「ビットコインをいつ購入したら良いかわからない」方へ。積立投資の特徴とおすすめのサービスをご紹介

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは2月18日に国内取引所で550万円をマークしており、前週比で約22%(100万円)上昇しています。先週以降、米電気自動車のテスラ社による15億ドル(約1600億円)分のビットコイン購入や、投資会社ブラックロックがビットコイン投資を物色し始めていることを明かすなど、強気のファンダメンタルズが出てきています。

大企業や機関投資家はビットコインを長期間保有するため、以前のような暴落は起こらないとする見方も出てきています。しかし、2017年のバブル相場の崩壊を経験した人は、これからビットコインを購入することに躊躇してしまうかもしれません。

そのような場合に、おすすめの投資戦略が「積立投資」です。この記事では、積立投資の特徴やメリット、失敗例と対策方法について詳しく解説します。暗号資産の積立投資を検討している方、積立投資の運用方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. 積立投資の特徴・メリット
    1-1. 少額から始められる
    1-2. 時間分散効果でリスク低減に
    1-3. 相場を気にせず長期継続できる
  2. 積立投資のよくある失敗例
    2-1. 積立投資をすぐに止めてしまう
    2-2. 裁量で購入ペースを変更する
    2-3. 手数料を考慮していない
  3. 積立投資で失敗しないための対策
    3-1. 定額・定期のドルコスト平均法を守る
    3-2. 短期的なハイリターンは見込まない
    3-3. 中長期的に継続する
  4. 積立投資におすすめの暗号資産取引所
    4-1. 13銘柄の積立投資ができるコインチェック
    4-2. 4つの購入プランから選べるビットフライヤー
    4-3. 5銘柄の板取引ができるGMOコイン
  5. まとめ

①積立投資の特徴・メリット

まずは、投資初心者におすすめできる積立投資のメリットについて確認しておきましょう。

1-1. 少額から始められる

積立投資は一回あたりの積立額を無理のない範囲におさえつつ、数年単位で継続することで資産形成を目指す運用方法です。最初にまとまった資金を必要としないので、気軽にスタートしやすい利点があります。

1-2. 時間分散効果でリスク低減に

積立投資とは、毎週・毎月に一度など定期的なタイミングで一定額を継続的に購入していく方法です。価格が高い時には少なく購入し、低い時には多く購入することになるため、価格変動リスクを抑えて、長期的に平均購入単価を平準化できる利点があります。

1-3. 相場を気にせず長期継続できる

平均購入単価を平準化できるため、価格をあまり気にせず取り組むことができます。余剰資金の範囲で長期目線で投資を続けることで、相場状況や一時的な急落に動揺することなく生活できる利点があります。市場動向やニュースの分析に手間をかけられない方も、負担なく取り組みやすい投資方法です。

②積立投資のよくある失敗例

積立投資のリスクや注意すべきポイントについて、失敗例と合わせてご説明します。

2-1. 積立投資をすぐに止めてしまう

積立投資を始めた後に市場が急落すると含み損を抱えることもあります。しかし、そこで積立投資をすぐにやめないことが重要です。暗号資産や株式などの金融商品は、経済的・社会的な影響を受けやすく、一時的に含み損を抱えることもあります。不安にはなりますが、この時、積立投資をやめてしまうと、積立投資の時間分散効果を十分に発揮できずに終わってしまいます。

2-2. 裁量で購入ペースを変更する

積立投資は、一定の購入タイミングで一定の金額分を購入していく「ドルコスト平均法」が基本です。むやみに購入量やペースを変更しても、かえって利益を抑制してしまい、積立投資のメリットが弱まってしまうことがあります。

2-3. 手数料を考慮していない

積立投資は定期的に購入し中長期にわたって運用するので、手数料などのコストを考慮する必要があります。コストには取引所への入金費用や、購入・売却の取引手数料があります。取引所の自動積立サービスは便利ですが、「販売所」で買い付けていることは認識しておきましょう。販売所は実質的に0.1%~6.0%の手数料を含んだ購入・売却価格となっています。少額投資だからといって振り込みを小分けにしていたり、途中で何度も売却と購入を繰り返していると、コストが膨らんでしまうので注意しましょう。

