NTTデータ、持続可能な経営推進で世界経済フォーラムに加盟 気候・自然・循環経済の3分野で協働
NTTデータグループは6月19日、持続可能な開発のための世界経済会議(WBCSD)に新たに加盟したと発表した。同社はWBCSDの気候変動対策、自然保護、循環性の3つのワーキンググループに参加し、AIやデータ分析の専門知識を活用して、加盟企業のネットゼロ移行を支援する。
WBCSDは、世界250社以上の企業が参加する非営利組織で、1995年に設立された。ネットゼロ、ネイチャーポジティブ、公平な未来への移行を目指し、経済・金融システムの変革に取り組んでいる。本部をジュネーブに置き、ニューヨーク、シカゴ、アムステルダム、ロンドン、シンガポール、武漢の7拠点から世界的に活動を展開している。
NTTデータは今回の加盟により、気候変動対策ワーキンググループでは温室効果ガス削減ソリューションの開発と実装を支援し、自然保護ワーキンググループでは生態系保護と生物多様性回復のためのデジタルツール開発に取り組む。さらに循環性プロダクト・マテリアルワーキンググループでは、グローバル循環性プロトコルなどのフレームワーク構築に貢献し、製品設計や素材利用、サプライチェーンにおけるサーキュラーエコノミー原則の推進を図る。
同社の佐々木裕社長兼CEOは「責任あるイノベーションを通じてクライアントの成功を加速し、社会に前向きな影響を与えることが我々のミッションと一致する」と述べ、技術とデータが持続可能で包括的な未来の構築に重要な役割を果たすと強調した。また、ITサービスとデジタルイノベーションの専門知識を活用し、透明性と説明責任を向上させる実用的なソリューションの推進に向けて他のリーダーと協力していく意向を示した。
NTTデータは50カ国以上で事業を展開し、15年以上にわたりサステナビリティ分野での実績を積み重ねてきた。これまでに10セクターで1,500以上のプロジェクトを実施し、23カ国に400人以上のサステナビリティ専門家を配置している。世界的な売上高は300億ドル(約4兆7,000億円)を超え、フォーチュン・グローバル100企業の75%にサービスを提供している。
WBCSDアジア太平洋地域エグゼクティブディレクターのジョー・フェラン氏は「NTTデータのテクノロジーとサステナビリティにおけるリーダーシップは、ネットゼロ、自然ポジティブ、公平な未来に向けたシステム変革を推進するという我々のミッションと合致している」とコメントし、気候、自然、循環性の各分野での貢献に期待を示した。
日本ではプラスチック資源循環促進法やGX推進法により、企業の環境対応が加速している他、有価証券報告書でのサステナビリティ情報開示の義務化も予定されており、企業にとってESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みは事業戦略上不可欠となっている。NTTデータのWBCSD加盟は、こうした国内外の規制強化の流れの中で、テクノロジー企業が持続可能な社会の実現に向けて果たす役割の重要性を示すものといえる。
【参照記事】NTT DATA Joins The World Business Council For Sustainable Development
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