系のサービスで統一したくない場合は不便に感じる可能性
    4-2.端末が不具合を起こすと口座管理などに手間がかかる
    4-3.アプリに機能を集約したため慣れが必要
  5. Oliveの環境面におけるメリットとは
  6. Oliveがおすすめの人
  7. Oliveの利用方法
  8. Oliveの類似サービスは?
  9. まとめ

1.三井住友から新サービスOliveがリリース

まずは、新サービスOliveの特徴について1つずつ確認していきましょう。

1-1.アプリから複数のサービスを管理および利用可能

三井住友からリリースされたOliveは、5つの個人向け金融サービスをOliveアカウントという1つのアカウントで管理運用が可能なサービスの名称です。リリース日は2023年3月1日で、三井住友銀行の各種サービスを利用している方やこれから利用する方なら申込手続きを進められます。

具体的には、三井住友銀行の銀行口座とSMBCダイレクト、SMBC ID、クレジットやデビット、Vポイント払いといったサービスをOliveアカウントで管理できるのが特徴です。カード側で何か複雑な手続きを施すわけではないため、手元にあるスマートフォンから簡単に決済方法を切り替えたり利用額を確認したりできます。

アカウントの開設手数料は無料で、三井住友銀行アプリから申込手続きを進められます。

1-2.マルチナンバーレスカードで1枚4役

Oliveアカウントの新規契約を行った場合は、後日マルチナンバーレスカードを送付してもらえます。

ナンバーレスカードとは、カードの表や裏面にカード番号や氏名などの情報が記載されていないカードのことです。店舗でカードを使用する際、第三者から番号などの情報を見られずに済みます。

マルチナンバーレスカードのOliveフレキシブルペイは、キャッシュカードとクレジットカード機能、デビットカード機能、ポイント払い機能が1つにまとまっています。

ATMで預金の引き出しや振込などを行いたい時は、マルチナンバーレスカードで手続きを進めることが可能です。店舗で商品を購入する時は、アプリに設定しておいた支払い方法で決済を済ませることができるようになっています。

1-3.Olive会員向けの特典付帯でお得に利用可能

Olive会員は、手数料無料などの基本特典や選択特典を受けられます。基本特典は、全てのOlive会員が受けられる手数料優待サービスを指しています。

以下に手数料優待サービスを紹介します。

特典 内容
SMBCダイレクトの手数料無料 SMBCダイレクトから他行あての振込手数料が毎月3回まで無料
定額自動送金手数料無料 Oliveアカウント口座からの定額自動送金に関する振込手数料や取扱手数料が回数制限なしで無料
本店ATM手数料無料 Oliveアカウント口座での本店ATMや三菱UFG銀行の店舗外ATM利用時に時間外手数料無料

さらにOliveアカウントを契約した当月は、基本特典に加えてコンビニATM手数料毎月1回無料特典を受けられます。契約月の翌月以降については、前月中に選択した特典を当月中に受けることが可能です。たとえば、2023年5月に選択した特典を、翌月の6月に受けられる仕組みです。

以下に選択特典の内容を紹介します。

特典 内容
給与、年金受取特典 同特典を選択した月に給与や年金受取の実績があれば、翌月第3営業日の翌月にVポイント200ポイント進呈
コンビニATM手数料無料特典 同特典を選択した翌月のコンビニATM手数料が1回無料
Vポイントアッププログラム 同特典を選択した月のOliveアカウント利用額に対してVポイント還元率1%上乗せ
ご利用特典 同特典を選択した月の末日時点で残高10,000円以上なら翌月中旬までにVポイント100ポイント進呈

Vポイントアッププログラムは、選択特典の他にも三井住友銀行アプリもしくはVpassアプリへのログイン、住宅ローンの契約、SBI証券での取引などで最大5%の還元特典を受けられるようになっています。さらに三井住友カードの家族ポイント特典、タッチ決済によるポイント還元特典を組み合わせれば、最大15%のポイント還元を受けられます。

