ソフトバンクがメタバースNFT「The Sandbox」の100億円規模の資金調達をリード
ソフトバンクグループの運営するVision Fund 2 は11月2日、NFT活用のメタバース「The Sandbox」による9,300万ドル(約100億円)規模の資金調達ラウンドをリードしていたことが明らかとなった。
The Sandbox は「メタバース」と呼ばれる仮想空間内でキャラクターを操作して遊ぶゲームで、現在iOS版、Android版、Windows版がリリースされている。シリーズとしては全世界で累計4,000万ダウンロードを達成し、月間ユーザーも100万人を超える人気プロジェクトだ。
このゲームの特徴は、ブロックチェーン技術を基盤としたユーザー主導のゲームプラットフォームであることだ。The Sandboxはイーサリアムブロックチェーンを使っており、ユーザーはゲーム内で流通する独自トークン「SAND(サンド)」を使用することで、ゲーム内で売りに出される土地を購入したり、獲得したアイテムやキャラクターを他のプレイヤーに販売できる。つまりユーザーは、The Sandboxをプレイすることで実際に暗号資産を稼ぐことができ、現実空間と同じようなビジネス展開が可能ということだ。
ゲームで使用されるSANDトークンは、先週Facebookが社名を「Meta」に変更して以降、2倍以上価格が高騰していたが、今回のソフトバンクによる出資のニュースを受け、さらに前日比30%以上の急騰を記録した。
運営企業であるAnimoca Brandsによると、The Sandbox内には今年だけでも50万人以上のウォレットが登録され、1万2,000人以上のバーチャルランド(ゲーム内の土地)所有者がいるとのこと。
今回 Vision Fund 2をリードに調達された資金は、クリエイターエコノミーの拡大、仮想領域におけるファッションや建築などのアップグレードに充てられるという。
ソフトバンクグループは近年、暗号資産やブロックチェーンに関する大型投資に積極的に取り組んでいる。今月1日には、米大手暗号資産企業DCGの800億円に相当する株式私募を主導していたことも報道されていた。
【参照記事】SoftBank leads $93 mln investment in NFT gaming firm the Sandbox
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