サーキュラーエコノミースタートアップCheckSammy、66億円調達。埋立地からの廃棄物転換の拡大
サーキュラーエコノミー(循環経済)スタートアップCheckSammyは1月24日、4,500万ドル(約65億9,000万円)の資金を調達したと発表した(*1)。調達した資金を元手に、透明性が高く、測定可能な廃棄物転換と炭素削減を推進する。
CheckSammyは、オンデマンド且つ即日の大量廃棄物撤去とオーダーメイドのサステナビリティサービスを提供している。データに裏打ちされた独自の技術、北米全域に広がるベンダーのネットワークを活用し、特定の場所やソリューションに縛られることなく、効率的に移動し、複雑な廃棄物やリサイクルの状況に対応しているのが特徴だ。
同社は、独立系の廃棄物運搬業者やサービス・プロバイダーと顧客をつなぐマーケットプレイスを運営している。このマーケットプレイスモデルを採用することで、北米全域でシームレスな展開と最高クラスのサービスを提供できるほか、価格競争力も高いところが強みだ。2020年に商業化フェーズに移行して以来、収益は40倍に拡大した。
今回の資金調達により、業界初の循環型廃棄物管理サービス・プロバイダーであるCheckSammyは、企業の廃棄物転換目標の達成と検証を支援する取り組みを加速させる。
また、同社のサステナビリティ・ソフトウェア・プラットフォームVerdiantの立ち上げを後押しするものとなる。同プラットフォームは、廃棄物転換に関する詳細な分析やカーボンオフセット・カーボンインセット(#1)機能、マテリアル・マーケットプレイスを提供する。
CheckSammyの創業者兼最高経営責任者(CEO)を務めるサム・スコテン氏は「顧客のESG(環境・社会・ガバナンス)スコアと廃棄物転換の取り組みを最適化する新しいツールを提供することで、サーキュラーエコノミーのイネーブラー(実践の支援者)としての役割を拡大する」と述べた(*1)。
今回の投資ラウンドは、グローバルなインフラファンド運用会社I Squared Capitalと 米国を拠点とするベンチャーキャピタルZero Infinity Partners(ZIP)が主導した。I Squared Capitalのロス・バーガー氏とZIPのジョン・クワック氏がCheckSammyの取締役会に加わる。また、グローバル金融機関TriplePoint Capital, LLCとはリボルビング・クレジット・ファシリティ(#2)契約を締結した。
(#1)カーボンオフセット…自社の事業活動以外の場所からカーボンクレジットを購入することで、排出する二酸化炭素(Co2)や温室効果ガス(GHG)を相殺する取り組み。
カーボンインセット…自社のバリューチェーンでCO2排出量を削減する取り組み。
(#2)リボルビング・クレジット・ファシリティ…一定の期間や限度枠内で、企業が借入や返済ができる契約。
【参照記事】*1 CheckSammy「CheckSammy secures $45M Strategic Investment to Expand Waste Diversion from Landfills」
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サーキュラーエコノミースタートアップCheckSammy、66億円調達。埋立地からの廃棄物転換の拡大