岡山の不動産売却でおすすめの不動産一括査定サイトは?5社の比較、売却の手順も
岡山県は約185万人の人口を擁し、温暖な気候などから暮らしやすい環境が整っています。この岡山で不動産を売却するにはどのような手順で行えばいいのでしょうか。
今回は、岡山で不動産売却をする際に活用できる不動産一括査定サイト5社を比較しながら紹介していきます。また不動産市場の傾向や売却時の注意点なども解説していきます。
目次
- 岡山の不動産売却で活用できる不動産一括査定サイト
1-1.SUUMO不動産売却
1-2.すまいValue
1-3.LIFULL HOME’S不動産売却査定サービス
1-4.RE-Guide
1-5.HOME4U - 岡山の不動産売却の傾向
2-1.岡山の中古マンション売買の傾向
2-2.岡山の中古一戸建て売買の傾向 - 岡山で不動産売却をする際の注意点
3-1.不動産売買にまつわる通説通りの傾向が見られない
3-2.築年後20年以上経っている物件は売れにくい - 岡山で不動産を売却するときの手順
- まとめ
1 岡山の不動産売却で活用できる不動産一括査定サイト
不動産を売却する際に複数の不動産会社に査定をしてもらうことで、「物件価格の相場が分かりやすくなる」「不動産会社を選ぶ際の参考になる」などのメリットがあります。そこで便利なのが、一度の入力で複数の不動産会社に査定を依頼できる不動産一括査定サイトです。
中でも岡山の不動産を売却する際に活用できる代表的な5つの不動産一括査定サイトについて比較したのが下記の表です。
主な不動産一括査定サイト
サイト名 | 運営会社 | 特徴 |
---|---|---|
SUUMO(スーモ)不動産売却 | 株式会社リクルート | 大手から中小企業まで約2,000の店舗と提携。独自の審査基準で悪質な不動産会社を排除。60秒で入力が終了し、無料査定がスタートできる。 |
すまいValue | 不動産仲介大手6社による共同運営 | 査定は業界をリードする6社のみ。全国900店舗。利用者の96.3%が「安心感がある」と回答 |
LIFULL HOME’Sの不動産売却査定サービス | 株式会社LIFULL | 全国3826社以上の不動産会社に依頼できる。匿名での依頼も可能 |
リガイド(RE-Guide) | 株式会社ウェイブダッシュ | 17年目の老舗サイト。登録会社数900社、最大10社から査定を受け取れる。収益物件情報を掲載する姉妹サイトも運営、他サイトと比べて投資用マンションや投資用アパートの売却に強みあり |
HOME4U | 株式会社NTTデータ スマートソーシング | 全国2100社から6社まで依頼可能。独自審査で悪徳会社を排除 |
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次の項目から、それぞれのサイトについて特徴を解説していきます。
1-1 SUUMO不動産売却
SUUMO不動産売却は、株式会社リクルートが運営する不動産ポータルサイトSUUMO(スーモ)が提供している不動産一括査定サービスです。提携数は約2,000店舗となっており、大手不動産会社に加えて地域の中小不動産会社の査定も受けることができます。
査定は「マンション」「一戸建て」「土地」の3つの種別に対応しており、「簡易査定」と「訪問査定」のどちらかを選べるようになっているため、「簡易査定は必要ない」と考えている方は時間の短縮にもなります。同時に依頼できる不動産会社の数は最大10社で、情報を入力後に依頼できる不動産会社が表示される仕組みになっています。
1-2 すまいValue
すまいValueは、大手不動産会社6社が運営する不動産一括査定サイトです。2022年度の成約件数11万件以上の豊富な実績があります。依頼できる不動産会社は下記の大手6社に限定される点が特徴的です。
- 野村の仲介PLUS
- 住友不動産販売
- 東急リバブル
- 三井のリハウス
- 三菱地所ハウスネット
- 小田急不動産
上記6社合計の店舗数は875店舗(※2023年4月10日時点、賃貸専門店舗を含む)となっています。また、2023年5月29日時点ですまいValueで売り出されている岡山県の中古マンションは129件となっており、岡山県でもたくさんの方に利用されています。
1-3 LIFULL HOME’S不動産売却査定サービス
LIFULL HOME’Sは、株式会社LIFULLが提供する不動産ポータルサイトLIFULL HOME’S(ライフルホームズ、通称ホームズ)の不動産一括査定サービスです。2023年5月時点で3,946社が参加しており、多くの不動産会社の情報が掲載されているのが特徴です。また、これまでサービスを利用した方は2022年1月時点で838万人となっており、豊富な実績を積み重ねています。
不動産会社の情報が細かく掲載されており、不動産会社が選びやすい画面デザインも特徴です。「ひとことアドバイス」や「ココが強み」というコーナーのほか、取り扱いプランもわかるトピックなど不動産会社の特色がわかりやすくなっています。
1-4 RE-Guide
リガイド(RE-Guide)は、2006年に「SBI不動産ガイド」としてスタートした不動産一括査定サイトです。独自審査によって掲載企業を厳選しているのが特徴で、現在は大手から中小の900社以上が参加しています。
