【投資初心者向け】暗号資産投資で押さえておくべき4つのポイントとは?
ビットコインは2017年末のバブル時期以来の高値圏を推移しており、1BTCあたり200万円の大台に近づいています。イーサリアムやXRPなど、ビットコイン以外の暗号資産も高騰している中で、投資機会を窺う個人投資家も増えてきています。
しかし、暗号資産投資を始めるにあたって、この市場のリスクを出来る限り把握しておくことが重要です。ここでは初心者が押さえておくべき暗号資産投資のポイントをいくつかご紹介します。
目次
- 暗号資産投資で押さえておくべきポイント
1-1. リスクコントロールの重要性
1-2. 取引手数料の種類
1-3. FOMO(取り残されることへの恐れ)の存在
1-4. 自分で戦略を想定する - 投資初心者におすすめの暗号資産取引所
2-1. 取扱銘柄が国内最多!14種類を取り扱うコインチェック
2-2. 板取引でレバレッジ取引も可能なGMOコイン
2-3. レバレッジ取引の取引銘柄が国内最多のDMM Bitcoin - まとめ
①暗号資産投資で押さえておくべきポイント
1-1. リスクコントロールの重要性
暗号資産は他の投資商品と比較してボラティリティ(値動き)がとても大きいことを理解しておきましょう。ボラティリティを利用できれば大きく稼ぐことも可能ですが、同時に大きく損をするリスクも孕んでいます。ここで重要なことは「値動きが大きい=リスクが高い」ではなく、「値動きが大きい=リスクコントロールが難しい」ということです。
上図は、過去1年間のビットコイン円の日足チャートです。赤:日経平均株価、青:ドル円との騰落率を比較しています。
日経平均株価とドル円を見てみると、一年間の動きは上下5~10%程度で変動していることがチャートから把握できると思います。しかし、ビットコインを見てみると下落した場合は−40%、その後一時+100%まで上昇しており、とても大きく変動していることが把握できます。これがビットコインの値動きであり、リスクをコントロールするという意味で注意すべきポイントとなります。
値動きが日経平均株価やドル円の5倍から10倍であれば、投資金額は5分の1や10分の1に抑えましょう。このように資産の変動リスクをコントロールすることで、ギャンブル投資にはならずにポートフォリオ(資産分散)の1つとして暗号資産を取り入れることができるでしょう。
1-2. 取引手数料の種類
暗号資産交換業者の多くは「販売所」と「取引所」の2種類を設けています。
販売所は暗号資産取引所の在庫を売買するため、即時に希望の数量を取引できるメリットがあります。ただし、販売所はスプレッドと呼ばれる売買価格差が実質的な取引手数料となっており、その幅は市場環境や銘柄により様々です。仮に、2万円のスプレッドがある場合だと、利益を出すには2万円分の値上がりを待たなければいけません。販売所を使った売買ではスプレッドがどの位広がっていて、そのタイミングで購入するのが適切かをしっかり判断する必要があるということです。
一方の取引所は、個人間で取引が成立するオークション市場です。取引所での売買手数料は取引所によって様々で、0.10%前後の手数料がかかる取引所もあれば、無料、中にはマイナス手数料(取引ごとに手数料を受け取ることが可能)を導入する取引所もあります。一方で、取引所で注意すべき点は、注文数量が約定するまでは取引が完了しない場合があり、板に並んだ注文量が少なければ価格の滑り(スリッページ)が生じる可能性もあることです。
そのため、暗号資産取引所を利用する場合には、「販売所」「取引所」それぞれの特徴と、自身の予算、投資計画に応じて利用するサービスを選択しましょう。
1-3. FOMO(取り残されることへの恐れ)の存在
大きく相場が上昇し始めると、「今買っておかないともったいない」という感情が高まり、勢いのままに購入ボタンを押してしまうケースがあります。これはFOMO(フォモ)と呼ばれ、fear of missing outの略語で投資の世界では普遍的な心理です。
バブルと呼ばれた頃、2017年9月辺りに4,000ドル付近だったビットコインは、わずか3か月で20,000ドル以上まで急上昇しました。この時、個人投資家の間で起きていたことが、まさにFOMOです。勢いに飲まれ、多くの人が「このトレンドに乗らないともったいない」と安易に考えて投資したと思います。ビットコインはその後2018年にかけて下落の一途を辿り、バブル期に投資を行った投資家は、含み損を抱える状況となりました。
適切な価格上昇には、出来高を伴って相場の上下の波を作り、それが中長期のサイクルを形成します。自分自身でどのタイミングなのかを見極めましょう。「購入時に対して●%下がったら損切りする」「●%上がったら利益確定する」とルールを作り、ルールに沿った取引を行うと良いでしょう。
1-4. 自分で戦略を想定する
