りそな不動産投資顧問とLivEQuality大家さん、国内初のひとり親支援型アフォーダブルハウジング・インパクトファンドを組成
りそな不動産投資顧問とLivEQuality大家さんは9月16日、ひとり親世帯の住まいの課題解決を目的として、アフォーダブルハウジング分野におけるインパクトファンドを組成したと発表した。りそなグループの調査によると、中低所得層でも無理なく賃借できる手頃な価格の住宅である「アフォーダブル住宅」の提供と、経済的な自立支援を組み合わせたひとり親支援型のインパクトファンドは国内で初めての取り組みだ。
本ファンドは「(仮称)アフォーダブル住宅ファンド」と名付けられ、資産規模は約10億円。2025年10月下旬を目途に愛知県名古屋市内に所在する共同住宅を取得し、運用を開始する計画だ。社会的・環境的な課題解決と財務的リターンの両立を目指す「インパクトファンド」として、機関投資家などからの出資を募る。
ファンドの運営は、りそな銀行の100%子会社で不動産アセットマネジメントを担うりそな不動産投資顧問がアセットマネージャーを、アフォーダブルハウジングの運営ノウハウを持つLivEQuality大家さんがサブアセットマネージャーを務める。この協業体制により、金融機関の不動産運用能力と、社会的企業の現場知見を融合させる。
日本国内では、都市部における賃料の高騰や公営住宅の減少などを背景に、特に経済的に困窮するひとり親世帯が安定した住まいを確保することが困難になっている。本ファンドはこうした社会課題に対し、取得物件の住戸のうち25%を目安に、ひとり親世帯向けのアフォーダブル住宅として市場価格より低い賃料で提供することを目指す。残りの75%は一般住宅として運営し、ファンド全体の収益安定性を確保する。
さらに、本スキームの特徴は、単なる住居提供に留まらない点にある。入居後のひとり親世帯に対しては、認定NPO法人LivEQuality HUBがキャリアや生活に関する相談、支援機関の紹介などを通じて伴走支援を行い、経済的な自立を後押しする。ファンドは、ひとり親世帯の受入数や経済的に自立した世帯数といった社会的インパクトを測定し、その成果を定期的に出資者へ報告する。これにより、投資家は財務的リターンに加え、社会的なリターンも可視化された形で確認することが可能となる。
【関連サイト】りそな不動産投資顧問
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りそな不動産投資顧問とLivEQuality大家さん、国内初のひとり親支援型アフォーダブルハウジング・インパクトファンドを組成