AIとブロックチェーンを駆使したパラメトリック型保険プラットフォームが発表へ

NYのスタートアップ企業Arbolは6月20日、保険業界のブロックチェーンコンソーシアムを運営するRiskStream Collaborativeが開発したAIとブロックチェーンを活用し、自然災害に関する事象を補償する保険プラットフォーム「dRe」を発表した。

この保険は「パラメトリック保険」に分類されるもので、損害と因果関係のある出来事が発生した場合、あらかじめ決められた保険金が支払われる保険を指す。近年、異常気象による自然災害の発生頻度は増加しており、パラメトリック保険の需要が高まっている。市場調査のアライドマーケットリサーチは、2031年にはこの保険市場が約3倍の規模まで成長するとしている。

「dRe」は保険会社のための保険として設計されており、現在は激しい暴風雨による被害に焦点を充てている。同プラットフォームは、大手分散型気候データネットワーク「dClimate」と分散型オラクルネットワーク「Chainlink」によって検証された気象データを活用し、特定の危険事象の風速と場所に基づきスマートコントラクトを結ぶ仕組みとなっている。これにより、保険金支払いの開始や損失の計算、通知や支払いなどが自動的に行われ、保険プロセスの迅速化と透明化に役立つという。

【参照記事】Startup Arbol Unveils AI and Blockchain-Powered Climate Insurance Platform

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