半導体銘柄、世界の時価総額上位10本を徹底分析。外国株に強い証券会社も【2021年7月】
半導体関連企業の企業価値が高まっています。コロナ禍によるテレワークや、高速通信規格「5G」対応で、需要が拡大しているからです。また、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもりや在宅勤務で、ゲーム機やパソコンの売れ行きが好調だったり、5Gの普及でスマートフォンや基地局向けの需要も増えていたりすることも要因です。
米国の主要半導体株で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も、2021年になって史上最高値を更新しています。この記事では、半導体の世界の時価総額上位10銘柄について解説していきます。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年6月30日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
目次
- 半導体時価総額上位10銘柄
1-1.1位 TSMC(台湾)
1-2.2位 サムスン(韓国)
1-3.3位 NVIDIA(米)
1-4.4位 インテル(米)
1-5.5位 ASML(蘭)
1-6.6位 ブロードコム(米)
1-7.7位 テキサス・インスツルメンツ(米)
1-8.8位 クアルコム(米)
1-9.9位 アプライドマテリアルズ(米)
1-10.10位 マイクロンテクノロジー(米) - 外国株を購入できる証券会社
2-1.SBI証券
2-2.マネックス証券 - まとめ
1.半導体時価総額上位10銘柄
世界の半導体関連企業で、時価総額上位10銘柄を紹介します。
1-1.TSMC(台湾)
TSMC(台湾積体電路製造)は、世界最大の半導体ファウンドリー(半導体デバイスを生産する工場)です。開発や設計に特化しているメーカーは多くありますが、TSMCはそうしたメーカーから製造を受託することに特化している企業なのです。
TSMCの設備投資は、世界の半導体や電子機器メーカーの生産計画を反映します。そのため、TSMCが設備投資を増やすときは、世界的に半導体需要が増加すると考えられるのです。
2020年3月のコロナショック時には株価が下落したものの、その後は上昇基調となっています。2021年1月には650台湾ドルまで上げ、上場来高値を更新しました。全業種の時価総額でも世界のトップ10の地位を固めつつあります。
1-2.サムスン(韓国)
半導体関連銘柄の時価総額2位はサムスンです。全業種でも15位前後で、韓国企業で世界のランキングトップ100に入っているのはサムスンだけです。ただ、2019年まではTSMCの時価総額を上回っていましたが、2020年以降は逆転され差を広げられています。
それでも世界の半導体需要増加から、2020年の株価は46.7%上昇しています。そして、日本のトップ企業である「トヨタ自動車」の約2倍の時価総額を誇ります。
1-3.NVIDIA(米)
NVIDIAは昨年に時価総額を倍増させ、インテル(米)を抜いたことで話題になりました。2020年のコロナショックによりステイホームが推奨され、自宅で過ごす人が増えたことでゲーム用ハードウェアの需要が伸びたからです。
NVIDIAのもう一つの主要事業は、データセンターコンピュートです。CPUをGPUに置き換えて高性能コンピュートを高速化することが狙いで、インテルと競合しています。NVIDIAの時価総額が、今後もインテルを上回り続けるかどうかに関心が集まっています。
1-4.インテル(米)
インテルは米国カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーです。主にマイクロプロセッサ・フラッシュメモリ・チップセットなどの設計・開発・販売などをおこなっています。半導体のトップメーカーであるインテルですが、NVIDIAやAMDといった競合の勢いに押されています。
米Appleが「Mac」のプロセッサを、独自のArmベースのチップ(Apple Silicon)に移行すると2020年6月に発表したことも打撃となっています。
ただ、インテルはこれまでに何度も米国の他の企業に時価総額を抜かれています。たとえば、2000年のドットコムバブルのときはテキサス・インスツルメンツが、2012年頃にはクアルコムがインテルの時価総額を上回りました。しかし、その後は再びトップに返り咲いています。今後、NVIDIAとの時価総額争いがどうなるかに注目です。
1-5.ASML(蘭)
ASMLは、オランダのフェルトホーフェンに本部を置く半導体製造装置メーカー。半導体露光装置を販売する世界最大の会社で、16カ国に60以上の拠点を持っています。世界中の主な半導体メーカーの80%以上がASMLの顧客で、日本事務所も2001年に設立されています。
売上高ベースで、2019年のASMLの露光装置の世界シェアは81.2%。1996年は日本のニコンが50%弱、キヤノンが約25%のシェアを獲得していましたが、ASLMが2002年に初めて1位になり、2005年以降はニコンを完全に抜いています。
1-6.ブロードコム(米)
ブロードコムは、通信インフラおよび無線(ワイヤレス)の半導体製品やソフトウェアなどを製造・販売するファブレス企業。ブロードコムの製品は通信ネットワークやコンピューターネットワーク全般をカバーしています。セグメント別の売上高では、ワイヤレス通信事業と有線インフラが大半を占めています。
1-7.テキサス・インスツルメンツ(米)
テキサス・インスツルメンツは、組み込みプロセッシング・チップとアナログ・チップの設計、製造、テスト、販売をしているグローバルな半導体企業。10万社以上の顧客がテキサス・インスツルメンツの8万種類以上の製品を活用し、産業用や通信機器、エンタープライズシステムなどの市場に参入しています。
1-8.クアルコム(米)
クアルコムは、米国のカリフォルニア州に本社を置くモバイル通信技術関連企業。1985年にサンディエゴで設立され、モバイルチップセット「Snapdragon」や3G携帯電話の通信技術「CDMA」などで知られています。
なた、IoTやネットワーキング、モバイル向けの半導体やソフトウェアも提供しています。
1-9.アプライドマテリアルズ(米)
アプライドマテリアルズは、米国のカリフォルニア州シリコンバレーに本社を置く、世界最大の半導体製造装置メーカー。世界19カ国110カ所以上に拠点を持つ多国籍企業です。世界中の先進ディスプレイや半導体チップの製造に寄与しています。
1-10.マイクロンテクノロジー(米)
マイクロンテクノロジーは、米国のアイダホ州ボイシに本社を置く、半導体製造の多国籍企業。DRAM、NAND、NORを製造している唯一の企業で、業界で最も広い製品ポートフォリオを提供しています。ナスダックに上場している同社の株式は、ナスダック100指数の構成銘柄の一つになっています。
2.外国株を購入できる証券会社
上記銘柄も含めた外国株の取扱に強みを持っている国内の証券会社の一例をご紹介します。
2-1.SBI証券
SBI証券の米国株式取扱数は4,200銘柄で、主要ネット証券の中でも最多水準。また、取引手数料(税込)は「約定代金×0.495%」で最低手数料はゼロと、ネット証券最低水準の手数料となっています。
インターネット経由の注文で米国株式(米国ETF含む)の約定が1回以上あると、米国リアルタイム株価が無料で利用できるというメリットもあります(2021年7月1日~)。
2-2.マネックス証券
マネックス証券の米国株の取扱数は約4,000銘柄で、主要ネット証券でもトップクラス。米国株は1株単位で取引できます。そして、手数料は約定代金の0.495%(税込)で、最低手数料はありません。
また、マネックス証券なら米国株専用のスマホアプリがあるので、いつでも気軽に米国株の株価チェックや発注が可能です。
まとめ
今回は、半導体銘柄の世界の時価総額上位を紹介しました。日本国内の証券会社でも多くの銘柄が直接購入できるので、半導体銘柄に関心のある人は参考にしてみてください。
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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