「Web3.0の窓」とは? 名刺やクーポン券、年賀状などをNFT化するサービス解説

株式会社ゼクサバースが2023年5月16日に新サービス「Web3.0の窓口」をリリースしました。このサービスでは、名刺やポスター、証明書など、私たちの身の回りのアイテムをブロックチェーン技術を利用してデジタル化します。サービスの特徴としては、一般的な紙製品をデジタル版のNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)に置き換えることで、ペーパーレス化を推進し、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に貢献しています。

私たちの生活は紙に深く根ざしており、ビジネスの世界でも紙は不可欠です。その結果、全世界で使われる紙の量は莫大であり、年々増加の一途をたどっています。これは環境に大きな負荷をかけ、資源の浪費を招いています。そのため、ゼクサバースはNFT技術を活用して紙製品のデジタル化を進めるサービスを展開。これにより、ペーパーレス化を推進し、廃棄物の削減に努めています。この記事では、ゼクサバースのこの画期的なNFTサービスについて詳しくご紹介します。

目次

  1. SDGsとは
  2. 「Web3.0の窓」が提供するペーパーレス化
  3. 一度だけしか転送できないNFT(1TT)という規格
  4. まとめ

①SDGsとは

SDGs
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」を指します。2015年に国連サミットで採択されたこの目標は、2001年に設定されたミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs)を基にしています。SDGsは、全17の目標と、その達成を目指す169のターゲットを設定しています。ただ目標を掲げるだけではなく、2030年までの具体的な達成目標を定め、それに向けた取り組みを行うことを目指しています。そのため、単数ではなく複数形の”SDGs”と呼ばれています。日本もSDGs達成に向けて積極的な行動を見せており、「ジャパンSDGsアワード」の設立など、SDGsに貢献する企業や団体の表彰を行っています。

ミレニアム開発目標(MDGs)は、2000年から2015年までの15年間に貧困の撲滅、教育の普及、環境問題の改善など8つの目標を設定し、これに取り組むという国際的な取り組みでした。MDGsはある程度の成果を挙げたものの、その取り組みはその後も継続されるべき課題と認識されました。それを継承し、環境や社会格差といった新たな問題にも対応したのが、2015年に採択されたSDGsです。

②「Web3.0の窓」が提供するペーパーレス化

SDGsには、資源の効率的な使用や環境への影響を低減することなどが含まれています。その一環として、紙の使用を減らし、デジタルデータの活用を進めるペーパーレス化が重視されています。ペーパーレス化は、廃棄物の削減や省資源化、環境負荷の軽減などを通じて、SDGsの達成に寄与します。現代では企業の業務だけでなく、日常生活でもまだまだ紙は使われており、その使用量は増加傾向にあります。名刺や書類などの印刷に使用される紙の生産には、膨大な資源とエネルギーが必要であり、これが環境負荷を大きくしているのです。

ゼクサバースが提供する「Web3.0の窓口」のNFTサービスは、ブロックチェーン技術を活用して、各種の印刷物をペーパーレス化します。このサービスにより、あらゆる印刷物を他に代わりのない「デジタルの原本」に変換することが可能になります。また、「Web3.0の窓口」では、ブロックチェーン取引に伴う手数料である「ガス代」を必要とせず、日本円だけでサービスを利用できます。NFTは一般的にイーサリアムのブロックチェーンで取引されるため、ガス代が発生しますが、このサービスではその問題を解決しています。

ペーパーレス化は多くのメリットを持ちます。環境に優しく、紙代が節約できるだけでなく、保管や持ち運びの手間が省け、情報をすぐに発信・確認できます。さらに、「Web3.0の窓口」のNFTサービスを利用することで、これらの印刷物は唯一無二の「デジタルの原本」として認識され、その信頼性がさらに高まります。この信頼性をさらに向上させるために、一度だけ転送可能なNFT(1TT)という新しい規格も開発されました。

株式会社ゼクサバースとは

株式会社ゼクサバースは、「Web3で社会をより豊かに!」をモットーに掲げ、Web3の開発を行っているベンチャー企業です。彼らの提供するWEB3.0の窓口は、名刺やチケットなどの身近な「モノ」を唯一無二かつ非代替可能なNFT(Non-Fungible Token)として発行するプラットフォームです。彼らは「誰もが身近に使えるWEB3.0」を目指しており、まだWeb3.0に触れたことがない人でも簡単に利用できるような設計とサービスを提供しています。

