コインチェックNFTが取り扱いを開始するSorare(ソラーレ)とは?【仮想通貨取引所の元トレーダーが解説】

今回は、Coincheckに登場するSorareについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Sorare(ソラーレ)とは?
    1-1. Sorareの概要
    1-2. ファンタジーゲームとは?
    1-3. Sorareに登録している主なリーグやチーム
  2. NFTマーケットプレイスとしての特徴
    2-1. ファンタジーゲームのプラットホームでもある。
    2-2. カードの強さや価格が直近の選手の成績によって変化する
    2-3. クレジットカード決済が可能
  3. NFT銘柄としてのSorareの将来性
    3-1. クラブ公認である
    3-2. 世界中にファンが存在する
    3-3. コレクションアイテムとしての価値とゲームアイテムの価値が共存
  4. Sorareに関する懸念点
  5. Coincheck NFTマーケットプレイスとは?
  6. NFTマーケットプレイス(β版)の利用方法
  7. まとめ

2021年8月10日から、Coincheckの「NFTマーケットプレイス(β版)」において、ファンタジーフットボールゲームの「Sorare」(ソラーレ)の取り扱いが開始されます。

Sorareは2年前に誕生したにも関わらず、既に世界140カ国で月間7000万ドルの売上を超えるほどに急成長しているNFTマーケットプレイスです。

そこで取り扱われているNFT銘柄が日本でも購入することができるようになりますが、8月17日からはCoincheckNFTマーケットプレイス限定でネイマール選手や長友選手などの有名プレイヤー49名のレアカードが限定販売される予定です。

そこで今回は、SorareとはどのようなNFTマーケットプレイスなのかという点とNFT銘柄としての将来性、またCoincheckのNFTマーケットプレイスの利用方法について解説します。

①Sorare(ソラーレ)とは?

Sorareの概要

Sorare
「Sorare」(ソラーレ)は2019年に誕生したフランス企業で、イーサリアムベースのNFTプラットフォームとしてプロサッカー選手のNFTトレーディングカードを販売しています。

SorareのNFTトレーディングカードは、コレクターアイテムやNFT銘柄としての売買対象としてだけではなく、「ファンタジーゲーム」と呼ばれるジャンルのゲームを楽しむことができます。

ファンタジーゲームとは?

ファンタジーゲームとは、チームマネジメントゲームの一種で、ポジション別にユーザーが選択した選手を組み合わせた架空のチーム(ファンタジーチーム)を作って試合をするシュミレーションゲームです。

賞金制のトーナメント形式の大会が多く賞金も高額であるため一攫千金が狙え、欧米では熱狂的なファンも多いゲームです。

Sorareに登録している主なリーグやチーム

Sorareは、世界中のサッカークラブの公式ライセンスを取得しており、その数は21年8月頭現在で32のプロサッカーリーグと156のクラブチームに上り、毎週増加しています。

主なリーグ・チームとしては以下の通りです。

    【サッカーリーグ】

  • J1(日本)
  • ブンデスリーガ(ドイツ)
  • プレミアリーグ(イングランド)
  • セリエA(イタリア)
  • スーパーリーグ(中国)
  • Kリーグ(韓国)
  • UEFAチャンピオンズリーグ(欧州)
  • コパ・アメリカ(南米)
    【クラブ】

  • レアル・マドリード(スペイン)
  • ACミラン(イタリア)
  • リヴァプール(イングランド)
  • パリ・サンジェルマン(フランス)
  • アヤックス(オランダ)

このように世界一の人気を誇るといわれているレアル・マドリードを始めとする人気クラブや、世界のほとんどのプロサッカーリーグが揃っている状態と言えるでしょう。

②NFTマーケットプレイスとしての特徴

1. ファンタジーゲームのプラットフォームでもある

SorareはNFTトレーディングカードを販売するNFTプラットフォームであると同時にファンタジーゲームのプラットフォームでもあり、毎日のように試合が行われ1位の賞金額は低いもので10万円、高いものでは100万円以上の賞金が得られます。

