大和証券グループ「CONNECT」の評判は?メリット・デメリットや始め方も
株や投資信託を始める際は、証券会社で口座を開設する必要があります。証券会社は様々ありますが、中でも取引コストが安く、少額から投資を始められる大和証券グループのアプリ証券「CONNECT」が注目されています。
そこでこの記事では、CONNECTの特徴、メリット・デメリット、評判、始め方について詳しく解説していきます。投資をする際の証券会社選びで悩んでいる方は、参考にしてみてください。
目次
- 「CONNECT」とは
- 「CONNECT」のメリット
2-1.月に10回までは取引手数料が無料、取引コストを抑えられる
2-2.少額資金から始められる
2-3.IPOの取扱い銘柄数が豊富
2-4.ポイント運用やゲームを通じて投資を体験できる
2-5.スマホアプリで手軽に取引可能 - 「CONNECT」のデメリット
3-1.ひな株は手数料割合、株主優待、議決権の面でデメリットがある
3-2.1株では「株主優待」「議決権」がない
3-3.海外への投資方法が限られている
3-4.StockPoint for CONNECTによる株式交換は特定口座の対象外 - 「CONNECT」の評判
- 「CONNECT」の始め方
5-1.メールアドレスの登録
5-2.本人確認書類の撮影およびアップロード
5-3.口座開設者の必要情報の入力
5-4.初期設定および取引開始 - まとめ
1 「CONNECT」とは
「CONNECT」とは、高性能なオンライン投資サービスを提供するアプリであり、2019年4月1日に設立された大和証券グループの完全子会社です。
大和証券グループは、複数の大和系投資企業が属する証券グループの持株会社です。大和証券は、創業から100年以上の歴史があり、さまざまな証券サービスのノウハウがあります。CONNECTは、スマートフォン一つで口座開設から金融商品の取引まで行えるアプリであると同時に、その伝統が受け継がれている点が特徴です。
株式会社CONNECTは、創業以降、国内株式の取引サービスを提供しており、2020年11月25日から信用取引およびIPO取引のサービスを開始しています。さらには、投資信託のサービスも2021年から開始しています。
2 「CONNECT」のメリット
CONNECTは、投資を始めやすく、手軽に取引できるサービスです。具体的な内容を確認していきましょう。
2-1 月に10回までは取引手数料が無料、取引コストを抑えられる
CONNECTでは手数料無料で取引・取引ができるクーポンが毎月10枚発行されるため、月に10回までの取引は手数料が無料となります。また、信用取引口座を開設されている方には、手数料無料クーポンがさらに毎月10枚配布されます。クーポンは、現物株・信用取引のどちらでも使用可能となっており、月の取引回数が少なくクーポンが余った場合も翌月に繰り越すことが可能です。
また、CONNECTの現物取引や信用取引の手数料も、業界最安値の水準です。例えば、現物取引の手数料は、一回につき約定代金の0.033%(税込)が基本となるので、約定代金が50万円のときは165円(税込)、100万円のときは330円(税込)です。
約定代金が200万円以上の場合、取引手数料は一律660円(税込)となります。約定代金に上限は設けられていないため、その金額が大きくなるほど、取引手数料の割合は少なくなる仕組みになっています。
他の証券会社では、数千万円単位の約定代金の場合、一回の約定で取引手数料が1,000円以上になるケースもあります。
一方、CONNECTの現物取引の場合、数千万円単位の約定代金でも、取引手数料は一回につき660円(税込)で済むので、コストを最小限に抑えられます。
このほか、信用取引の手数料も現物取引と同様、一回につき約定代金の0.033%(税込)です。約定代金が50万円であれば、取引手数料は165円(税込)となります。
また、取引手数料の上限は330円(税込)なので、約定代金が100万円を超える場合でも、取引手数料は一律330円(税込)となります。
2-2 少額資金から始められる
CONNECTの「ひな株」と呼ばれる単元未満株取引では、1株から購入することが可能です。通常、株式の現物取引をする場合、100株以上の単位で購入する必要があるため、まとまった資金を用意しなければなりませんが、単元未満株の場合、1株から購入できるため少額で済みます。
また、投資信託を購入することも可能で、毎日100円から簡単に積立できる「まいにち投信」ならタイミングに迷わず手軽に少額から購入できます。
2-3 IPOの取扱い銘柄数が豊富
CONNECTは、大和証券グループのため、大和証券が引受けるIPOの申込みが可能です。多い月は10社前後のIPOに申し込むことが可能です。
また、配分は抽選方式で、完全抽選のほか条件に応じて当選確率がUPする抽選方式も採用しているため、初心者の方やCONNECTをよく使う方にメリットがあります。
2-4 ポイント運用やゲームを通じて投資を体験できる
CONNECTでは、実際の投資を始める前にその疑似体験をすることができます。例えば、別アプリの「StockPoint for CONNECT」では、ポイントを使用して投資を始められます。投資に使用できるポイントの種類には、「Pontaポイント」「ドットマネー」「永久不滅ポイント」「StockPoint」の4つがあります。
また、投資によって増えたポイントを現物の株式に交換することも可能です。そのため、StockPoint for CONNECTを利用すると、元手資金が無くても株式を保有できます。
なお、ポイント運用を始めるためには、StockPoint for CONNECTで会員登録をする必要があります。
このほか、「CONNECT」では投資関連のゲームも用意されています。「ひよこ社長のまちづくり」「大儲け!ギャルがカブでのランゲーム」などは、初心者の方がゲームを通じて投資に興味を持てるような内容となっています。
