ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」で得た収益は課税対象、フィリピン財務省見解
フィリピン財務省の次官が、ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」によって発生する収益は課税対象になると発言した。8月23日に現地メディアが報じている。
Antonette Tionko次官は、たとえゲーム内であろうとも収益が生じるものについては所得税の対象となることに言及。特に財務省と内国歳入庁が、「Play to Earn」として注目を集めるブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」の動向を観察しているとした。
Axie Infinityは、ベトナム拠点のSky Mavisが運営するブロックチェーンゲームだ。キャラクターをNFTとして発行することで、売却目的で育成したり他のプレイヤーから購入したりできる。
Axie Infinityが人気を博したのは、ゲーム内通貨SLPを法定通貨に換金できる「Play to Earn」の機能が備わっているためだ。特にフィリピンやインドネシアなどで爆発的な人気を獲得し、ユーザーが増え続けている。こういった新興国では、Axie Infinityを通して得られる収益が1ヶ月あたり平均1,200ドルとなっており、これは同地域における最低賃金の5倍以上になるという。
フィリピン財務省のTionko次官は、Axie Infinityのトークンが資産であるか証券であるかは、証券取引委員会(SEC)と中央銀行によって議論されているという。また、運営のSky MavisがSECに事業者登録をしていない点についても言及し、「国内の財源を通して発生した収益に対しては、国内で納税しなければならない」と説明している。
仮にAxie Infinityのトークンが証券と認定された場合、ライセンスを取得していないSky Mavisには違法性が指摘される可能性があるだろう。これについてSky Mavisの共同創業者兼COOを務めるAleksander Leonard Larsen氏は次のように述べている。
「我々は、SLPを販売したり市場で流動性を提供しているわけではない。」あくまでプレイヤーによって自発的に形成された「Play to Earn」の仕組みであることを強調した。
【参照記事】Philippines Looks to Tax Hit Blockchain Game Axie Infinity: Report
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