FXの取引量に応じて寄付できる、インヴァスト証券「社会貢献ポイント」の詳細は?寄付金控除についても

インヴァスト証券株式会社(以下、インヴァスト証券)で2016年にスタートした「社会貢献ポイントプログラム」。このプログラムでは、FXの取引量に応じて付与されたポイントをインヴァスト証券が選定したNPO法人へ寄付をすることができます。寄付金は多い年だと500万円以上。投資家はFXを通して社会貢献をすることができるのです。

この記事では、インヴァスト証券の社会貢献ポイントプログラムを紹介します。どのFX会社で取引しようか迷っている人は、この記事を通じて「社会貢献」や「寄付」という観点から、FX会社を選ぶ視点を持ってみてはいかがでしょうか。


※本記事は2023年7月14日時点の情報をもとに執筆しています。最新情報はご自身でもよく調べてください。

  1. インヴァスト証券とは
    1-1.インヴァスト証券のFXの特徴
  2. 社会貢献ポイントプログラムとは
    2-1.社会貢献ポイントプログラムの概要
    2-2.社会貢献ポイントプログラムを始めた背景
    2-3.社会貢献ポイントプログラムの主な流れ
    2-4.社会貢献ポイントプログラムは寄付金控除を受けられる
    2-5.これまでの寄付金額実績
  3. 2022年 寄付先の認定NPO法人一覧
    3-1.認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
    3-2.認定NPO法人フローレンス
    3-3. 認定NPO法人Living in Peace
    3-4. 認定NPO法人カタリバ
    3-5. 公益財団法人 お金をまわそう基金
  4. まとめ

1.インヴァスト証券とは

インヴァスト証券はFXの自動売買ができる「トライオートFX」やAIを使って売買シグナルを送ってくれる「マイメイト」などのサービスを提供しているFX会社です。以下、基本情報です。

サービス名 トライオートFX・くりっく365など
URL https://www.invast.jp/
運営会社名 インヴァスト証券株式会社
本社所在地 東京都中央区東日本橋一丁目5番6号
設立 1960(昭和35)年8月10日
代表者 川上 真人
資本金 30億円
自己資本規制比率※ 712.2%(2023年3月末時点)
取扱通貨ペア 17通貨ペア
最低取引単位 1,000通貨

※自己資本規制比率は、金融商品取引法により120%を下回らないようにしなければならない

インヴァスト証券では、サービスコンセプトを、『「自分で使いたくなるサービス」であり、「家族に勧めたくなるサービス」であること。』としており、「誠実」であることを大切な価値観として据え、サービス展開をしています。

また最低取引単位は1,000通貨と、1万通貨単位のFX会社と比較すると少額での投資が可能です。一方、取扱い通貨ペア数は17通貨ペアとやや少ない印象です。米ドル/円やユーロ/円、豪ドル/円などメジャーな通貨ペアを取り揃えてありますが、念のため口座開設前に取扱通貨ペアを確認しておきましょう。

1-1.インヴァスト証券のFXの特徴

インヴァスト証券のFXの主な特徴は以下の3つです。

  1. 「トライオートFX」による自動売買が可能:トライオートFXでは自分で注文を出す裁量取引のほか、自動売買システムを用いた自動売買も可能。「ビルダー」機能を使えば、世界に一つだけの自動売買システムもつくれる。
  2. 任せるトレードAI「マイメイト」を利用可能:マイメイトではいくつかの質問に答えるだけで、自分だけのAIエージェントを作成できる。継続学習をするAIエージェントから送られてくる売買シグナルを参考に、投資家はトレードが可能になる。
  3. 「社会貢献ポイントプログラム」を実施:取引数量に応じて貯まった社会貢献ポイントをインヴァスト証券が選んだ認定NPO法人に寄付することができる。

インヴァスト証券には他FX会社にはない特徴があります。取引面については、トライオートFXの自動売買やマイメイトといった、テクノロジーを駆使した資産運用方法ができる点が特徴です。

