投資信託を毎日積立できるサービスは?特徴やメリット・デメリットも

積立投資を検討したものの、どのくらいの周期で買い付けたらいいのか迷っているという方もいるのではないでしょうか。

証券会社では、毎月の積立を中心に、毎週、毎日と買付サイクルを選択できるサービスが増えています。この記事では、買付サイクルの違いによる特徴と、毎日積立のサービスを提供している証券会社の紹介をします。積立投資をお考えの方はご確認ください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 投資信託の積立、毎日と毎月どちらが良い?
    1-1.投資信託の運用成果や運用コストははあまり変わらない
    1-2.投資頻度より投資残高が関係する
  2. 投資信託を毎日積立するメリットとデメリット
    2-1.毎日積立のメリット
    2-2.毎日積立のデメリット
  3. 投資信託を毎日積立できる主な証券会社
  4. 投資信託を毎日積立する場合、NISAとつみたてNISAどちらがいい?
    4-1.色々な投資信託ファンドに投資したい場合はNISA
    4-2.特定のファンドで長期運用したい場合はつみたてNISA
  5. 投資信託を長期視点で保有して資産形成をするコツ
    5-1.投資信託積立ではドルコスト平均法を活用する
    5-2.半年や1年で状況を確認する
  6. まとめ

1.投資信託の積立、毎日と毎月どちらが良い?

毎日の積立と毎月の積立、それぞれのメリットや強みについて解説します。

1-1.投資信託の運用成果や運用コストははあまり変わらない

毎日、毎月の買付でも、ひと月の投資金額が同じであれば大差はありません。毎日の買付のほうが日々の価格変動の影響を受けますが、運用期間が長くなればなるほど目立った差は無くなっていくのです。

買付手数料や信託報酬などの運用コストも、買付金額や投資残高に対して発生するので、ここでも買付サイクルはあまり影響しません。したがって、積立投資の買付サイクルは、自分の投資スタイルに合わせて自由に選んでも差し支えないのです。

1-2.投資頻度より投資残高が関係する

月に30回買付して2万円投資するのと、月1回買付して2万円の投資をするのとでは、運用コストや投資成績に大きな差はありません。一方、同じ期間でも多くの金額を投資すると、投資残高に対する運用コストや、損益の動きが異なります。

運用方針で考えるべきは、無理のない範囲で月にいくら投資するのかを決めて、そのルールを変更するまで守り続けることなのです。

2.投資信託を毎日積立するメリットとデメリット

投資信託を毎日積み立てる場合に、考えられるメリットとデメリットをそれぞれピックアップしました。

2-1.毎日積立のメリット

考えられるメリットは以下の2点です。

心理的なバイアスを排除できる

毎日積立を行う場合、証券会社のWEBサイトなどで金額を決めて機械的に買付を行いますので、途中で変更しなければ人間の判断が介在しません。決まった金額で買付できる分だけ買いますので、結果として高い時は少なく、安い時は多めに買い付けることとなり、合理的な投資を行うことができます。

ドルコスト平均法による買付は、定額で積立投資を行う上で、大きなメリットとなります。

少額から投資できる

毎日積立のメリットは、少額からの投資ができることです。数百円から投資可能な証券会社も存在します。月に2万円まとめて投資するよりも、毎日650円程度の投資を続けるほうが心理的な負担が少ないという方にとっては、無理なく積立投資を継続することができるでしょう。

毎日数百円から投資できる証券会社を選んで無理なく、投資を継続する方法を考えてみましょう。

2-2.毎日積立のデメリット

デメリットとして以下2点をピックアップしました。

残高が積み上がるまで収益が小さい

一括投資に比べて投資残高が少しづつ積み上がっていく点は、積立投資のメリットでもある一方、弱点でもあります。年1回、年初の1月4日に100万円一括投資するのと、年末の12月30日に100万円の積立投資が完了するのとでは、得られる収益に差が出ます。前者のほうが利益も損失も大きくなります。

下落相場の影響を受けにくいメリットと、上昇相場の時に受けられる恩恵が少ないというデメリットが混在しているのが積立投資なのです。

NISA枠上限まで使えない可能性

NISA口座を使って積立投資を行う場合、金額次第では上限枠まで使い切れないことがあります。

一般NISAは毎月10万円づつ投資すると、非課税枠上限の120万円となりちょうど良いのですが、つみたてNISAの上限枠40万円は12で割り切れないため、完全には使いきれません。したがって、投資上限枠を埋めるには必ずしも定額積立ではなく、投資金額をどこかで調整して使い切ることになります。