同時に査定を依頼できるのは最大10社となっており、多くの企業から査定をしてもらえるというメリットがあります。収益不動産の売却にも強みがあり、アパートや投資用マンションの売却に活用されている方も多くいます。
その他、Yahoo!やFacebookのユーザー情報を自動入力することが可能になっており、入力作業の手間を省くことができるのもポイントです。
1-5 HOME4U
HOME4Uは、2001年に日本で初めてサービスを開始した不動産一括査定サイトです。累計売却査定数は、2022年11月時点で50万件に達しています。運営しているのは、情報サービス業界最大手NTTデータグループの株式会社NTTデータ・スマートソーシングです。セキュリティ対策が強化されており、「プライバシーマーク」を取得しているのもNTTデータグループならではです。
大手企業から地域に精通した中小企業まで2,100社の優良企業が掲載されており、最大6社まで同時に査定を依頼することができます。情報の入力はチャット形式で行われるため、質問に答えていくことで入力が完了します。エリアに関する情報も提供してくれ、担当者と会話するような形で簡単に入力していくことができます。
2 岡山の不動産売却の傾向
不動産を売却する際、スケジュールにある程度の余裕があれば、不動産事情がどういう状況なのかについても確認されておくと良いでしょう。情報を把握することで、不動産をスムーズに、また適切な価格で売却することにもつながります。岡山ではどのような不動産が取引されているのか、その傾向を見ていきましょう。
2-1 岡山の中古マンション売買の傾向
岡山県での中古マンション売買の傾向を確認するために、西日本レインズ(公益社団法人西日本不動産流通機構)が公表している市況レポートを紹介します。下記の表は、「県別等レポート2023年1月」から、2022年の月別の成約動向を抜粋したものです。
年月 | 成約件数(前年同月比) | 成約価格(前年同月比) |
---|---|---|
2022年1月 | 46件(39.4%) | 2,371万円(42.1%) |
2022年2月 | 34件(−32.0%) | 2,200万円(8.6%) |
2022年3月 | 34件(−5.6%) | 2,042万円(12.3%) |
2022年4月 | 40件(−20.0%) | 2,251万円(19.4%) |
2022年5月 | 34件(−2.9%) | 1,796万円(−10.0%) |
2022年6月 | 30件(−25.0%) | 2,100万円(4.8%) |
2022年7月 | 35件(−2.8%) | 1,475万円(−30.0%) |
2022年8月 | 25件(−7.4%) | 1,991万円(10.8%) |
2022年9月 | 58件(61.1%) | 2,418万円(52.7%) |
2022年10月 | 54件(1.9%) | 2,134万円(0.9%) |
2022年11月 | 39件(2.6%) | 1,882万円(1.7%) |
2022年12月 | 44件(29.4%) | 2,048万円(−11.0%) |
※出典:レインズ西日本「県別等レポート2023年1月」より抜粋
2022年の岡山県の中古マンションは、1,475万円から2,418万円の間で成約価格が値動きしています。前年同月との差が大きいという傾向があり、7月に1,475万円となった際は前年同月比が30.0%の下落で、2,418万円となった9月は前年同月比52.7%の上昇となっています。
2-2 岡山の中古一戸建て売買の傾向
次は中古一戸建ての売買について見ていきましょう。同じく、「県別等レポート2023年1月」から、岡山県の中古一戸建ての成約件数と成約価格の平均値を抜粋したのが下記の表です。
年月 | 成約件数(前年同月比) | 成約価格(前年同月比) |
---|---|---|
2022年1月 | 45件(2.3%) | 1,620万円(−3.2%) |
2022年2月 | 54件(−21.7%) | 1,786万円(−0.2%) |
2022年3月 | 57件(−12.3%) | 1,650万円(2.7%) |
2022年4月 | 56件(7.7%) | 1,373万円(−21.1%) |
2022年5月 | 71件(26.8%) | 1,307万円(−14.9%) |
2022年6月 | 67件(−17.3%) | 1,491万円(−5.1%) |
2022年7月 | 55件(−9.8%) | 1,271万円(−18.6%) |
2022年8月 | 61件(7.0%) | 1,510万円(−6.9%) |
2022年9月 | 72件(41.2%) | 1,558万円(−19.5%) |
2022年10月 | 56件(−27.3%) | 1,627万円(5.0%) |
2022年11月 | 65件(−5.8%) | 1,864万円(18.8%) |
2022年12月 | 68件(19.3%) | 1,560万円(−3.4%) |
※出典:レインズ西日本「県別等レポート2023年1月」より抜粋