なお、トライオートFXについて詳しくはトライオートFXの評判は?も参考にしてください。

2.社会貢献ポイントプログラムとは

インヴァスト証券では2016年から「社会貢献ポイントプログラム」を実施しています。「FX」と「社会貢献」がなかなか結びつかない人もいるでしょう。ここではインヴァスト証券の社会貢献ポイントプログラムについて詳しく解説していきます。

2-1.社会貢献ポイントプログラムの概要

社会貢献ポイントプログラムとは、期間中に取引した数量に応じて貯まった社会貢献ポイントを、インヴァスト証券が選定した認定NPO法人に寄付することができるというプログラムです。

社会貢献ポイントプログラムの概要
取引期間 2023年の申込開始日~2023年11月30日
付与ポイント 1万通貨あたり1ポイント
(1ポイント=1円に換算)
注意点 南アフリカランド/円は付与ポイントが10万通貨あたり1ポイント
付与ポイントは変更する場合あり
最低利用可能ポイントは2,000ポイント

社会貢献ポイントプログラムでは1万通貨あたり1円を寄付することができます。参考までに、インヴァスト証券における米ドル/円・ユーロ/円・ポンド/円の1万通貨取引時の取引金額・必要証拠金は以下のとおりです。

1万通貨取引時の取引金額 1万通貨取引時の必要証拠金
米ドル/円(1ドル=138円) 138万円 5万5,200円

取引量は日毎の計算です。1日にトータルで1万通貨を取引すれば、1ポイントをもらうことができます。トータルで1万通貨以上となり、1,000通貨を10回取引しても、ポイントは付与されます。無理に1万通貨単位で取引する必要はありません。ご安心ください。

  • 注意:社会貢献ポイントプログラムの最低利用可能ポイントは2,000ポイントです。最低でもトータル2,000万通貨を取引して、2,000ポイントを貯めるまでは寄付の申し込みができません。

2-2.社会貢献ポイントプログラムを始めた背景

インヴァスト証券は、企業のミッションである「世界をもっと、良い場所にする」を体現する取り組みとして、「社会貢献ポイントプログラム」を2016年にスタートさせました。

「世界をもっと、良い場所にする」には、インヴァスト証券の「本当に必要としている人・組織へお金が届く世の中にしたい」という想いが込められています。ただし、この「お金が届く」という状態は、「寄付などの善意のみに頼った一過性のものではなく、経済活動の結果として成り立たせ、継続させることに意義がある」とインヴァスト証券は考えています。

インヴァスト証券では寄付をした投資家自身も経済的なメリットを受けられるように、寄付金控除または税額控除の税制優遇を利用することが可能です。

NPO法人は寄付金を受け取ることができ、投資家は寄付金控除などを受けられ、さらにこの取り組みを評価したお客さんはインヴァスト証券で新規口座を開設してくれる・・・このように経済的な観点からも、社会貢献ポイントプログラムはWin-Win-Winを目指した取り組みなのです。

2-3.社会貢献ポイントプログラムの主な流れ

社会貢献ポイントプログラムを利用する主な流れは以下の通りです。

  1. 取引して社会貢献ポイントをゲットする
  2. Myページから社会貢献ポイントの利用申し込みをする
  3. インヴァスト証券が1ポイント=1円で寄付をする
  4. 寄付先より領収書が郵送される
  5. 確定申告をして寄付金控除を受ける

投資家は主に「社会貢献ポイントの利用申し込み」と「確定申告をして寄付金控除を受ける」を行います。なお、獲得している社会貢献ポイントはMyページに表示されており、利用申し込みはMyページ上で行うことができます。

2-4.社会貢献ポイントプログラムは寄付金控除を受けられる

社会貢献ポイントプログラムでは、寄付したポイントは寄付金控除の対象になります。

  • 寄付金控除とは:都道府県や市区町村、認定NPO法人などへ寄付した金額に応じて、税金(取得税と住民税)が安くなる制度。

寄付金控除の適用を受けるためには確定申告をしなければなりません。

確定申告の手順について詳しくは、寄付金控除(ふるさと納税)の確定申告をスマホでする方法・手順は?で解説しています。大まかに言うと、確定申告書等作成コーナーにて源泉徴収票や寄付金控除などの所得の情報を入力して確定申告書の作成をしたあと、その書類を税務署へ送る流れになります。

