暗号資産の少額投資のメリット・デメリット、おすすめの取引サービスを紹介

投資と聞くと「まとまった資金が必要」という印象があるかもしれません。しかし、暗号資産投資(仮想通貨)の場合、ビットコインが1BTCあたり400万円であっても、1,000円などの細かい数量から購入することができることをご存じでしょうか?

暗号資産取引所によっても最小注文数量は異なり、0.001BTCや0.0001BTCなどに設定されています。暗号資産投資は敷居が低いので、投資未経験者を含む幅広いユーザーが利用しています。ここではビットコインの少額投資のメリットや、少額投資に適した暗号資産取引所について解説していきます。

目次

  1. 少額投資は投資初心者に向いている
    1-1.少額投資を行うメリット
    1-2.少額投資を行うデメリット
    1-3.スマホから手軽に少額投資ができる
    1-4.資産形成がしたい場合は積立投資も視野に入れる
  2. 少額投資が可能なサービス
    2-1.500円から投資ができる「コインチェック」
    2-2.ポイント投資も可能な「ビットフライヤー」
    2-3.アルトコインの板取引も可能なGMOコイン
    2-4.スプレッドが表示され、指値注文も可能なDeCurret
    2-5.楽天スーパーポイントを暗号資産に交換できる「楽天ウォレット」
  3. まとめ

1.少額投資は投資初心者に向いている

これから投資を始めようと考えている場合、まずは少額の投資からスタートすることが大切です。なぜなら、少額で始めれば損が出ても慌てずに済み、投資経験を積むことができるからです。最初から大金を投資につぎ込んでしまうと、損が出た場合に通常の判断ができなくなるリスクを抱えることになります。

例えば、株式投資を始めたい場合、通常は購入する単元数が決まっているため、どうしてもまとまった資金を準備する必要があります。ですが、暗号資産には単元数といった概念はなく、ビットコインであれば0.001 BTC、0.00001 BTCといった少数単位で購入できるサービスが提供されています。暗号資産投資は、少額から気軽に投資ができるものとなっているのです。

1-1.少額投資を行うメリット

少額投資を行う場合のメリットは以下の通りです。

  • 損失が発生しても小さくて済む
  • 分散投資がしやすい
  • 簡単に投資経験を積める

まず、投資する金額が少ないため、仮に損失が発生したとしても少額で済むというメリットがあります。投資初心者の方にとっては、利益を出すことよりも、損出を出さない、もしくは損失を最小限に抑えることが大切になるため、少額投資が適しているというわけです。

次に、少額投資では分散投資によるリスクヘッジがしやすいというメリットもあります。金融資産によって値動きが異なることを利用して、さまざまな資産に投資をして損失の発生リスクを抑える方法を分散投資といいます。分散投資は投資の基本でもあり、それぞれの資産に少額を分散して投資する手法は初心者にもやさしい投資手法といえます。

そして、低いハードルで投資の経験を積めるというのも、少額投資のメリットです。利益は少ないものの損失も小さく済むため、投資の勉強をしたい方にとって少額投資はメリットが大きい投資方法です。少額投資で投資のコツをつかんでから投資金額を増やすことで、無理なく収益を積み上げていけるようになっていくでしょう。

1-2.少額投資を行うデメリット

一方、少額投資を行うデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 元本割れを起こす可能性がある
  • 売買を繰り返すと手数料が膨らむ

まず、少額とはいえ「投資」をするということは、元本割れを起こす可能性があるということです。つまり、投資した金額や積み立てた金額よりも、受け取る金額が減ってしまうケースがあるということを理解しなければなりません。

また、少額投資は気軽に投資できる手法ですが、売買のたびに手数料が発生することも忘れてはいけません。特に暗号資産取引所の「販売所形式」は初心者にも使いやすいものの、スプレッドと呼ばれる売買価格差が実質的な手数料となり、市況価格に対して1~6%程度加算されています。長期投資をする分には気になりませんが、何度も売買を繰り返していると、手数料が割高になるケースもありますので注意が必要です。

