フィンカンティエリ、クリーンでデジタルな海運ソリューションを発表。2035年のネットゼロ目指す

イタリアの造船大手フィンカンティエリは6月19日、メッシーナで開催された海事技術問題に関するイタリアの主要な学術イベントであるNAV会議において、海運セクターの研究開発活動に関する一連のソリューションを発表した。発表は、業界の脱炭素化とデジタル化を推進する同社の先進的な取り組みを示すものだ。

クリーンソリューションの一環として、水素、HVO(水素化植物油)、アンモニアといった代替燃料の船上利用に関する研究が紹介された。フィンカンティエリはまた、メタノールと従来燃料の両方で航行可能な「メタノール対応」船舶を開発しており、2027年からの引き渡しを予定している。これにより、同社グループは国際海事機関(IMO)の目標より15年早い2035年までのネットゼロ達成へのコミットメントを明確にした。

デジタル分野では、プロセスの統合的なデジタル化を開始するプログラム「Connect 2 the Future」が発表された。このプロジェクトは、船舶のライフサイクル全体を網羅する海洋デジタルエコシステムの構築を目指しており、造船所、船舶、港湾からの情報を統合・調整する。同プロジェクトは、欧州委員会から承認され、イタリア企業・メイドインイタリー省(MIMIT)およびEUの「国家復興・レジリエンス計画(PNRR)」から資金援助を受けている。

これらの発表は、フィンカンティエリが船舶の効率性、安全性、持続可能性を向上させるだけでなく、海事業界全体のデジタルで持続可能な未来の構築に貢献する、新技術の実用化をリードする存在であることを示している。

【参照記事】Fincantieri: solutions for a clean and digital shipping industry presented at NAV 2025

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