2. カードの強さや価格が直近の選手の成績によって変化する

このゲームの興味深い点として、直近の5試合の成績が選手の能力値に反映され、同じカードでも使う時期によって強さや価格相場が違います。

3. クレジットカード決済が可能

クレジットカードで購入ができ、仮想通貨に抵抗感のあるユーザーにも購入ハードルが低く、結果的にNFT市場の拡大につながっています。

②SorareのNFT銘柄としての将来性

SorareのNFT銘柄としての将来性について解説します。

1. クラブ公認である

クラブ公認のNFT銘柄である点が投資的価値を高め、クラブ側からの積極的な推薦も期待できるため多くのサッカーファンが市場参入をする事が期待できます。

2. 世界中にファンが存在する

サッカーは世界で最も人口が多いスポーツで、ワールドカップの参加国は世界の国の数よりも多く(イギリスが四つに分割されているためなど)ほぼすべての国が参加しているという現状があります。

高額なコレクタブルアイテムを落札するのはほとんどが富裕層であるため富裕層の多いヨーロッパや中東でもサッカーが一番人気があるスポーツという国がほとんどで、高額購入の見込み客が多い。

3. コレクションアイテムとしての価値とゲームアイテムの価値が共存

SorareのNFT銘柄はコレクションアイテムとしての価値だけではなく、ゲームアイテムとしての価値が共存しています。

カードのレア度は低い順からレア、スーパーレア、ユニークと3種類ありますが、当然、レアなカードの方が高額で、ゲームにおいても強力であり賞金獲得にも近づくという仕組みのためトーナメントで賞金を手にするためにも強いカードが必要となります。

③Sorareに関する懸念点

Sorareに関する懸念点として、日本では賞金を賭けた遊戯である点が賭博に当たらないかという問題があり、海外の大手ファンタジーゲームサイトは日本からの利用を規制しているところも多い現状です。

しかし、トレーディングカードとしての価値には問題がありません。

また、152のクラブチームの公式ライセンスを獲得しているものの、バルセロナやマンチェスターシティ、マンチェスターユナイテッド、バイエルンミュンヘンなどの人気も実力も兼ね備えたチームのライセンス取得がなされていないようですが、この点についても、リーグ側とは公式ライセンスを取得しており、参入は時間の問題かも知れません。

④Coincheck NFTマーケットプレイスとは?

Sorareが取扱われるCoincheckのNFTマーケットプレイスと利用方法について解説します。

Coincheckが運営する国内初の仮想通貨取引所

CCNFT
CoincheckのNFTマーケットプレイスは、2021年3月に国内の仮想通貨取引所として初めてのNFTマーケットプレイスとしてオープンしました。オープン当初からの取扱い銘柄としては『CryptoSpells』と『The Sandbox』があります。

今回のSorareのNFT銘柄はトレーディングカードとして発売されますが、当然、Sorareのファンタジーゲームに利用することや、SorareのNFTプラットホームで販売・オークション出品することも可能となります。

CryptoSpellsやThe SandboxよりもSorareのほうが大きなマーケットを抱えているため、NFT銘柄としての転売などもしやすいでしょう。

⑤NFTマーケットプレイス(β版)の利用方法

CoincheckのNFTマーケットプレイスは、口座開設者のみが利用可能なプラットフォームのため、まずは口座開設が必要です。

口座開設が完了すると会員専用ページにアクセスすることができ、左側のメニュー欄より「NFTマーケットプレイス」を選択すると、NFTマーケットプレイスにアクセスすることができます。

購入に関してはイーサリアムなどの指定の仮想通貨で購入する事ができ、購入したNFTは個人のウォレットで管理されます。

⑥まとめ

いよいよ日本の仮想通貨取引所でも投資対象として期待できるNFT銘柄の取り扱いが始まります。Sorareに投資的な魅力を感じられる方は是非Coincheckの口座開設をしてみてはいかがでしょうか?

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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