仮想通貨OMG(オーエムジー)の解説と国内取引所での購入方法を徹底解説!
今回は、コインチェックに突如として上場したOMGについて、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
2021年4月7日にコインチェックにも上場され、価格が20%も上昇し話題を集めている仮想通貨 OMG(オーエムジー)。このOMGについての特性や取引所での購入方法を解説します。
Omiseとは
まず、OMG発行元のOmiseという企業について解説していきます。
Omiseの概要
Omiseはタイを本拠に、日本、インドネシア、シンガポール、マレーシアとアジアを中心にサービスを展開するオンライン決済サービスをメインとしたフィンテック企業です。OMG Networkの開発を行うOmiseは、日本で言えばPayPay、LinePay等のようなキャッシュレスに取り組む企業であるというイメージを持っていただければ分かりやすいでしょう。役員には日本人が名前を連ねる点も、日本において大きな知名度を誇っている大きな理由の1つとなっています。
東南アジアでは銀行口座を開設できない、クレジットカードを発行できない等、金融にアクセスできない所謂「アンバンクト」が国民の多数を占めています。Omiseは、既存の金融システムに代わる、インターネット上の決済ネットワークを構築し、アンバンクトの人でもネット環境とデバイスさえあれば、簡単に金融の恩恵を享受できるサービスOMG Networkを展開しており、特にタイにおいては広範な普及率を誇っています。
主な沿革としては、2013年に法人設立、2017年にOmiseGOとしてICOで2,500万ドルを調達し、2020年6月にOMG Networkにリブランド、2020年7月に日本初となるGMOコインで上場し、2020年12月にGBVが買収、2021年4月にコインチェックでも上場しています。
期待の集まるOmise
Omiseは、East Venturesなどの日本を代表するVCをはじめ、SMBC、SBIを筆頭に日本の金融機関からも出資を受けています。実用面においても2017年にマクドナルドのオンライン決済で導入された他、2019年にはバーガーキングの決済で導入された実績があります。また、トランザクションの承認時間、手数料が大幅な削減を理由にTether(USDT)がOMG Networkの採用を決定しています。
仮想通貨OMGとは?
続いてOMG Networkで使用されるトークンOMG(オーエムジー)について解説していきます。
OMGの基礎知識
OMGはOMG Networkのネイティブトークンであり、イーサリアムのトークン規格の1つであるERC-20規格で発行されています。USDTなど多くのプロジェクトが同一の規格で発行されています。
イーサリアムの課題であったスケーラビリティ問題を解決するために、2020年6月にはイーサリアムのLayer2となる独自ネットワーク「OmiseGo Network」をリリースしています。
アップデート以降の変更点
OMG Networkの特徴は1秒間の取引回数が4,000TPSにも達することです。イーサリアム第1世代のTPSが最大でも10~15TPSである事を考えると、大幅な向上となり決済における実用性が各段に上がります。それに伴い、Tether社が代替ネットワークとしてUSDTのOMG Networkへの一部以降を決め、OMGの価格が一時18%も上昇しました。Tether社はUSDの他にも様々な法定通貨担保型のトークンを発行しており、そちらについてもOMG Networkが利用される見込みです。
OMGの価格動向
続いて、OMGの価格動向について解説します。
OMGの過去最高値は3,000円前後、本記事の執筆時点は約1,080円で取引されています。2020年は初値65円、終値256円でしたので、年間約394%もの上昇をしました。 2021年も初値が256円で21年4月11日現在で約1020円のため、さらに398%にも達しています。時価総額は約1,657億円で、市場ランクは74位です。
OMGのボラティリティは多少落ち着く期間もありますが、基本的には高いので、短期トレーダーにとっては魅力的な商品となるかもしれません。
今後の展望
2020年12月のGBVによる買収理由として、DeFiセクター向けのレンディングとトレーディングのプラットフォーム構築があります。特にアジアのブロックチェーン業界との繋がりを活用してOMG 2のネットワーク開発を加速させようとしています。
こうした開発が実現すれば、Tether社との連携発表のような上昇圧力を見せる可能性が考えられます。2020年4月7日のコインチェック上場の際に見せたような、ファンダメンタルな要因で価格変動が生じる可能性も高いと考えてよいでしょう。
OMGの購入方法
ここからはOMGの購入方法を初心者の方向けに解説します。OMGは冒頭でも説明したように、2021年4月現在コインチェックとGMOコインでのみ購入が可能です。
コインチェックでの購入方法
口座を開設した状態で、コインチェックのトップページ上部の「ログイン」をクリックし、ログイン画面に入ります。
ここからメールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。
サービス画面にログインをしたら左側のメニューバーにある「販売所(購入)」をクリックします。
OMGを選択し、「数量」と「交換する通貨」の設定をして「購入する」をクリックすれば購入が完了します。
GMOコインでの購入方法
続いて、GMOコインでの購入方法の解説をします。口座を開設した状態で、GMOコインのトップ画像から「ログイン」をクリックし、ログイン画面に入ります。
ここからメールアドレスとパスワードを利用してログインしてください。
GMOコインのOMGは「販売所」と「仮想通貨FX」の2種類で取り扱いがあります。
トップ画面から販売所の場合左側のメニューの部分から「販売所」をクリックして下記の画面のように「OMG」を選択します。そしてこの右側で取引数量(金額指定と数量指定から注文方法が選択可能)を設定しクリックすることで購入が可能です。
次に仮想通貨FXの場合は販売所と同様の取引方法で購入が可能です。仮想通貨FXと販売所と比較するとわかりますが、売りと買いのレート差(スプレッド)が大きく異なります。販売所のスプレッドは10%弱なのに対して、仮想通貨FXは2%と、スプレッドでは仮想通貨FXの方が大きく狭くなっています。そのため、OMGの現物が必要でなければ仮想通貨FXでの売買をおすすめします。
また、仮想通貨FXでは多様な注文方法が揃っています。トレーディング用途で取引を行う場合は仮想通貨FX一択となるでしょう。
スプレッドは投資家にとって実質的な手数料であり、取引所側の収益の源泉でもあります。このスプレッドは仮想通貨取引所で大きく異なることからチェックが必須な項目です。スプレッドが10%あれば、同等の値動きが発生しないとスプレッドだけで損失を被ることになるため注意しましょう。
まとめ
今後も引き続き注目されるOMGですが、今後のDeFi領域でのどのような取り組みが行われるか注意していきたいところです。現物保有をしたいならコインチェックかGMOコイン、高いボラティリティを活かしたFX取引をしたいならGMOコインがおすすめです。
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