Vポイント3種類、コンビニATM手数料無料特典1種類のうち、好きな特典を選べるのが、選択特典の主な強みです。ポイントを効率よく貯めたいという方やコンビニATMを毎月利用している方には、使い勝手のいい優待サービスといえます。

2.Oliveアカウントのサービス

Oliveアカウント契約後は、三井住友銀行の各種サービスを効率よく利用したり特典を受けたりすることが可能です。

続いては、Oliveアカウントの契約に必要な主なサービスを確認していきましょう。

2-1.Oliveフレキシブルペイ

前段でも軽く触れたようにOliveフレキシブルペイは、4種類のサービスや機能とナンバーレス機能が搭載された新しいカードです。

以下に4種類の機能を紹介します。

機能 詳細
キャッシュカード ATMにて振込や引出を行う際に利用可能
フレキシブルペイ機能 クレジット機能:クレジット決済を選択できる
毎月26日に引き落とし
デビットカード機能:決済の際に即時引き落とし
ポイント払い:事前にチャージしたVポイントを支払いに利用可能

Oliveフレキシブルペイの国際ブランドはVisaで、年会費永年無料の一般、有料のゴールドとプラチナプリファードといった3種類にわかれています。

ゴールドの年会費は初年度無料、翌年度以降から5,500円(税込)です。プラチナプリファードの年会費も初年度が無料で、翌年度以降から33,000円(税込)になります。

各カードのグレードが上がるごとに、特典の内容や付帯保険は充実していきます。

以下に特典と付帯保険の内容を紹介します。

項目 一般 ゴールド プラチナプリファード
年会費優遇特典 なし 年間100万円以上のカード利用額達成で、翌年度以降の年会費永年無料 なし
継続特典 年間100万円以上のカード利用額達成で、Vポイント10,000ポイント進呈 年間100万円ごとのカード利用額達成で、Vポイント10,000ポイント進呈(最大40,000ポイント進呈)
ポイント還元率 クレジットカード:0.5%
デビットカード:0.5%
ポイント払い:0.25%
クレジットカード:1.0%
デビットカード:1.0%
ポイント払い:0.25%
ETCカード 年会費550円(税込)で発行可能
Apple Payや Google Payの対応状況 アプリで設定可能
動産総合保険 なし 購入日や購入日の翌日から200日間の間にカードで購入した商品の損害について補償(補償限度額300万円) 購入日や購入日の翌日から200日間の間にカードで購入した商品の損害について補償(補償限度額500万円)
海外旅行傷害保険 付帯
国内旅行傷害保険 なし 付帯
不正利用補償 付帯

年会費負担が気になる場合は、一般を発行することで維持管理費用を抑えられます。付帯保険やポイント特典を充実させていきたい時は、ゴールドやプラチナプリファードへグレードを上げることでさまざまな優待や補償を受けられます。

なお、三井住友カード ゴールド(NL)を所有している方で年間100万円のカード利用額を達成している方は、年会費永年無料でOliveフレキシブルペイのゴールドへ切り替えられます(切り替えの対象期間:2023年3月1日~2024年2月29日)。

他にも三井住友カード プラチナプリファードを解約した上でOliveフレキシブルペイ プラチナプリファードへ切り替えると、三井住友カード プラチナプリファード解約時点の累計利用額に応じたVポイントを獲得することが可能です。具体的には、50万円ごとに5,000ポイント進呈されます(最大40,000ポイント、切り替えの対象期間:2023年3月1日~2024年2月29日)。

2-2.SMBC ID

Oliveアカウントを契約する場合、SMBC IDを登録する必要があります。

SMBC IDは、三井住友銀行アプリや三井住友カードVpassアプリを管理および利用するために必要なIDとなっています。1つのIDでカードや銀行の利用状況、利用明細、住所変更やメールアドレス変更などを進められるため、ID管理の手間を省きたい場合にも使いやすいサービスです。