③一度だけしか転送できないNFT(1TT)という規格

一度だけ転送可能なNFT(1TT)という規格は、発行者から受取人へという明確なプロセスを経て、移転の目的が明確になり、透明性と信頼性が確保されます。さらに、第三者への転送が禁止されており、エンドツーエンドで完結することにより、セキュリティも向上します。これは、デジタルデータの原本としての信頼性を強化するための新たな手段であり、この認証アイテムを使うことで、デジタルデータが正規の原本であることを容易に確認することができます。

「Web3.0の窓口」の1TTを利用すると、以下のような実際的な応用例が考えられます。

名刺1TT

1TT化した名刺はデジタルデータとして管理されるため、物理的な名刺を大量に携帯する必要がありません。さらに、名刺の交換履歴がブロックチェーン上に残るので、交換した相手やタイミングを容易に確認することができます。また、名刺上の情報(電話番号やリンクなど)は直接アクセス可能で、特定の名刺1TTを持つ人々への特別な情報提供や、商品・店舗・ウェブサイトへのリンク設定によるPRも可能になります。

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ポスター1TT

イベント告知などのポスターを1TT化することで、印刷や保管の手間が省けます。ポスターの送信履歴もブロックチェーン上に記録されるため、その送信の詳細(送信者、受信者、時期など)が明確になります。さらに、参加者に対する次回イベントの直接告知や、直接的なPRが可能になります。また、デジタルデータとして風化することなく記録として保持できるため、「思い出のコレクション」としての活用も可能です。

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各種証明書1TT

1TT化された証明書は、持ち運びが容易で、発行元が明確であるため、偽造が困難な高度なセキュリティを持った信頼できる証明書となります。年賀状を1TT化すれば、印刷や切手が不要で、直接送信することで年賀状が届けられます。また、紙では難しかったリンクや電話番号などに、1TTから直接アクセスすることも可能になります。

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チケット・クーポン1TT

チケットやクーポンを1TT化すれば、印刷や郵送の手間を省くことができ、即座に発行することが可能となります。また、不正な転売を防ぐために大量購入を抑制し、本当にそれを欲しがっている人々に直接送ることができます。さらに、チケットやクーポン1TTを保有している人だけを対象としたイベントも開催することが可能になります。

キャラクター1TT

キャラクター1TTはデータの唯一性により高いセキュリティを保証し、送信履歴がブロックチェーンに記録されるため、いつ・誰が・誰にキャラクター1TTを送ったかが明確になります。さらに、発行元が明確なため、その信頼性も確認することができます。キャラクター1TTを持っている人限定の情報提供や、特別なマーケティングツールとしての活用も可能です。そして、自分だけのオリジナル1TTとして、例えばアイコンなどにも利用できます。

スタンプ1TT

自分だけのデザインをスタンプ化したい場合、それを1TT化することで、自分だけのスタンプ1TTを簡単に作成することが可能です。これは、仕事場でも活用できるような実用的なスタンプを作成するのにも役立ちます。ブロックチェーンに送信履歴が残るので、いつ・誰が・誰にスタンプ1TTを送ったかが明確になります。さらに、スタンプ1TTを持っている人だけに限定した情報提供も可能で、インクを必要とせず、劣化しないので、エコロジーにも貢献します。

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3Dアバター1TT

3Dアバターを1TT化することで、アクションゲームやメタバース空間など、さまざまなバーチャル空間で自分自身のアバターを使用することができます。また、メタバース内のショップでは、リアルでは困難な洗練されたコーディネートを楽しむことが可能です。さらに家族の「今」や「成長記録」を3Dデータの1TTとして永久的に保存したり、他人と送受信することも可能となります。

④まとめ

本記事では、「Web3.0の窓」のサービスを紹介しました。このサービスはビジネスや日常生活で使うアイテム(名刺、ポスター、チラシ、年賀状など)をNFT化して提供するものです。「Web3.0の窓」のNFTは「1TT」と名付けられ、一度だけ転送が可能な特性を持ちます。その転送は発行人から受取人という明確なプロセスを経ることで、その履歴が確認できるようになっています。

この1TTが一度転送されると、その後は他のウォレットへの譲渡や売買はできません。通常のNFTがその価値や目的によって取引されることが多いのに対し、「Web3.0の窓」のNFTは売買や取引ができない特性があります。しかし、それらはビジネスなどでの活用が可能で、新たな利用シーンを創出しています。

もし興味がありましたら、株式会社ゼクサバースが提供する「Web3.0の窓」をぜひチェックしてみてください。

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