中古一戸建ては1,271万円から1,864万円の値動きとなっており、中古マンションに比べると価格の変動は少なくなっています。また、成約件数も45件から72件の間で動いており、一定以上の売買が成立していることが分かります。
3 岡山で不動産売却をする際の注意点
岡山県での不動産売却の傾向について把握できたところで、売却する際の注意点を紹介していきます。
3-1 他府県と比較して繁忙のタイミングが異なる
通常、不動産売買は引っ越しシーズンにあたる2月や3月は成約件数が大きく伸びたり、夏は件数が落ち着く傾向があります。これは転職や転勤、子供の進学などの事情から生活が変化するためです。
一方、岡山県の成約件数の推移を見ているとそのような傾向は見られません。下記、確認していきましょう。
- 中古マンションの成約件数が最も少なかったのは8月の25件
- 中古マンションの成約件数が最も多かったのは9月の58件
- 中古一戸建ての成約件数が最も少なかったのは1月の45件
- 中古一戸建ての成約件数が最も多かったのは9月の72件
- 中古マンションの成約件数の月平均は39.41件
- 中古一戸建ての成約件数の月平均は60.58件
2月は中古マンションが34件で中古一戸建ては54件、3月は中古マンションが40件で中古一戸建ては57件となっており、月平均よりも低いケースが目立っています。「2〜3月の引っ越しシーズンなら高く売れる」と思っていても、想定通りには進まないことも考えられます。
3-2 築年後20年以上経っている物件は売れにくい
下記の表は、レインズ西日本の「年報市況レポート2021年度版」から、中国地方の成約物件と在庫物件の平均築年数を抜粋したものです。
都道府県 | 成約した物件の平均築年数 | 在庫物件の平均築年数 |
---|---|---|
西日本 | 22.97年 | 25.78年 |
鳥取県 | 18.02年 | 25.07年 |
島根県 | 17.48年 | 17.42年 |
岡山県 | 20.92年 | 22.17年 |
広島県 | 23.68年 | 25.81年 |
山口県 | 21.31年 | 25.77年 |
※出典:レインズ西日本「年報市況レポート2021年度版」より抜粋
上記の表からわかるのは、岡山県で成約に至る物件の平均築年数が20.92年ということです。中古マンションの売買は築年数だけで決まるわけではありませんが、中国地方の他県と比べると比較的築年数が浅い方が売却しやすいと考えられます。一方、在庫物件の平均築年数が22.17年となっており、こちらも他県に比べて築年数は比較的浅くなっています。
そのため築年数が経っている物件は成約しにくい状況にあると考えられ、築20年以上の中古マンションを売却する予定の方は、築年数以外の強みなどが必要になる可能性があります。前述した不動産一括査定サイトなどを活用し、適切な売却活動を行ってくれる不動産会社を慎重に選ぶようにしましょう。
4 岡山で不動産を売却するときの手順
不動産を売却するには、不動産会社に査定を依頼し、仲介契約を締結してから売却活動を始める流れになります。下記が代表的な手順です。
- 査定してもらう不動産会社を選ぶ
- 机上査定をしてもらい、結果を精査する
- 訪問査定をしてもらう不動産会社を選ぶ
- 訪問査定をしてもらう
- 提出された査定価格を検討する
- 売却活動をしてもらう不動産会社を選択する
- 不動産会社と媒介契約の締結をする
- 不動産会社が売却活動を開始する
売却活動が開始され、買主が現れると売買契約を結んで、引き渡す流れになります。
不動産会社を探す場合は、前述した不動産一括査定サイトを利用するなどして、効率的に不動産会社を比較されると良いでしょう。一度の入力で複数の不動産会社に査定を依頼することができるので、査定価格や不動産会社の対応力をしっかり調査する際に便利に活用することができます。
不動産会社を選ぶ際は下記の点がポイントになります。
- 物件のあるエリアに精通している
- スピーディーな対応をしている
- 売却する物件タイプを得意としている
- 豊富な実績がある
- 親身になって相談に乗ってくれる
- 知識に基づいたアドバイスをしてくれる、など
また宅地建物取引業免許を確認したり、行政処分歴がないかチェックすることで、より信頼のおける不動産会社を選ぶことに繋がります。
まとめ
不動産を売却する際は不安がつきものですが、実績が豊富な不動産会社をパートナーにすることで不安は軽減されます。不動産一括査定サイトでは、複数の不動産会社に一度の入力で査定依頼ができるだけでなく、不動産会社選びにも役立てることができます。
今回のコラムでは代表的な5つの不動産一括査定サイトを、比較しやすいように表組みにして紹介しました。また、築年数が経っている中古マンションは売れにくいなど、岡山で不動産を売却する際の注意点や売却の手順も紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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岡山の不動産売却でおすすめの不動産一括査定サイトは?5社の比較、売却の手順も