1-3.スマホから手軽に少額投資ができる

インターネットとスマホの普及によって、投資サービスはより身近なものになっています。これまでは店頭への訪問や電話注文、パソコンでの注文がメインだったのが、今ではスマートフォン1つで投資ができるようになりました。

また、スマートフォンでの投資サービスでは、少額投資ができるものも多く、いつでもどこでも利用可能なので、こうした点で人気を集め利用者数も増えてきています。

eKYCで(スマホで本人確認)で即日登録が可能

取引所の口座開設に必要な本人確認プロセスは、eKYCの普及によってスマホ1台で最短即日で完了するようになっています。

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【引用元】:DMM Bitcoin これまでの本人確認と『スマホでスピード本人確認』の違い

「eKYC(かんたん本人確認、スマホでスピード本人確認など)」は、口座開設に必要な本人確認書類や顔写真をスマホカメラで撮影し、アップロードできるサービスです。これまでPC上で本人確認を行う場合、取引所から認証コードが記入された郵送物を待つ必要がありました。かんたん本人確認ならば、最短即日から取引が開始できます。

1-4.資産形成がしたい場合は積立投資も視野に入れる

少額から投資を始めて、将来のための資産形成を図るのであれば、積立投資という方法が適しています。

積立投資は、毎月決まった金額を投資して、長い期間を掛けて積み立てる投資手法です。この方法では、購入時期が決まっているため、市況やニュース、購入のタイミングなどを気にする必要がありません。

また、積立投資では金融商品の価格が上がれば少なく買い、価格が下がれば多く買う「ドルコスト平均法」によって、結果的に購入する金額の平均を下げることができます。価格変動リスクを抑えつつ、無理のない範囲で資産形成ができるため、少額投資と積立投資は相性が良いといえます。

2.少額投資が可能なサービス

それでは、少額投資が可能なサービスを紹介していきたいと思います。それぞれのサービスに特徴がありますので、詳しく解説していきます。

2-1.500円から投資ができる「コインチェック」

仮想通貨取引所・販売所のcoincheck(コインチェック)コインチェックは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。コインチェックは、国内でも最多の仮想通貨を取り扱っており、ネム(XEM)やEnjin Coin、IOSTなど、他の取引所では取り扱いが少ない仮想通貨を購入することができます。コインチェックの最小注文数量は500円であり、少額から人気の高いアルトコインを購入できます。

コインチェックはまた、自動積立サービス「Coincheckつみたて」を提供しています。これは毎月1万円~10万円の範囲で1,000円単位で設定でき、口座振替手数料と積立サービス手数料無料で仮想通貨を自動的に購入できるので便利です。

取扱仮想通貨(販売所) 15種類:ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、ネム、ファクトム、ステラルーメン、クアンタム、BAT、IOST、Enjin
最小注文数 500円相当
日本円出金手数料 407円
日本円入金手数料 銀行振込手数料は利用者負担
少額投資に適したサービス 自動つみたて

2-2.ポイント投資も可能な「ビットフライヤー」

仮想通貨取引所・販売所のbitFlyer(ビットフライヤー)株式会社bitFlyerが運営するbitFlyerは、国内の主要メガバンクやベンチャーキャピタル(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタル等)から出資を受けている、国内屈指の暗号資産取引所です。

販売所の最小注文数量は0.00000001 BTCとなっています。また提携サイトとのキャッシュバック報酬を利用する「ビットコインをもらう」や、Tポイント交換できるプログラムを利用して、現金を入金しなくともビットコインに投資できます。

ビットフライヤーはまた、自動積立サービス「かんたん積立」を提供しています。最低1円以上1円単位から12種類の暗号資産を積み立てることができるので、初心者も気軽に始められます。積立の上限金額は1回あたり100万円となっています。ご自身の予算や資産形成のゴールに合わせて積立金額を設定しましょう。

取扱暗号資産(販売所) 12種類:ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、ベーシック・アテンション・トークン、テゾス、ステラ・ルーメン
最小注文数(販売所) 0.00000001 BTC
日本円出金手数料 ・三井住友銀行宛:3万円未満216円、3万円以上440円
・その他の銀行宛:3万円未満540円、3万円以上770円
日本円入金手数料 ・銀行の振込手数料は利用者負担
・クイック入金手数料(住信SBIネット銀行からご入金)無料
・クイック入金手数料(住信SBIネット銀行以外からご入金) 330 円
少額投資に適したサービス かんたん積立・ビットコインをもらう・Tポイントプログラム