2-5 スマホアプリで手軽に取引可能
CONNECTは、投資の初心者でも手軽に取引できる画面設定や環境になっています。現物取引の画面では、各銘柄の情報がわかりやすく表示されるため、取引したい銘柄を手軽に選択することが可能です。実際に取引する場合、銘柄を選択した上、必要事項を入力するだけで手続きが完了するため、手間もかかりません。
また、ひな株に対応している銘柄に絞って探せるようになっています。選択した銘柄が現物取引とひな株取引の双方に対応している場合、どちらかを選択できます。
3 「CONNECT」のデメリット
CONNECTには、以下のようなデメリットがあるので、具体的に確認してみましょう。
3-1 手数料が割高になる場合もある
ひな株の取引を行う場合、取引所が提供するリアルタイムの時価に0.5%のスプレッドが加算されて約定します。例えば、購入した1株のひな株のリアルタイム時価が1,000円だった場合、1,000円に5円が加算されて、約定代金は1,005円になります。
一方、現物取引の一回の取引手数料は、約定代金の0.033%(税込)が原則です。このように現物取引と比較すると、ひな株の手数料は割高になるので、その点がデメリットになります。
3-2 1株では「株主優待」「議決権」がない
ひな株を1株だけ購入しても原則として株主優待を受けることはできません。株主優待を実施している大半の企業は、100株以上保有している株主をその対象としているため、ひな株を1株だけ保有している場合、基本的に株主優待の対象外となります。
さらに、ひな株を1株だけ保有する場合、その企業の議決権を行使できないのが原則です。企業の議決権も通常、単元株制度が設けられており、1単元(100株)につき1議決権を有することになっています。そのため、ひな株を1株だけ保有していても、通常その企業の議決権を得られません。
一方、配当金を受け取ることは可能なので、少額からコツコツと増やしていきたい場合やインカムゲインを狙いたいという場合にはメリットがあります。
3-3 海外への投資方法が限られている
CONNECTでの現物取引やひな株の取引の対象は、日本企業の株式に限られており、海外企業の株式を購入することはできません。なお、投資信託を活用すれば、間接的に海外企業の株式を購入できるようになります。
3-4 StockPoint for CONNECTによる株式交換は特定口座の対象外
CONNECTでは、StockPoint for CONNECTで運用しているポイント数が、その銘柄の1株以上の株価相当となると現物に交換できますが、一般口座に振り替えられることになります。
4 「CONNECT」の評判
CONNECTを実際に利用したことのあるユーザーからは、以下のような意見や感想が寄せられています。証券会社を選ぶ際の参考にしてみましょう。
- 「少額資金で投資が始められて、取引コストも低い」
- 「大手の大和証券グループに属する企業のサービスなのでしっかりしている」
- 「実際の取引を始める前に投資の疑似体験できる」
- 「スマホアプリの画面が見やすく、初めてでも問題なく利用できる」
- 「単位未満株を取引する際、コストが高くなる点がネック」
- 「海外への投資環境があまり整っていない」
※上記はすべて個人の感想です。最新情報などについてはご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。
CONNECTは、少額資金で投資が始められる点、取引コストが業界最安値の水準にある点が多くのユーザーから評価されています。実際の取引を始める前に投資の疑似体験ができる点やスマホアプリの使いやすさは、投資初心者にとっても大きなメリットです。
一方、ひな株(単位未満株)の取引コストの高さや海外投資のやりにくさについては、改善を望む意見もあります。
5 「CONNECT」の始め方
CONNECTで取引を始めるためには、口座を開設する必要があります。口座の開設は、以下の流れで進めていきます。
5-1 メールアドレスの登録
CONNECTのサイト上にある「口座開設」を選択した後、メールアドレスの登録を行います。
5-2 本人確認書類の撮影およびアップロード
メールアドレスの登録後、送信されてきた口座開設用のURLを選択して、本人確認書類の提出作業を行います。マイナンバーカード、またはマイナンバー通知カードと運転免許証などの本人確認書類を撮影した上、サイト上にアップロードします。
5-3 口座開設者の必要情報の入力
本人確認書類のアップロードが完了した後、口座開設者の必要情報の入力を行います。申込者の個人情報の他、取引口座、NISA口座に関する情報を入力します。
また、入出金を行なう際に必要な大和ネクスト銀行の口座開設手続きに関する事項も入力する必要があります。口座開設者の必要情報の入力がすべて完了した後、送信して申込を行います。
5-4 初期設定および取引開始
口座開設の申込後、最短3日以内に、ログイン情報の記載されたはがきが郵送されてきます。受領したはがきのログイン情報を使用して、サイト上でパスワードや必要事項を登録します。上記の手続きの完了により、口座が開設されて取引ができるようになります。
まとめ
大和証券グループの「CONNECT」は、業界最低水準のコストで現物取引や信用取引を行えるサービスです。少額資金で投資ができ、実際の取引前に投資の疑似体験もできることから、初心者にも向いています。また、IPOの取扱い銘柄数も豊富で大きなリターンを狙うことができます。
一方で、ひな株の取引コストが割高になる点、海外への投資方法が限られている点などのデメリットもあります。証券会社を選ぶ際には、このようなメリットやデメリット、ユーザーからの評判を加味した上で、自分に適しているか否かを考えて選択することが大切です。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
大和証券グループ「CONNECT」の評判は?メリット・デメリットや始め方も