3.投資信託を毎日積立できる主な証券会社

毎日積立のサービスを提供している主な証券会社の特徴を、以下の表にまとめました。どの証券会社も同程度のサービス内容ですが、SBI証券松井証券が積立頻度、取扱本数に強みがあり、バランスの良いサービスを提供していることがわかります。つみたてNISAの取り扱いファンド数は、マネックス証券だけ少ない点が気になりますが、他の証券会社は概ね170件程度に落ち着いています。

積立投資の場合、残高不足にならないようにスムーズな自動引落のサービスが求められます。各証券会社の自動引き落とし内容は、どの証券会社も自動引落サービスは揃えていますが、楽天証券では楽天グループの強みを生かした、楽天銀行や楽天カードとのシームレス連携に特徴が見られました。自動引落サービスの充実さも証券会社選択の際のポイントとなります。

※数値は2021年10月6日現在のものとなります。

項目 購入手数料 最低積立金額 積立頻度 つみたてNISA取扱銘柄数
楽天証券 無料 100円 毎日/毎月 178
SBI証券 無料 100円 毎日/毎週/毎月 175
マネックス証券 無料 100円 毎月/毎日 151
松井証券 無料 100円 毎月/毎週/毎日 170

4.投資信託を毎日積立する場合、NISAとつみたてNISAどちらがいい?

積立投資には一般NISAとつみたてNISA、どちらかを選ぶことができます。併用はできませんので、どちらかを選ばなくてはいけません。

毎日積立には一般NISAとつみたてNISA、どちらがいいのでしょうか。

4-1.色々な投資信託ファンドに投資したい場合はNISA

一般NISAのメリットは、つみたてNISAのような運用商品の制限がなく、投資上限が高い点が挙げられます。120万円の枠を全て積立投資に使うこともできますし、一部株式投資に回すこともできます。ある程度投資に慣れていて、運用計画を立てられる方にとっては一般NISAのほうが資産運用をコントロールしやすいでしょう。

4-2.特定のファンドで長期運用したい場合はつみたてNISA

国がつみたてNISAの制度を始めた背景には、より多くの人に長期運用のメリットを享受してもらうためという考えがありました。つみたてNISAは、一般NISAよりも投資上限枠を少なくし、対象ファンドを限定的にすることで毎月少ない金額でも長期運用による資産形成ができるよう配慮されています。

つみたてNISAはある程度、長期運用の道筋が建てられているので、NISA枠を長期運用に特化させたい方は、つみたてNISAを活用しましょう。投資期間トータルの非課税枠も一般NISAより多い点もメリットです。

5.投資信託を長期視点で保有して資産形成をするコツ

長期運用で少しづつ資産を積み上げていくには、どのような点に気をつけると良いのでしょうか。ポイントを2つ解説します。

5-1.投資信託積立ではドルコスト平均法を活用する

積立投資を行う場合、決まった日に定額を積み立てる運用スタイルにしましょう。

定期定額積立(ドルコスト平均法)による分散投資の効果と投資効率の良さは積立投資の大きなメリットです。つい自分の考えで月々の投資金額をコントロールしたくなりますが、人間の感情を排除して機械的に投資を進めたほうが結果的には収益が上がりやすくなります。周期と金額のルールを守って積立投資のメリットを享受しましょう。

5-2.半年や1年で状況を確認する

目先の値動きに惑わされて、短期売買に陥ってしまうと長期運用のメリットを失ってしまいますが、かといってずっとほったらかしでも良いわけではありません。長期運用で着実に収益を積み上げていくには、定期的な運用状況の確認や見直しが必要です。

ファンドが毎月発行する月次レポートを毎月確認しつつ、相場が大きく変動した時や半年、1年で全体的な資産の見直しを行います。その時の生活スタイルに合わせて、毎月の投資金額を調整したり、新しく追加投資を行うなど、運用状況を気にするためにも定期的な見直しは有効な手段なのです。

まとめ

毎日積立は毎月積立と比べても運用成果にはさほど影響はありませんが、毎日少しづつお金を積み立てますので、生活スタイルに合わせやすいメリットがあります。月1回、まとまった金額を投資するには都合がつけにくい、という方にとって毎日積立は良い選択肢となるでしょう。

毎日積立ができる証券会社はいくつかありますが、自動引落サービスが充実していると便利です。証券会社選びに迷った時は、関連サービスの充実度を確認してみてはいかがでしょうか。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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