ただし、寄付金控除の対象は寄付した金額の2,000円を超える部分です。そのため、寄付金が2,000円以下の場合は対象にはなりません。ちなみに、2,001円以上の寄付をしていたとしても、寄付金控除を受けないのであれば確定申告は不要です。

  • どれくらい節税できる?:寄付金控除を受けられる金額は所得金額により異なるため、税務署に相談するのが早いです。参考までに毎月1万円を1年間寄付したケースだと、所得税・住民税合わせて6万円近く安くなるケースもあります。

2-5.これまでの寄付金額実績

ここでは2016年からスタートした「社会貢献ポイントプログラム」の寄付金額実績を見ていきましょう。

寄付金額実績
2016年 517万2,941円
2017年 391万1,187円
2018年 491万1,184円
2019年 256万5,145円
2020年 276万4,145円
2021年 322万3,884円
2022年 506万3,152円

年によって上下はありますが、250万円~500万円程度の寄付が毎年されていることがわかります。これらの寄付金は各団体の活動費用として役立てられます。

3.2022年寄付先の認定NPO法人一覧

寄付先の認定NPO法人は年によって異なります。社会貢献ポイントプログラムでは、主に子どもやシングルマザーの貧困、教育問題の課題に取り組む団体をテーマに寄付先の団体を選定しています。2022年の寄付先は以下の5団体です。

  • 認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
  • 認定NPO法人フローレンス
  • 認定NPO法人Living in Peace
  • 認定NPO法人カタリバ
  • 公益財団法人 お金をまわそう基金

これらの団体の中から、寄付先を自分で選ぶことが可能です。ここでは2022年の寄付先の認定NPO法人の活動内容などについて詳しく紹介していきます。

3-1.認定NPO法人3keys(スリーキーズ)

認定NPO法人3keys(以下、スリーキーズ)は、「どんな環境で生まれ育っても、十分な教育や愛情が受けられる、すなわちすべての子どもの権利が保障される社会」を目指して、活動しているNPO法人です。スリーキーズでは以下3つの活動をしています。

  • 伝える・変える事業:学習支援のノウハウを伝える研修や子ども達の現状を伝えるために講演・執筆などをしている。
  • 子ども事業「セーフティーネット作り」:18歳以下、または高校在学中の人を対象にしたユースセンター「3(さん)」や10代向けのさまざまなジャンルの支援機関相談・検索サイト「Mex(ミークス)」を運営している。
  • 子ども事業「コンテンツ作り」:支援機関相談・検索サイト「Mex(ミークス)」における10代向けコラムやYoutubeオンライン相談会の実施している。

インヴァスト証券からの寄付金は、施設に保護された子ども達への学習支援や教材開発などに使用されています。

3-2.認定NPO法人フローレンス

認定NPO法人フローレンス(以下、フローレンス)は、「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」をビジョンに掲げる、NPO法人です。病児保育問題や待機児童問題、赤ちゃん虐待死問題など、さまざまな問題解決を通して、安心して子育てと仕事を両立できる社会を目指しています。

フローレンスが解決したい問題 事業内容
病児保育問題 風邪で保育園に預けられない子どもを、両親に代わって保育するなどの「病児保育事業」を提供
待機児童問題 都心の空き物件を活用し、小規模保育園を運営するなどの「小規模保育園事業」を提供
赤ちゃん虐待死問題 赤ちゃんの虐待死をなくすため、予期せぬ妊娠に悩む女性のサポートなどをする「赤ちゃん縁組事業」を提供

上記はあくまでフローレンスの事業の一部です。そのほかにも、障害のある子どもを長時間預かる「障害児保育事業」や経済的に厳しい家庭へ食品・日用品などを配送する「こども宅食事業」などを展開しています。

なお、インヴァスト証券からの寄付金は「赤ちゃん縁組事業」に活用されています。

3-3.認定NPO法人Living in Peace

NPO法人Living in Peace(以下、Living in Peace)では、「すべての子どもに、チャンスを」を合い言葉に掲げ、活動の一つとして、児童福祉施設など子どもが育つ環境整備のための支援などする「こどもプロジェクト」を展開しています。子どもプロジェクトでは例えば以下のような活動をしています。

