ル・マン最年少優勝者の子会社、水素自動車の開発にブロックチェーン技術を導入

高級水素セダンを開発する自動車メーカーHopiumの子会社のUNA Blockchainが、自動車業界向けの新しいブロックチェーン・エコシステムを立ち上げることが分かった。4月14日、新興金融メディアCrowdfund Insiderが報じている。

UNAは、アメリカのサンフランシスコに拠点を置く、水素自動車メーカーHopiumが2021年に設立したブロックチェーン企業。Hopium(ホピウム)は、ル・マン24時間耐久レースの最年少優勝者となったオリビエ・ロンバード氏が設立した会社で、7年間水素原動レースカーを体験した背景から、自動車業界初となる水素自動車開発の源流にブロックチェーン技術を統合し、炭素排出減少への貢献を掲げている。

UNAが構築するエコシステムは、IoTハードウェアにより、ブロックチェーンに正確なデータを記録し、排出量を測定することで各車両が環境に与える影響を評価していく。またドライバーは「デジタルパスポート」を作成し、ブロックチェーンベースのプラットフォームで設定やカスタマイズを記録することができるという。これにより、レンタルや試乗車においても、ユーザーエクスペリエンスを向上するだけでなく、消費者の嗜好データを集約できるメリットがある。

また、UNAは自動車製造過程からサプライチェーンまで一貫した透明性に焦点を当てているという。環境に配慮した製造プロセスを確認するとともに、故障や破損で部品ごとの保証を確保するなど、ブロックチェーンとの融合で自動車業界のエコシステムの定義を高めたい考えだ。

将来的には、所有権をブロックチェーンに記録し、特定のユーザーのみに使用を許可するセキュリティ対策や、設定された人のみがアクセスするモード機能を採用し、安全性の向上を図ることも想定されている。

【参照記事】Venice, California based UNA Blockchain Introduces a DLT focused Ecosystem for the Automotive Industry

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