GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設するメリットと注意点は?
GMOあおぞらネット銀行は、法人と個人事業主が利用できるインターネット銀行で、スマホやパソコンからログインや口座管理、各種サービスを利用できます。口座開設方法や必要書類などは一般的な銀行と異なり、作業負担の軽減につながる場合もあります。
この記事では、GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設するメリットや注意点について詳しくご紹介します。法人口座をスピーディに開設したい方や口座開設の必要書類が分かりやすい銀行を探している方などは、参考にしてみてください。
※この記事は2021年9月27日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- GMOあおぞらネット銀行で法人口座開設するメリット
1-1.店頭窓口で手続き不要
1-2.最短当日に口座を開設できる
1-3.登記住所がバーチャルオフィスでも申込手続き可能
1-4.手数料の負担軽減
1-5.振込の照合作業を効率化
1-6.Visaビジネスデビットカードを発行可能 - GMOあおぞらネット銀行利用時の注意点
2-1.必要書類の不備による審査落ちの可能性
2-2.代表者と取引責任者が異なる場合に必要な書類
2-3.セキュリティ対策を施した上で利用 - まとめ
1.GMOあおぞらネット銀行で法人口座開設するメリット
GMOフィナンシャルグループとあおぞら銀行の共同出資によって設立されたGMOあおぞらネット銀行は、個人向けの口座だけでなく法人口座にも対応しています。法人口座の開設手続きは、店頭ではなくGMOあおぞらネット銀行サイトから進められます。
それでは、GMOあおぞらネット銀行で法人口座開設する主なメリットを確認していきましょう。
1-1.店頭窓口で手続き不要
GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設する時は、パソコンやタブレット、スマホからオンラインで手続きを進めます。
通常、銀行で法人口座の開設を行うには、店頭へ必要書類や印鑑を持参し、相談及び手続きを進める必要があります。対してGMOあおぞらネット銀行の口座開設手続きは、同サービスのサイトへアクセスしたのち、オンライン上で各種確認や必要書類の提出を行うことが可能です。
以下に法人口座開設手続きの流れを紹介します。
- 「口座開設はこちらから」ボタンを押す
- いくつかの質問に回答
- 事業内容の申告、必要書類の提出
- 審査通過後、郵送にてログインIDなどを受け取る
- 法人口座へログインし、初期設定
事業内容の申告および必要書類の提出作業では、会社概要や事業活動状況を確認できる書類、本人確認書類、状況に応じてその他証明書類を準備しておきます。
初期設定作業は、パスワードとIDの入力という内容で、複雑な作業や設定などは不要です。
1-2.最短当日に口座を開設できる
セルフィー動画による本人確認手続きを済ませた場合は、最短当日で口座開設および利用を始められます。具体的には、法人口座開設の際に3種類の条件を満たした場合に、セルフィー動画を用いた本人確認を行うことが可能です。
以下に各条件を紹介します。
条件1 | スマホを保有している |
条件2 | 代表者と取引責任者が同一 |
条件3 | 取引責任者が本人確認書類1点を保有している 運転免許証 マイナンバーカード 在留カード |
セルフィー動画による本人確認を選択した場合は、スマホを用いて本人確認書類と取引責任者の顔を撮影し、必要書類を提出していきます。具体的には、本人確認書類の表面と裏面、側面の画像を提出していきます。また、取引責任者の画像と正面や側面を映した動画をそれぞれ撮影および提出していく仕組みです。
撮影後は審査に入り、審査通過後にログインIDやパスワードといった情報を受け取ります。
即日もしくは数日程度で口座開設したい時や本人確認書類の提出作業を省略したい時には、メリットの多い本人確認方法です。
1-3.登記住所がバーチャルオフィスでも申込手続き可能
GMOあおぞらネット銀行は、法人登記の住所がバーチャルオフィスでも法人口座にて申込手続きを進められます。
一般的に銀行などの金融機関は、バーチャルオフィスを法人登記住所としている法人に対して、口座開設手続きを認めていません。バーチャルオフィスで事業を展開し始めた法人にとっては、申込手続きの難易度は高くなります。
一方、GMOあおぞらネット銀行は、バーチャルオフィスを法人登記住所としている法人からの口座開設も受け付けていますし、専用窓口によるサポートサービスも提供しています。