  • 児童福祉施設の建て替え支援:何らかの事情により親と住めない子どもが生活する児童福祉施設を、支援者からの寄付金により立て替えている。
  • 給付型の奨学金事業:児童福祉施設を出て進学を希望する子どもへ、月々6万円の給付型奨学金(返済不要)支給などをしている。
  • 自立支援・キャリアセッション事業:児童福祉施設で生活する中高生へ、職業について学ぶ「キャリアプログラム」などを実施している。

Living in Peaceでは、上記の子どもプロジェクト以外にも、途上国のマイクロファイナンス機関を支援する「マイクロファイナンスプロジェクト」や日本にいる難民へ就職活動の支援などをする「難民プロジェクト」などのプロジェクトも展開しています。

インヴァスト証券からの寄付金は、子どもプロジェクトに関わるLiving in Peaceの運営費として活用します。

3-4.認定NPO法人カタリバ

認定NPO法人カタリバ(以下、カタリバ)は、「どんな環境に生まれ育っても未来をつくりだす力を育める社会」を目指し、2001年から活動しているNPO法人です。貧困や災害などさまざまな環境にいる子どもたちに、食事支援や不登校支援、学習支援などをしています。

カタリバが取り組んでいる具体的なプロジェクト例は以下のとおりです。

  • アダチベース:東京都足立区にて、主に自分ではどうしようもできない家庭環境などの課題を持つ子どもたちを対象に、居場所づくり、体験プログラム・イベントの実施、食事提供、学習支援を提供している。
  • おんせんキャンパス:島根県雲南市にて、学校に通うことが難しい児童や生徒へ、学習支援や農作業・ものづくりの体験活動などを提供している。
  • 大槌臨学舎:岩手県大槌町にて、学習支援や居場所づくり、海外の人々との交流イベント、著名人の特別授業などをしている。小学生から高校生まで幅広い利用者が訪れている。

これらはカタリバの活動の一部です。インヴァスト証券の寄付金は、お弁当による食事支援やオンラインによる居場所の提供・心のケア、貧困に苦しむ過程へパソコン・Wi-Fi機器の無償貸与などに使われています。

3-5.公益財団法人 お金をまわそう基金

公益財団法人 お金をまわそう基金(以下、お金をまわそう基金)は、寄付で世の中を良くしていくことを目標に掲げている財団です。お金をまわそう基金では、当事者のサポートが忙しく「資金集め」まで手が回らない、日本の子どもをサポートするNPO法人等へ助成をしています。
公益財団法人 お金をまわそう基金
※画像はインヴァスト証券「公益財団法人 お金をまわそう基金」より引用

お金をまわそう基金の役割を簡潔に表現すると、「支援者とNPO法人をつなぐ」こと。具体的には、以下のような団体へ、お金をまわそう基金を通じて寄付をすることができます。

  • 一般社団法人ふたば:小学5年生~高校3年生の生活困窮家庭の子ども達向けに、大学生によるワークショップを提供している。
  • 公益財団法人あいである:施設で生活している子ども達を対象に、生活費やお金の管理方法などを、ゲーム形式で体験できるレクチャーを提供している。
  • 特定非営利活動法人秋川流域生活支援ネットワーク:地域で唯一の、重症心身障害の指定を受けている放課後等デイサービスを運営している。

なおインヴァスト証券からの寄付金は、お金をまわそう基金の、子どもの貧困や子育て問題などに取り組む「子ども分野」への団体へ、助成しています。

4.まとめ

インヴァスト証券では、FXを通じてさまざまなNPO法人へ寄付ができる「社会貢献ポイントプログラム」を2016年から実施中です。

「FX」と「社会貢献・寄付」といった一見すると関連性がなさそうですが、インヴァスト証券ではFXを一定数以上取引すれば、NPO法人へ寄付できる仕組みを整えています。

さらに、寄付をした投資家は寄付金控除の適用も受けるため、経済的なメリットもあります。この記事をきっかけに、「社会貢献」や「寄付」という観点でFX会社を選ぶ視点を持ってみてはいかがでしょうか。

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