良いリフォーム会社の選び方は?リフォーム会社とのコミュニケーションの取り方も

住宅のリフォームを検討している方の中には、「良いリフォーム会社の選び方が分からない」「信頼できるリフォーム会社の選び方は?」などのような悩みや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

リフォーム業者の中には、手抜き施工や途中で連絡が取れなくなるといった悪質な業者も多いため、業者選定を誤ると取り返しのつかないトラブルに発展する恐れがあります。

そこで当コラムでは、良いリフォーム業者の選び方に関して概要を解説していきます。リフォーム会社とのコミニケーション例に関しても解説しているので、参考としてお役立ていただければ幸いです。

目次

  1. 良いリフォーム会社の選び方
    1-1.過去実績と顧客評価を確認
    1-2.実態のある業者かどうかチェック
    1-3.公式ホームページに力を入れているかどうか
    1-4.自社施工かどうかを確認
    1-5.一括見積もりサイトで相見積もりを実施
  2. 失敗・トラブルに繋がりやすいリフォーム会社
    2-1.訪問営業への依頼
    2-2.相場価格から離れた大幅な値下げ
  3. リフォーム会社とのコミュニケーションの流れ・コツ
    3-1.初回問い合わせ後の確認メール・電話
    3-2.初回面談の準備
    3-3.見積もりの確認と比較
    3-4.契約前の確認事項
    3-5.施工中のコミュニケーション
    3-6.施工後の確認
  4. まとめ

1.良いリフォーム会社の選び方

1-1.過去実績と顧客評価を確認

良いリフォーム会社かどうかの判断方法は、過去実績と顧客評価の確認です。確認方法はgoogleMAPでの口コミ評価や公式ホームページの工事紹介記事、掲載サイトなどで確認できます。
 
特に良い評価を多く集めている業者ほど、満足度の高い工事が期待できる可能性があります。一方で、過去の実績や顧客評価が不明な施工業者は、リフォーム工事の評価を確認できない不安があります。

ただし、インターネット上の口コミの中には、事業者側が報酬を支払ってわざと良い評価をしてもらっていたり、実際に使用していない人が書き込んでいるといったケースも多くあります。また、口コミが正しいものであっても、ユーザーによって大切にしている部分が異なるため、自分の状況に合っているかどうかは分からないものです。

逆に、悪い口コミに関しては、評価を下げたい同業者からの嫌がらせなども含まれることがありますが、具体的にどういうところが不満に感じたかということが書かれている口コミは判断の際に参考になることもあるため、詳しくチェックをしておくと良いでしょう。

いずれにせよ口コミ評価を参考にする際は鵜呑みにせずに、他のポイントも踏まえて参考程度とされておくと良いでしょう。

1-2.実態のある業者かどうかチェック

法人名や所在地が明記されている実態のある業者かどうかも、依頼前に確認したい項目です。理由としては、手抜き施工を実施するような悪質な業者の場合、拠点の事務所が無かったり関係のない場所が登録されていたりするケースがあるためです。

屋号や会社名を頻繁に変えるケースも多く、悪評が広がるのを前提として架空のサービス名を使用している場合もあります。担当者の名前やリフォーム業者の事務所といった簡単な調査も、悪質な業者への依頼を避けるためのコツです。

1-3.自社施工かどうかを確認

自社施工で工事を実施しているリフォーム業者かどうかも、確認しておきたいポイントでしょう。自社施工とは職人を下請け業者に外注せず、直接雇用している職人が現場工事を実施する形態です。

自社施工は元請け業者が下請け業者に工事を依頼する際、発生する中間マージンがありません。下請け業者と異なり社内で教育した職人が施工を実施するため、工事品質も期待できます。

リフォーム費用をおさえた上で、品質が高い工事を実施できる見込みが高いのも、自社施工の仕組みを採用しているリフォーム業者の強みです。

1-4.一括見積もりサイトで相見積もりを実施

リフォームを実施する際に住宅地域の相場価格がわからない場合、利用を検討したいのは一括見積もりサイトの利用です。一括見積もりサイトではサイト内で登録された提携会社の相見積もりができるので、工事費用を簡単に比較できます。

一括見積もりサイトは掲載に厳格な審査を設けているケースも多く、悪質なリフォーム会社を事前に排除する仕組みが整っているのも強みだと言えるでしょう。価格面だけではなく工事内容や提案も一括で比較できるので、自身で一社毎に見積もりを依頼するより、スピーディに比較・検討ができるのも一括見積もりサイトのメリットです。

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2.失敗・トラブルに繋がりやすいリフォーム会社

2-1.訪問営業への依頼

全ての訪問営業が悪いわけではありませんが、訪問営業は悪徳業者によるトラブルが多い傾向にあります。例えば、屋根工事の訪問営業は「近くで工事をしており瓦のズレを発見したので、よければ点検におうかがいします」と、何も不具合が無い住宅でも訪問を実施している事例もあります。(参考:国土交通省「悪質なリフォーム事業者 ご注意ください」)

訪問営業は実態不明な会社でも仕事を請け負える可能性がある手段のため、どうしても悪質な業者が用いるケースが多い営業方法です。特に屋根や外壁塗装は外観から経年劣化が判断できるため、訪問営業のターゲットになりやすい傾向があるので十分注意しましょう。

2-2.相場価格から離れた大幅な値下げ

相見積もり時に相場価格から大きく離れて値下げを実施するリフォーム業者も、トラブルが多い傾向にあります。成績を上げたい営業側と、過剰な現場数と値引きを強いられた職人側という会社内の事情などにより手抜き工事に繋がるケースが多発しているためです。