③積立投資で失敗しないための対策

3-1. 定額・定期のドルコスト平均法を守る

積立投資は、定期・定額の積立ての原則を守ることが鉄則です。毎月1万円で特定の投資信託に投資すると決めた後は、そのパフォーマンスが著しく落ちない限り、できるだけ定額1万円で中長期に継続することが重要になります。

3-2. 短期的なハイリターンは見込まない

ドルコスト平均法を用いた積立投資は、相場の変動に関係なく事前に決めたタイミングと一定の金額で購入します。そのため、金融商品の価格が下がった時により多く購入できますが、価格上昇時には購入量が減少することになります。相場に左右されず、あくまで長期的な資産形成を目的としていることを認識しましょう。

3-3. 中長期的に継続する

積立投資を始めたら、価格の急落があったとしてもストップせず、継続しましょう。下落の幅が大きくても自分が保有している暗号資産や市場の展望がそれほど変わらないのであれば、慌てて売る必要ありません。

ビットコイン相場は一時的に大きく下がることがあっても、中期的には戻る傾向があります。これまでも「下がっては上がり、上がっては下がり」という変動を繰り返してきているため、一時的に価格が下がったからといって慌てて売却するのでなく、長期的に相場を見ながら、地道に投資を続けるのが良いでしょう。

④積立投資におすすめの暗号資産取引所

4-1. 13銘柄の積立投資ができるコインチェック

Coincheck
「コインチェック」は金融庁登録済の暗号資産取引所で、東証一部上場企業(マネックスグループ)のグループ会社が運営しています。コインチェックは、国内でも最多の暗号資産を取り扱っており、NEM(XEM)やIOST、Enjin Coinなど他取引所では取り扱いが少ない暗号資産を購入することができます。また、販売所での取引やチャット、レンディングサービスなどをスマホアプリで利用できることも特徴です。

コインチェックの自動積立サービス「Coincheckつみたて」は、13種類の暗号資産に対応しています(ビットコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシック、リスク、XRP、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、LSK、ステラルーメン、ネム、クアンタム、BAT、IOST、Enjin)。ひと月の予算を日割計算して購入する毎日積立プランか、月イチつみたてプランを選択できます。積立金額は毎月1万円~100万円の範囲で1,000円単位で設定でき、口座振替手数料と積立サービス手数料は無料で、指定の銀行口座から毎月27日に引き落とされます。

4-2. 4つの購入プランから選べるビットフライヤー


ビットフライヤーは2014年創業の独立系企業で、日本の主要メガバンク(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタルなど)から出資を受けている国内でも有数の暗号資産取引所です。

bitFlyerかんたん積立は通貨・購入頻度・1回あたりの積立金額を設定し、自動的に暗号資産投資を行えるサービスです。購入頻度は、毎日1回、毎週1回、毎月2回(1日と15日)、毎月1回の4パターンから選択できます。対象となる暗号資産は、ビットフライヤーの販売所が取り扱っている12種類です(ビットコイン、XRP、イーサリアム、テゾス、ステラルーメン、ネム、BAT、イーサリアムクラシック、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、モナコイン、LSK)。ビットフライヤーでは最低1円以上1円単位から暗号資産を積み立てることができるので、初心者も気軽に始められます。積立の上限金額は1回あたり100万円となっています。ご自身の予算や資産形成のゴールに合わせて積立金額を設定しましょう。

4-3. 11銘柄の積立投資ができるGMOコイン

bitFlyer
GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。

GMOコインの「つみたて暗号資産」は、毎月10日に、設定した金額の暗号資産を自動で購入できるサービスです。11種類の暗号資産に対応しています(ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、XRP、ネム、ステラルーメン、BAT、オーエムジー、テゾス、クアンタム)。積立手数料は無料ですが、口座振替はユーザー自身で行う仕組みとなっています。

⑤まとめ

昨年末にビットコインが史上最高額を更新したことで、暗号資産(仮想通貨)に関心を持ちながらも買い時を決めかねている方は多いかと思います。そのような状況では、積立投資を始めてみるのも一つの方法です。積立投資は購入のタイミングを分散させることで価格変動リスクを軽減できるので、投資経験の少ない方でも取組みやすいサービスです。

積立投資は初心者でも始めやすい資産形成の方法ですが、落とし穴はいくつかあります。今回ご紹介した失敗例を抑えて、積立投資のメリットをしっかり享受できるようにしましょう。暗号資産取引所の口座開設は無料でできるので、この機会に各社のサービスを試してみてください。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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