ただし、各サービスに紐づけられている重要なパスワードなので、第三者に見られないようSMBC IDのメモについては厳重に保管しておく必要があります。

2-3.SMBCダイレクト

SMBCダイレクトはインターネットバンキングで、Web上や専用のアプリから残高照会、振込といった取引を行えます。

特長の1つは、送金手数料を抑えられるという点です。三井住友銀行あての振込に関しては、回数制限なしで手数料無料にしてもらえます。さらに時間外手数料がありません。

他にもことら送金というサービスでは、1回あたり10万円以下の個人あて送金に関して、他行も含めて振込手数料無料となっています。

手数料コスト以外には、Webブラウザや三井住友銀行アプリから簡単に残高照会や振込操作を進められる点も強みといえます。

2-4.残高別金利型普通預金もしくは普通預金口座

Oliveアカウントの契約には、三井住友銀行の残高別金利型普通預金もしくは普通預金口座の開設が必要になります。

Oliveアカウントの契約が完了した場合は、三井住友銀行の本支店ATM手数料を回数制限なしで無料にしてもらえます。さらに三井住友銀行アプリがあるので、振込や残高照会などの管理や手続きも場所を選ばずに進められるようになります。

三井住友銀行の口座開設手続きでは、印鑑の届出不要です。銀行印などの準備に負担を感じる方は、メリットのあるポイントです。

2-5.Web通帳

Oliveアカウントを利用したい場合は、前段で紹介した各種サービスの申込手続きに加えてWeb通帳の利用も始める必要があります。

三井住友銀行のWeb通帳は、紙の通帳ではなくSMBCダイレクトや三井住友銀行アプリなどで預入金額や振込金額などを確認できるサービスです。

紙の通帳を持参してATMや窓口へ赴く必要がないため、日々の家計管理に関する負担を軽減できます。他には、通帳の盗難や紛失リスクを回避できるのもメリットの1つです。

3.Oliveの利用メリット

Oliveは、手軽に銀行の口座管理や各種支払いサービスを活用できるのが特長です。

ここからは、Oliveアカウントサービスに関する利用メリットを紹介していきます。

3-1.支払いなどの流れをアプリで総合的に管理

銀行口座の残高や利用記録、クレジットカードやデビットカードなどの支払いに関する明細をアプリ1つでスピーディに管理できるのは、Oliveの大きなメリットといえます。

一般的な個人向け金融サービスは、銀行とクレジットカード、デビットカード、通帳管理などを別々に進める必要があります。IDやパスワード、紙通帳やカードなど、複数の重要な情報や物を厳重に管理しておかなければいけません。

一方、Oliveに各種金融サービスをまとめれば、アプリ1つで情報やパスワードなどの情報管理をまとめられますし、SMBC IDでサービスの管理を行うことが可能です。

3-2.紙やプラスチックカードを複数枚所有せずに支払いや口座管理可能

Oliveアカウントを利用すれば、紙通帳を発行せずに銀行口座の管理を行うことが可能です。さらにクレジットカードやデビットカード、キャッシュカードを利用する際、それぞれの機能を1枚にまとめたOliveフレキシブルペイを発行できるため、カード管理の負担を軽減できます。

複数枚のカードを所有することが面倒という方やキャッシュカードや紙通帳の管理に負担を感じている方などは、特に利用メリットの大きなポイントといえます。

Oliveは、Web通帳で残高などを確認できますし、キャッシュカードとデビットカード、クレジットカード、ポイント払い機能をアプリと1枚のカードで管理することが可能になっています。

3-3.特典でお得に生活

Oliveアカウントを契約した上で各種サービスを利用すると、効率よくポイントを貯めたりATMの振込手数料負担を抑えたりできます。

日常生活におけるちょっとした負担を抑えたい方やATMの振込手数料が気になる方、少しでもお得に買い物をしてみたいという方には、メリットを感じるポイントでもあります。

