琉球アスティーダスポーツクラブ、国内プロスポーツチーム初の社債を発行。Siiibo証券を活用

プロ卓球リーグ所属クラブチームの運営を核としたスポーツビジネスを展開する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社は10月11日、Siiibo(シーボ)証券株式会社が運営する社債発行・購入プラットフォーム「Siiibo」を活用して少人数私募社債を発行した。国内のプロスポーツチーム運営企業による社債発行は初めて。

琉球アスティーダスポーツクラブ社は「夢と感動を与えるスポーツに、 新しいお金の循環モデルを創る」ことを目的に、2021年3月に国内プロスポーツチームの運営企業として初めて株式上場を果たした。プロ卓球リーグ「Tリーグ」に参戦するプロチームの運営をはじめ、トライアスロンチームの運営、スポーツバル、卓球教室、卓球物販 EC サイト運営など、総合型地域スポーツクラブとして様々な企業のマーケティングを支援している。2019年に株式投資型クラウドファンディング(CF)「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達に成功している。

米国大リーグ球団や欧州のサッカーチームでは社債発行によってスタッフの増員やスタジアムの建設資金等の調達を行ったケースがあるが、日本ではクラブチームの運営主体自身が社債の発行体となったことはなかったという。

同社は、オンラインで引受先の投資家を募ったことで地元住民や卓球サポーターの枠組みを超えた新規サポーター層の獲得に繋がった。社債の発行については「『保有期間中は継続的に一定の利益が得られる』金融商品を通じたスポーツ業界を応援したい人との新しい関係性づくりを提案する、スポーツ×テクノロジーの可能性を広げる試み」としている。シーボ証券が私募の取扱いを行った発行事例としては、東京証券取引所 TOKYO PRO Market上場企業初の案件となる。

私募社債は従来「縁故債」とも呼ばれ、発行企業の取引先や社員・家族、代表者の知人・友人といった企業を長期的に応援したい、近しい関係の人に向けて発行されるという使われ方もされてきた、シーボ証券は「シンプルで分かりやすい金融商品である社債ならではの活用方法とも言え、この度国内プロスポーツチーム初の活用事例が生まれたことで、サポーターと長い目線で関係構築できる社債投資がひとつの枠組みに発展することが期待される」としている。

【関連サイト】Siiiboサービスページ

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