特に、仕上がりだけではプロ目線でも手抜き施工が実施されたかどうか判断できない外壁塗装は、手抜き工事によるリフォームが施されると徐々に不具合が判明していく場合があります。相見積もりの際には値段の安さだけでリフォーム業者を選ぶと、トラブルに繋がるリスクがある点ををおさえた上で施工業者の選定を実施しましょう。

ただし、大手リフォーム会社で経験を積み独立したばかりの業者であれば、実績を求めているため工事品質に対して割安なリフォームを依頼できる可能性もあります。大幅な値下げを実施する施工業者は、良いリフォーム会社かどうかを慎重に検討し、他社よりも大きく値下げができる理由についても詳しく聞いてみると良いでしょう。

3.リフォーム会社とのコミュニケーションの流れ・コツ

3-1.初回問い合わせ後の確認メール・電話

まずは依頼を検討しているリフォーム会社へ、対応している問い合わせ方法で連絡します。問い合わせの際には具体的な要件を明確にし、業者に対して必要な情報の伝達を意識するとスムーズな見積もりや回答が期待できます。

一例としては、以下のような内容を伝えると良いでしょう。

  • リフォーム箇所
  • リフォーム目的
  • リフォームの希望期間
  • 現地調査の希望日

明確な要件や希望を伝えると、業者が迅速かつ正確に対応しやすくなります。スピーディな回答を求めている方は、それぞれの情報伝達を検討してみると良いでしょう。

3-2.初回面談の準備

問い合わせ後には正確な見積もりを出すため、現地調査・初回面談がおこなわれるのが一般的です。現地調査では写真や図面だけでは分からない、適切な工事を実施する上で必要な素材や構造上の情報といいた調査を実施します。

例えば、屋根工事であれば下地の経年劣化具合の確認、内装工事であれば解体に伴う建物の構造確認をおこないます。現地の状態の調査後は、ヒアリングしたリフォーム要望に基づいた工事内容の提案を期待できるでしょう。

初回面談の前に以下の情報を準備しておくと、的確な提案・見積もりが得られます。

  • リフォームの細かな要望
  • 予算
  • 希望スケジュール
  • 質問リスト

リフォームに関する不明点がある場合には、現地調査後に疑問点を相談すると良いでしょう。

3-3.見積もりの確認と比較

現地調査後に調べた情報とリフォームの要望を元に作成された、見積もりとリフォームプランを確認します。複数者で相見積もりをとっている場合は、それぞれの内容と金額を考慮した上で比較検討をしてみると良いでしょう。見積もりには、以下のような内容が記載されています。

  • 材料費
  • 施工費
  • 諸経費
  • 廃材処分費

悪質な業者は不透明な見積もりが掲載されている可能性があるため、費用の内訳といった疑問点はそれぞれ確認が必須です。内容に納得できない場合は建材のグレードを下げたり、不要な項目を省いたりするなど再調整の依頼も検討してみると良いでしょう。

3-4.契約前の確認事項

契約前には、必ず以下の概要を確認しましょう。

  • 工事内容
  • 費用内訳
  • 支払い条件
  • 保証内容

見積もりで提示された費用が契約書に正確に反映されているかどうか、材料費や施工費といった各費用項目が明確に分かれているかを確認しましょう。

加えて、支払い条件とタイミングも業者ごとによって異なります。悪徳業者は途中で放棄するのを前提としているため、前金を要求するケースが多い傾向にあるためご注意ください。

リフォーム業者によって、アフターサポートも大きく異なります。工事後の保証内容も、必ず契約前に内容確認を済ませておきましょう。

3-5.施工中のコミュニケーション

打ち合わせでの情報共有の不備といったコミュニケーション不足も、リフォームで思わぬ失敗を引き起こす要因となります。自分がイメージしているリフォームと実際に工事をしている担当者とのイメージが合っているか、雑談を交えながら視察できるのが理想的です。

お茶出しや差し入れは不要の業者が一般的ですが、作業者との雑談を開始するための切り口として検討してみると良いでしょう。現場担当者の人間心理的にも、細かい要望の承諾と丁寧な工事・対応も期待できます。

夏場での冷たい飲み物・冬場の温かい飲み物や、作業中で手が汚れた状態でも食べれるものが職人に喜ばれます。進捗具合や天候の影響によるスケジェールへの変動、その他作業中の疑問点をうかがいながらコミュニケーションをとると良いでしょう。

3-6.施工後の確認

リフォーム施工後は仕上がりや設備の動作確認など、打ち合わせ通りにリフォームが実施されたか・工事の品質に問題ないかを確認します。専門用語で竣工(しゅんこう)検査とも呼ばれています。

例えば、設備関係のリフォームであればスイッチ・コンセントの設置位置や、給排水に水漏れなどの問題がないかといった確認を実施します。内装の傷など不具合が見つかった場合は、手直しや修理に関して担当者と相談しましょう。

まとめ

悪徳業者への依頼を避け、適正な価格と品質で工事を実施する施工業者選びがリフォーム工事の失敗を防ぐポイントです。後悔しないリフォームを実施するためには、相場価格の把握とリフォーム業者の実態調査が成功・失敗を分ける鍵となります。

住宅リフォームを検討している方は一括見積もりサイトといったサービスの利用も検討しながら情報を収集し、良心的なリフォーム業者を探してみると良いでしょう。

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