ポイントを効率よく貯めたい場合は、選べる特典のVポイントアッププログラムやOliveフレキシブルペイのゴールドやプラチナプリファードに付帯されている継続特典、カード付帯のポイントプログラムを組み合わせることが重要です。

振込手数料などのコストに関しては、Oliveの基本特典やSMBCダイレクトの活用によって抑えられるので、複雑な手続きなどが不要です。

4.Oliveのデメリット

つづいては、Oliveのデメリットについて確認していきましょう。

4-1.三井住友系のサービスで統一したくない場合は不便に感じる可能性

三井住友関連のサービスで銀行などの各種金融サービスを統一したくない場合は、不便に感じる可能性があります。

Oliveアカウントサービスは、三井住友銀行の口座開設が必須ですし、三井住友のクレジットカードやデビットカード、Vポイント以外利用できない仕様です。

ただし、各種サービスを連携可能なので、IDやカード管理などをすっきりさせられます。また、Oliveアカウント契約後も他社サービスを利用することは可能です。

4-2.端末が不具合を起こすと口座管理などに手間がかかる

万が一、スマートフォンやパソコンなどの端末が故障してしまったり充電不足になったりしてしまうと、銀行口座をはじめクレジットカードやデビットカードに関する維持管理をスムーズに進められなくなってしまいます。

Oliveのメリットでありデメリットでもあるのが、各種サービスの集約とデジタル化です。

通帳や銀行口座の管理、クレジットカードやデビットカード、キャッシュカード、ポイントなどのサービスをアプリやWebサービスでまとめているため、アプリの不具合や端末の故障などで、大きな影響を受けてしまいます。

充電不足によるリスクを避けるには、定期的な充電を行うこと、過充電などバッテリーの寿命を短くさせる使い方をしないことといった意識も大切です。端末の不具合を抑えるには、セキュリティソフトの導入だけでなく、保存容量いっぱいまでソフトや動画、画像などを保管しないことも重要な点です。容量が少なくなると端末の処理能力が落ちてしまうこともあるため、定期的に各種ファイルやアプリの整理を行いましょう。

4-3.アプリに機能を集約したため慣れが必要

Oliveのサービスは三井住友銀行アプリにまとめられているので、慣れが必要な場合もあります。スマートフォンやパソコンといった機器の操作に慣れていない方、日常生活でスマートフォンをあまり利用しない方には、使いにくさや負担を感じる可能性があります。

これまでにないサービスでもあるため、キャッシュレス決済に慣れている方でも1つのアプリで銀行口座やWeb通帳、各種取引や支払い管理を行うことに時間がかかる可能性もあります。

一方で、紙通帳不要という点や複数のプラスチックカードを管理せずに済むという点は、日常生活において負担軽減につながります。他にも三井住友銀行のインターネットバンキングやネット証券のSBI証券に関する各種サービスを三井住友銀行アプリで利用できるため、自宅や外出先でも簡単に取引や内容確認を進められます。

アプリに慣れていない時は、三井住友銀行サイトで少しずつ使い方を確認しましょう。他には、三井住友銀行サイトへ電話による問い合わせもしくはチャット形式を活用すれば、リアルタイムで不明点や困っている点を相談できます。

5.Oliveの環境面におけるメリットとは

紙通帳やプラスチックおよび紙のクレジットカード、デビットカード、キャッシュカードを廃止しているので、資源の節約、脱炭素化という点でメリットがあります。

資源の消費を抑えたり脱炭素サービスを利用したりすることは、気候変動問題の解決に貢献できます。環境問題や社会問題に関心の高い方や身近なところで少しでも環境負担を抑えたいという方は、Oliveアカウントを含めたデジタルサービスを比較検討してみてはいかがでしょうか。