アナリストのコメントやインフルエンサーの意見を聞いて、感化されることもあるでしょう。しかし、投資に重要なことは「自分自身が納得して投資をすること」です。本質を理解せずに、単に人の真似をしていると「なぜ負けたのかわからない」という状態に陥ってしまいます。
ツイッターなどを参考材料としても良いですが、ミラートレードするだけでなく「なぜこの人はここで買ったのか、売ったのか」という理由を突き詰めて、自分の頭で相場のシナリオが整理できるようになることが重要です。
②投資初心者におすすめの暗号資産取引所
2-1. 取扱銘柄が国内最多!14種類を取り扱うコインチェック
コインチェックは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。2020年7~9月期の決算によるとコインチェックの本人登録済みのユーザー数は99万口座、アプリダウンロード数は300万を突破しており、多くの投資家に支持されています。
コインチェックは国内でも最多となる14種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、ネム、ファクトム、ステラルーメン、クアンタム、BAT、IOST)の暗号資産を取り扱っています。コインチェックの取引ツールはシンプルで分かりやすく、不慣れな投資家でも直感的に取引しやすくなっています。
2-2. 板取引でレバレッジ取引も可能なGMOコイン
GMOコインは東証一部上場のGMOインターネットのグループ会社です。GMOコインでは、同じくグループ会社であるGMOクリック証券で培われた金融サービス提供のノウハウや堅牢なセキュリティ、管理体制のもとで安心して暗号資産取引ができることが特徴です。
GMOコインでは、5種類の銘柄(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン)で現物取引とレバレッジ取引を利用できます。また、暗号資産FXでは、販売所形式で9種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、オーエムジー、ベーシック・アテンション・トークン)の暗号資産のレバレッジ取引が可能です。レバレッジ取引は、証拠金を担保に資金を借り入れて、より大きなポジションを持てるサービスです。現物取引では買いから入るしかないところを売りから入ることもできるので、下落相場であっても利益を狙うことが可能です。
2-3. レバレッジ取引の取引銘柄が国内最多のDMM Bitcoin
DMM Bitcoinは、株式会社DMM.comのグループ会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する暗号資産取引所です。DMM Bitcoinでは、DMMグループが培ってきた金融サービスのノウハウを活用し、株式などの金融商品取引経験のある投資家が利用しやすいサービスを提供していることが特徴です。
DMM Bitcoinでは、現物取引に対応している暗号資産は3種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP)です。一方、レバレッジに対応している暗号資産は11種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、イーサリアムクラシック、ステラルーメン、モナコイン、クアンタム、BAT)となっています。
販売所はスプレッド(売買価格差)が存在するため、利用者目線で見ると取引コストが高くなってしまいますが、同社は取引コストを低減させながら「取引所方式(オークション方式)」のデメリットを解消する「BitMatch注文」機能を開発しています。BitMatch注文は、発注から30秒以内に顧客の注文がマッチングした場合に限り、販売所で提示される買値と売値のミッド(仲値)価格で取引が成立する注文方法です(30秒以内に他の注文と対当しなかった場合は、成行にて時価で約定)。
③まとめ
暗号資産市場はまだ誕生して10年あまり。株式や金などといった投資市場に比べると歴史が短い新興市場です。そのためボラティリティも大きく、短期間で利益を上げようと投機的な目的で捉えられがちです。高いボラティリティの市場でリスクを適切に管理し、利益を上げるのはプロでも困難なものです。初心者の方は、安易な投機を避け、戦略に基づいた取引によって利益を積み上げるようにしましょう。
暗号資産取引所の取扱銘柄や取引機能は様々で、各社の差別化要因にもなっています。どの取引所も口座開設は無料で簡単にできるので、これを機に取引所各社のサービスをチェックしてみてください。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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