ただし、必ずしも口座開設を認められるわけではありませんので、口座開設手続きを進められるか分からない場合は、GMOあおぞらネット銀行へ問い合わせてみるのが大切です。
1-4.手数料の負担軽減
振込手数料は、同行間やGMOあおぞらネット銀行宛ての手数料であれば無料です。さらに振込料金とくとく会員の加入で、月間の手数料負担を抑えられる場合があります。
以下に各手数料を紹介します。
ATM入金手数料 | 通常会員・振込料金とくとく会員:1回110円(税込) |
ATM出金手数料 | 通常会員:1回110円(税込) 振込料金とくとく会員:月5回まで無料(6回目以降、1回につき110円(税込)) |
振込手数料(GMOあおぞらネット銀行宛て) | 通常会員・振込料金とくとく会員:無料 |
振込手数料(他行宛て) | 通常会員:30,000円未満で1件あたり166円(税込)、30,000円以上261円(税込) 振込料金とくとく会員:1件160円(税込) |
組戻し手数料(振込の取り消し依頼にかかる手数料) | 通常会員・振込料金とくとく会員:1回につき880円(税金) |
他の金融機関へ振り込む場合は、30,000円未満で1件あたり166円(税込)、30,000円以上で261円(税込)の振込手数料が発生します。1件あたりの振込手数料は、銀行によっては400円や300円といった価格設定の場合もあり、振込手数料を少額に抑えたい事業者にとっては、リーズナブルな価格帯であることがメリットです。
手数料を抑えたい場合は、振込料金とくとく会員への加入で1件あたり160円(税込)まで安くなります。ただし、振込料金とくとく会員は、月1,980円(税込)の利用料も発生するため、状況によっては手数料負担の増加につながる場合もあります。
目安として、月間振込件数30件以上なら振込料金とくとく会員へ加入することで振込手数料を削減することが可能です。
1-5.振込の照合作業を効率化
GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設した場合は、入金データの照合作業を効率化できる振込入金口座も利用できるようになります。照合作業の効率化は、迅速な納品作業、未入金先の特定などに役立ちます。
一般的な入金管理作業は、どの取引先から振り込まれた入金データか1つずつ照合し、誤情報(請求額や名義人など)を修正していきます。
一方、GMOあおぞらネット銀行の振込入金口座は、法人口座開設済みのユーザーのみ利用可能な入金管理専用のバーチャル口座となっており、たとえば、A、B、C社それぞれにIDを割り当てることで、照合作業を省略することが可能です。
初期登録料や月額利用料は無料なので、コスト面の負担を気にせず利用し続けられます。
1-6.Visaビジネスデビットカードを発行可能
GMOあおぞらネット銀行で法人口座開設後は、Visaビジネスデビットカードを審査不要で発行できます。立替精算の手間を省略したい方や経費削減につながる口座やサービスを探している方には、メリットがあります。
Visaビジネスデビットカードの1日の限度額は500万円で、即時引落とししてもらえます。さらにカード利用額のうち1.0%は、毎月キャッシュバックされます。Visaのタッチ決済加盟店利用の際は、タッチ決済を活用できます。
その他には、Visaビジネスオファーで提供されているビジネスサポートサービスを特別価格で利用できます。Visaビジネスオファー特典は、会計ソフトやバックオフィスサポートなど多種多様なサービスを割引や特別価格、数か月無料で利用できるといった内容です。
代表口座申し込みの際にVisaビジネスデビットカードを申し込んだ場合は、新規発行手数料を無料で発行することが可能です。年会費は、発行時期にかぎらず無料です。
2.GMOあおぞらネット銀行利用時の注意点
GMOあおぞらネット銀行の法人口座は、新設法人やバーチャルオフィスで事業を展開している法人にとっても申込手続きしやすいと言えます。しかし、審査があるため、書類の不備などといったミスを防ぐのが大切です。
続いては、GMOあおぞらネット銀行で法人口座開設する際の注意点について確認していきましょう。
2-1.必要書類の不備による審査落ちに注意
GMOあおぞらネット銀行で法人口座の開設手続きを始める時は、提出書類の不備に注意が必要です。法人口座開設時には、会社概要や事業の実態を把握してもらうための資料を各1点提出します。
必要書類として認められない資料や必要な情報が記載されていない状態では、再提出が必要になるほか、場合によっては審査に影響を与える可能性もあります。
以下に必要書類の例を紹介します。
