ブルームバーグ、サステナブル投資スクリーニングツールをリリース。投資判断や規制遵守をサポート

ブルームバーグは4月29日、新たにサステナブル投資関連のスクリーニングツールをリリースしたと発表した(*1)。投資家は新ソリューションを活用することで、ポートフォリオ、ファンド、指数を独自のサステナビリティ基準に照らしてスクリーニングすることができるようになる。

同ツールはブルームバーグ端末で利用でき、透明性の高いスクリーニング・プロセスを促し、投資判断のためだけでなく、顧客の規制遵守も支援する。

サステナブル投資戦略の多様化に伴い、投資家は投資商品が特定のサステナビリティ基準に合致しているかどうかを理解するための、簡単で信頼性の高い方法を求めている。

世界中の規制当局も、サステナブルな企業とみなされるための基準値を設定するようになっており、投資家は投資先企業がこれらの基準値を満たしているかどうかを評価することが求められている状況だ。

新ツールは、ポートフォリオ、ファンド、指数が、投資家の期待や、投資家があらかじめ設定したサステナビリティ基準にどの程度合致しているかを理解するための、簡単で透明性の高い方法を提供する。

ブルームバーグのサステナブル・ファイナンス・ソリューション・グローバル責任者を務めるパトリシア・トレス氏は「サステナビリティの目的は、投資家によって、また製品によって異なる。弊社の広範な企業ESG(環境・社会・ガバナンス)データ、独自の指標、スコアを基にしたこのツールにより、投資家は比較可能かつ拡張性のある方法で投資を評価することができる」と述べた(*1)。

このスクリーニング・プロセスは、ユーザーによって完全にカスタマイズされる。

ユーザーは、サステナビリティ目標、除外または害なし基準、およびグッドガバナンス要件の3つのカテゴリーについて正確な閾値(いきち)を調整することによって、サステナビリティ選好を入力する。

ポートフォリオ、ファンド、指数がユーザーの基準にどの程度合致しているかパーセンテージを計算し、すべての保有銘柄の詳細なリスト表示を提供することで、異常値を迅速に検出する。

ファンドが欧州連合(EU)の第2次金融商品市場指令(MiFID II)適合性原則やサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)など、規制上の義務に合致しているか否かを確認することもできる。

サステナビリティ選好評価を促進するツールである欧州ESGテンプレート(EET)に登録された26,000件のファンドのSFDRデータへのアクセスを提供する。これにより、第8条および第9条ファンドのスクリーニング・プロセスを合理化し、最低限のEUタクソノミーへの適合を含む345以上のデータポイントをカバーできる。

アラブ首長国連邦(UAE)の新しいサステナブルファイナンスの枠組みに加え、近々発表される英国金融行為規制機構(FCA)がサステナビリティに関する情報開示要件や米証券取引委員会(SEC)ガイダンスなどにも対応する。

ブルームバーグが提供するデータ・ライセンスを通じ、持続可能な開発目標(SDGs)インパクトと、投資判断が環境・社会などのサステナビリティ要素に与える悪影響(PAI)のパフォーマンスにアクセスすることも可能だ。

ブルームバーグの新しいESGファンド・スクリーニング・ツールにアクセスするには、ブルームバーグ端末で「SUST 」と入力するか、data.bloomberg.comにアクセスしてデータ・ライセンス経由でアクセスできる。

【参照記事】*1 ブルームバーグ「Bloomberg Launches Customizable and Transparent Sustainable Investment Screening Tool

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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