野村AMの「野村未来トレンド発見ファンド」、純資産総額1000億円を突破

野村アセットマネジメント株式会社は11月16日、同社が設定・運用する「野村未来トレンド発見ファンド(愛称:先見の明)」全4コース合計の純資産総額が1000億円を突破したと発表した。

同ファンドは未来のトレンドを見据えて旬な成長テーマを常に探求し関連銘柄を厳選すること、そして時代の変化に合わせてその成長テーマや投資配分を機動的に見直すことで、良好なパフォーマンスを維持している。Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)、Cコース(為替ヘッジあり)予想分配金提示型、Dコース(為替ヘッジなし)予想分配金提示型の4コースで、純資産総額は今月5日現在1037億円。

ファンドの設定は2013年11月。以降、成長テーマは14年がAI/クラウドサービス、15年は消費の多様化、16年にインフラ/ エネルギー、17年にIoT/スマートモビリティ、18年にフィンテックなど。ファンドは、世の中の変化に合わせて選定された複数の成長テーマに投資を行うことで、世界的なトレンドや構造変化の恩恵を追求。不安定な市場環境の中でも、設定来リターンは年率15.5%と、良好なパフォーマンスで推移してきた。

21年初来、ファンドのパフォーマンスに最も寄与した成長テーマは「アウトソーシング」だ。業務の一部を外部会社に委託する業態は決して新しくないが、最近は、アウトソーシングの目的は、単なるコスト削減から、構造的に変化する環境下でさらなる付加価値を創造すること、品質・サービスを向上するためへと変化してきているという。

理由として、同社は「データ量の増加とAIの実用化」と同社は推測。19年から25年までにIoT(モノのインターネット)デバイス の接続データ量は約5.8倍になるという試算があり、同社の運用チームもビジネスチャンスの鍵として注目。「業務の付加価値向上と、経営資源の本業集中への需要が世界的に増えており、積極的にアウトソースを検討する動きは今後も強まっていく」と予測する。

21年10月末現在、ファンドは10の成長テーマに投資している。純資産比では AI/クラウドサービスが30.5%、高齢化社会13.6%、新技術12.1%、消費の多様化8.3%、 IoT/スマートモビリティ8.0%、その他のテーマ22.1%となっている。「夢のある成長テーマや企業が数多く出てくる一方で、コロナ禍で世の中が変化したことによって、大きく値上がりしている銘柄もある。今後も世の中のトレンド、投資環境の変化を捉え、より一層、成長テーマの選別や成長企業の発見に努めていく」としている。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄の利用・投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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