会社概要を示す書類1点以上 | 例: ホームページ:会社概要や事業内容、取扱商品などが記載されている状態 パンフレットやチラシ:社名や取扱商品などが記載されている状態 事業計画書など:取引先に提出している書類であること |
事業の実態を示す書類1点以上 | 例: 締結、調印済みの各種契約書一式:業務委託契約書、売買契約書など 他社や自社発行の請求書など:明細で事業内容を把握できる状態であること 売上、仕入などが把握できる書類:自社で作成した書類ではなく客観性のある書類であることがポイント |
会社概要を示す書類を準備する際は、社名や事業内容、登記住所、取扱商品、サービスの流れなど、基本的な情報が含まれているものか確認しておくのも大切です。事業の実態を示す書類に関しては、取引状況や売上の実績もしくは売上見込みなどの情報が含まれているかどうかも重要です。
提出書類に悩んだ場合は、GMOあおぞらネット銀行サイトの法人口座開設ページを確認したり問い合わせたりすることで確認しましょう。
2-2.代表者と取引責任者が異なる場合に必要な本人確認書類
本人確認書類として必要な書類は、取引責任者(口座開設者)によって異なる点にも気を付ける必要があります。
代表者と取引責任者が同一の場合は、運転免許証や住民基本台帳カード、マイナンバーカードなどの指定された書類のうち1点以上を郵送もしくはWeb上で画像ファイルを送信します。
一方、代表と取引責任者が異なる場合は、マイナンバーカードなどの個人情報を確認できる書類に加えて、取引責任者への権限委任状と代表者の本人確認書類もしくは法人の印鑑証明書を提出します。
以下に各書類の概要を紹介します。
取引責任者への権限委任状 | 代表者と取引責任者が異なる場合に必要な書類、法人名などを記入 GMOあおぞらネット銀行サイトから書類様式をダウンロード可能 |
取引責任者への権限委任状へ代表者の署名が記入されている場合 | 代表者が取引責任者への権限委任状へ署名した場合は、代表者の本人確認書類を1点提出 例:運転免許証、住民基本台帳カード、マイナンバーカードなど |
取引責任者への権限委任状へ代表者の実印を押印する場合 | 代表者が取引責任者への権限委任状へ実印を押印し、法人の印鑑証明書提出を選択した場合は、同証明書の原本(6か月以内)を提出 |
代表者の本人確認書類として認められているのは、上記に加えて各種健康保険証やパスポート、年金手帳、印鑑登録証明書、住民票の写しなどの書類です。日本国籍以外の方は、在留カードもしくは、特別永住者証明書のいずれか1点を本人確認書類として提出できます。
法人の印鑑証明書を提出する時は、GMOあおぞらネット銀行へ到着した際に発行から6か月以内の原本であるか確認しておくのも大切です。
2-3.セキュリティ対策を施した上で利用
GMOあおぞらネット銀行は、セキュリティ対策に力を入れています。しかし、利用者の管理方法や利用環境によっては、セキュリティ上のリスクが高まる可能性もあります。
以下にGMOあおぞらネット銀行を利用する上での主な注意点を紹介します。
- 法人口座の管理端末にセキュリティソフトをインストールしておく
- 不審なURLやメールを開かない
- 公共の場でGMOあおぞらネット銀行へログインしない
- フリーWi-Fiを経由してログインしない
- パスワードを流用しない
公共の場でパソコンやスマホからGMOあおぞらネット銀行へログインした場合、パスワードを盗み見られる可能性があります。街中で利用可能なフリーWi-Fiは、通信内容の傍受やフィッシング詐欺といったリスクもあるため、社外では法人口座へのアクセスを制限するのが大切です。
インターネットカフェなどで利用可能なパソコンは、どのようなサイトにアクセスしたりソフトをインストールしたりしたか分かりません。そのため、事業で利用しているサービスへのアクセスは避けましょう。
パスワードの設定については、流用を避けるのも重要です。万が一別のサイトからパスワードが流出してしまった場合、GMOあおぞらネット銀行のアクセスも可能になってしまうためです。
まとめ
GMOあおぞらネット銀行の法人口座は、オンラインや郵送で手続きを済ませられます。また、リーズナブルな振込手数料とキャッシュバックによって経費削減を期待できますし、振込入金口座の利用で入金データを効率よく照合することも可能です。
法人口座開設手続きの手間を省きたい方や経費削減などの強みを持つ法人口座を探している方は、今回紹介したメリットや注意点を参考に検討を進めてみてはいかがでしょうか。
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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