Guidewheel、脱炭素ファンドが主導するシリーズBで46億円調達。AI活用した機械モニタリングプラットフォーム導入推進
米Guidewheelは8月13日、シリーズB(資金調達ラウンド)で当初の目標を上回る(オーバーサブスクライブ)3,100万ドル(約45億6,000万円)を調達したと発表した(*1)。調達資金を元手に、世界中の工場で、人工知能(AI)を活用した機械モニタリングプラットフォームFactoryOpsの導入を推進する。
今回の投資ラウンドは、米運用会社大手ブラックロックとシンガポールの政府系投資会社テマセクが設立したデカーボニゼーション・パートナーズ(Decarbonization Partners)が主導した。水処理や洗浄・消毒サービスなどを提供する世界大手の米エコラボや、ビル・ゲイツ氏が創設したブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ(BEV)なども参加した。
Guidewheelは2018年にカリフォルニア州スタンフォードで創業し、工場が持続可能なピークパフォーマンスに達するのを支援することを目的としたソリューションを提供する。
同社のFactoryOpsは、持続可能な目標を達成するためのエネルギーと炭素排出量のトラッキングと管理に加えて、ユーザーが生産時間のロスを削減し、効率を高め、長期的にパフォーマンスを向上させることを可能にする。
具体的には、工場の機械や設備の電源にクリップで固定されたセンサーを使用し、リアルタイム分析のためにデータを送信する。主要な指標とビジュアルデータを端末に提供することで、ユーザーはデータドリブンな意思決定を行い、機械の問題や傾向を特定して対処し、効率を改善するためのリアルタイムのアラートを受け取ることも可能だ。
FactoryOpsを活用することで、機械設備の使用可能時間を41%増加、運用コストを11%削減、効率を16%改善できる。ユーザーは数日で稼動させ、数か月で投資回収が可能であり、世界の工場がコスト効率よく財務とサステナビリティの両方の目標を達成できるようにする。
Guidewheelの顧客には、ゼネラル・モーターズ、キンバリー・クラーク、U.S.スチール、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど、世界有数のメーカーが名を連ねる。
現在は製造プロセスだけでなく、ビジネスモデル全体を再構築する新たな産業革命が起き、製造業の重要性がかつてないほど高まっている。
そのような中、Guidewheelのローレン・ダンフォード共同創業者件最高経営責任者(CEO)は「工場の設備は何十年も使用されることが多く、かなりの数の機械が依然としてクラウドに接続されていない。唯一の利用可能なソリューションは、コストが高く、専門的なスキルを必要とするものである。弊社は運用の中断を最小限に抑える高速でスケーラブルなソリューションを提供することにより、競合ソリューションの数分の一のコストで、あらゆる年代、メーカー、モデルのすべての機械を迅速に接続し、この状況を変えられる」と述べた(*1)。
Guidewheelは、顧客や開発者が簡単に構築できるように設計されたコアプラットフォームの上に、新機能を矢継ぎ早にリリースしている。最近では、ダウンタイム、品質不良、致命的な故障を引き起こす前に問題の早期警告兆候を検出する、AIを活用した予知保全ソリューションであるScoutを公表した。
Scoutを活用することで、フォーチュン500に入る自動車メーカーは、何時間もラインを停止させるような問題を回避した。さらに、耐久消費財メーカーが工場全体のシャットダウンを引き起こす前に主要な補助機器の故障を防ぐことができるなど、既にScoutの効果が見られ始めている。
【参照記事】*1 Businesswire「Guidewheel raises $31M Series B to scale AI-powered FactoryOps across factory floors globally」
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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