LINE NFTマーケットで二次流通手数料を設定可能に、クリエイターへ収益を還元
LINE子会社のLVCが運営するNFTマーケットプレイス「NFTマーケットβ」で、NFTにコンテンツ料を設定することが9月17日より可能となった。
LINEのNFTマーケットβは、6月30日よりサービス提供を開始している。2020年8月にローンチされたLINEの独自ブロックチェーンである「LINE Blockchain」を基盤としたウォレット「LINE BITMAX Wallet」を通して、NFTを簡単に発行・売買することが可能だ。
今回開始したのは、IPホルダーやクリエイターが発行したNFTに「コンテンツ料」と呼ばれるロイヤリティを設定できる機能だ。NFTは、二次流通市場で次々と所有者が移転していく性質を持っているため、売買の度に一定のコンテンツ料がIPホルダーやクリエイターに還元される仕組みとなっている。
併せて、NFTマーケットの出品アイテムをサービスごとにまとめて閲覧できる機能も追加された。これは、NFTがシリーズものとして出品されることが多い現状を考慮しての機能と言えるだろう。特定のIPホルダーやクリエイターごとに根強いファンが一定いることから、それらの作品を一箇所で閲覧できる仕組みを提供する。
NFTマーケットβは、日本に居住する満20歳以上かつ満75歳未満のLINEアカウントを持つユーザーのみ利用可能だ。LINE Blockchain上で発行されたNFTのみを取り扱い可能となっており、イーサリアムなどの他ブロックチェーン上で発行されたNFTは対象外となっている。
イーサリアムの場合、取引手数料が高く少額のNFTを売買しづらいことや、日本円での売買に対応していないことなどから、NFT取引に一定のハードルが存在する。LINEのNFTマーケットであれば、安価な手数料でNFTを売買でき、すべて日本語でサービスを利用できる点も特徴だ。
NFTマーケットβにアクセスするにはLINE BITMAX Walletが必要になるが、LINEアカウントさえあれば、ユーザーは秘密鍵なしでブロックチェーンサービスを利用できる点を強みとしている。
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