6.Oliveがおすすめの人

Oliveは、以下のような方にとって使いやすいサービスといえます。

  • これからクレジットカードとデビットカードを利用したい
  • 銀行口座を追加もしくは新規で開設したい
  • キャッシュレスサービスを積極的に利用したい
  • 現金払いが面倒で、アプリによる決済を検討している方
  • 1つのサービスで銀行や資産運用、クレジットなどを管理したい

特にアプリの操作に慣れている方、電子マネーに慣れている方などは、導入しやすく使いやすさを感じる可能性があります。

一方、三井住友銀行以外の口座を所有していて今後も追加で口座開設する予定がない方、紙の通帳を持ちたい方、金融サービスを1つのアプリで管理することに不安を覚える方などは、他のサービスを検討した方がいい場合もあります。

金融サービスの切り替えや新規利用を検討している時は、Oliveに加えてさまざまなサービスを比較検討するのが大切です。

7.Oliveの利用方法

Oliveアカウントを利用するためには、三井住友銀行アプリのダウンロードが必要です。

三井住友銀行の口座を開設していない場合は、運転免許証もしくはパスポート、マイナンバーカードのいずれか1種類とSMSの利用可能なスマートフォンとメールアドレスを用意しておきます。

三井住友銀行アプリをダウンロードおよび起動したあとは、Oliveアカウントを申し込むというボタンから個人情報の入力をはじめとした申込手続きを進めていく流れです。申込手続きが完了した場合は、後日Oliveフレキシブルペイカードが届きます。

カード取得後は、SMBC IDとパスワードを三井住友銀行アプリのログイン画面に入力すれば、さまざまなサービスを利用できるようになります。

三井住友銀行の口座を既に開設している場合は、所有しているSMBC IDとパスワードを使用して三井住友銀行アプリへログインし、Oliveアカウントに切替というボタンからアカウント新規作成および切り替え手続きを進めていきます。

Oliveアカウントの契約後は、選択式の特典から利用したいサービスを選んだりフレキシブルペイ画面から支払い方法を設定したりできます。また、SBI証券と連携しているので資産運用が可能ですし、Apple Payや Google Payとの紐づけも進められます。

8.Oliveの類似サービスは?

2023年4月時点でOliveのような銀行口座、通帳、クレジットカード、デビットカード、キャッシュカード、ポイントプログラムが1つにまとまった類似サービスはありません。

ただし、Oliveフレキシブルペイのようなナンバーレスカードは、三井住友カードやセゾンカードでも対応しています。SAISON CARD Digitalや三井住友カード(NL)などは、カード表、裏面どちらにもカード情報が記載されていません。

他にも楽天カードやエポスカード、イオンカードなどいくつかのクレジットカードは、カード情報を裏面に小さく記載し、なるべくカード情報が目立たないデザインに変更されています。

キャッシュカードレスタイプ(キャッシュカードなし)の銀行サービスについては、PayPay銀行アプリやセブンATMなどで対応しています。いわゆるスマホATMは、スマートフォンの専用アプリからQRコードを表示させて、ATMの読み取り機にかざすと各種サービスを利用できる仕組みです。キャッシュカードを持ち歩きたくないという方には、使い勝手のいいサービスです。

Web通帳に関してはメガバンクや多くの地方銀行でも対応しているので、比較的導入しやすいサービスといえます。

まとめ

株式会社三井住友フィナンシャルグループと株式会社三井住友銀行、三井住友カード株式会社からリリースされたOliveは、三井住友銀行口座情報やWeb通帳、SMBCダイレクト、クレジットカード、デビットカード、キャッシュカード、Vポイントといった各種情報やサービスを1つにまとめたものです。

また、Oliveフレキシブルペイというマルチナンバーレスカードは、キャッシュカード機能の他、クレジット決済やデビットカード、Vポイント払いに対応しています。

紙やプラスチック資源の消費削減といった環境や社会貢献という点でもメリットがあるので、環境面での負担を考慮している場合にも利用しやすいサービスです。

金融サービスを1つにまとめたい方やキャッシュレス決済に慣れている方は、今回紹介したサービスも含めて比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。

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