2-3.アルトコインの板取引も可能なGMOコイン

仮想通貨取引所・販売所のGMOコイン

GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。FX取引高『国内第1位』のGMOクリック証券で培った金融サービスのノウハウや堅牢なセキュリティ、管理体制のもとで安心して暗号資産取引ができることが特徴です。

GMOコインの取引所(現物取引)は、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、XRPの5種類を取り扱っており、販売所はこれにネム、ステラルーメン、ベーシックアテンショントークン、オーエムジー、テゾスを加えた10種類の現物資産を売買できます。現物取引の最小注文数量は0.0001 BTCとなっています。

GMOコインは長期投資をサポートする資産運用サービスを提供しており、上記の現物取引で保有した資産をGMOコインに貸し出して金利を稼ぐ「貸暗号資産」サービスや、毎月決まった日に、決まった金額の暗号資産(仮想通貨)を販売所で自動で購入できる「つみたて暗号資産」サービスなどを備えています。

取扱暗号資産(販売所) ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、BAT、OMG、テゾス
最小注文数(販売所) 0.0001 BTC
日本円出金手数料 手数料無料(最低金額1万円/回、最大1,000万円/回)
日本円入金手数料 GMOあおぞらネット銀行、ジャパネット銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行:手数料無料(最低1,000円/回、最大1,000万円/回)
その他の金融機関:振込者負担・ペイジー入金
手数料無料(最低1,000円/回、最大999,999円/回)
少額投資に適したサービス つみたて暗号資産

2-4.スプレッドが表示され、指値注文も可能なDeCurret

仮想通貨取引所・販売所のDeCurret(ディーカレット)「DeCurret(ディーカレット)」は、東証一部上場の株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)の関連会社である株式会社ディーカレットが運営する仮想通貨取引所です。DeCurretには、伊藤忠商事株式会社や東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)などの大手企業、株式会社三井住友銀行や株式会社三菱UFJ銀行などのメガバンクも出資しています。

DeCurretでは販売所でありながら、指値注文も利用できるので、目標としている価格帯で購入しやすくなっています。現物取引の最低注文数量は0.0001 BTC(約500円:2月時点)と少額から投資を始める方にも適しています。また販売所で提示される購入レートと売却レートとの差である「スプレッド」は常に表示されているため、利用者が割高な手数料に気づかずに取引してしまうことも防げます。

取扱暗号資産 5種類:ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン
最小注文数 0.0001BTC
日本円出金手数料 275円
日本円入金手数料 銀行の振込手数料は利用者負担
少額投資に適したサービス 指値注文・スプレッドの表示

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2-5.楽天スーパーポイントを暗号資産に交換できる「楽天ウォレット」

仮想通貨取引所・販売所の楽天ウォレット楽天ウォレット株式会社が運営する暗号資産取引所は楽天グループ企業との連携を強みとしています。楽天ウォレットは楽天銀行口座を利用して最短即日で口座開設が可能で、日本円の入金はリアルタイムに反映され、手数料は無料に設定されています。

楽天ウォレットはまた、楽天市場や楽天カードで獲得した楽天スーパーポイントを暗号資産に交換する「ポイント交換」サービスを提供しています。ポイント交換は最低100ポイントから1ポイント=1円相当で暗号資産への交換が可能で、楽天ウォレットが扱っている暗号資産3種類全てに対応しています。毎月気軽にポイントを交換しながら、暗号資産投資に取り組めます。

取扱暗号資産 3種類:ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ
最小注文数 100円相当
日本円出金手数料 300円
日本円入金手数料 無料
少額投資に適したサービス 楽天スーパーポイントを暗号資産に交換

3 まとめ

今回は少額投資ができるサービスを5つ紹介しました。紹介したサービス以外にも少額投資ができる暗号資産取引サービスはたくさんあります。長期的に資産を運用したい、損失を抑えながら投資経験を積みたいという方は、本記事を参考にして検討を進めてみてください。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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