Play-to-Earn(ゲームして稼ぐ)筆頭株のアクシー・インフィニティとは?【月間アクティブユーザー数が200万超】
今回は、アクシー・インフィニティについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- アクシー・インフィニティとは何か?
1-1. アクシー・インフィニティとは?
1-2. どんなゲームか?
1-3. アクシー・インフィニティのプレイ方法 - 二種類の仮想通貨AXSとSLP
2-1. ガバナンストークンAXS
2-2. ゲームの報酬、ゲーム内通貨となるSLP - 年始から300倍以上の値上がりをしたAXS
3-1. AXSの価格推移 - まとめ
ゲームをプレイするだけで、仮想通貨が獲得でき、アイテムを育てたりゲール内で勝利することで更なる報酬が期待できる、今話題のNFTブロックチェーンゲームが「アクシー・インフィニティ」です。
ブロックチェーンゲームとNFTの関わりは深く、ゲームアイテムをNFT化することで、そのプラットフォームから持ち出して他のゲームで使用したり、NFTマーケットプレイスで売買することが可能となります。
既にアイテムをNFT化できるNFTブロックチェーンゲームは数多くありますが、いま世界でもっとも注目を集めているNFTブロックチェーンゲームが、「アクシー・インフィニティ」と言えるでしょう。そのガバナンストークンであるAXSは、年始から300倍以上の値上がりを見せ、投資対象としても注目を集めています。
そこで、今回は、「アクシー・インフィニティ」とは何か?どのようにマネタイズできるのかという点とAXISの価格上昇背景について解説したいと思います。
①アクシー・インフィニティとは何か?
まずは、アクシー・インフィニティがどのようなNFTブロックチェーンゲームであるのかという点について解説します。
1-1. アクシー・インフィニティとは?
「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」は、イーサリアムブロックチェーンでホストされる形で制作されたブロックチェーンゲームの名称です。2018年にベトナムのベンチャー企業SkyMavisが開発を開始しました。
フィリピンやインドネシアなどを中心に世界にユーザーが存在し、2021年10月にはDAU(デイリーアクティブユーザー)が200万人を超えています。同7月のDAUが35万であったため3か月で165万もの急激な増加を見せています。
このゲームの人気の理由の一つとして、フィリピン、インドネシア、ベネズエラなどの発展途上国のユーザーにとっては、同国の1日当たりの平均賃金30ドルよりも、アクシー・インフィニティをプレイして得られる50ドルの方が上回っているという要因もあります。
1-2. どんなゲームか?
アクシー・インフィニティのゲーム内容ですが、「アクシー」と呼ばれるキャラクターを使用して他のユーザーと対戦したり、キャラクターを育成するゲームです。対戦方法はトレーディングカードゲームに近いもので、「アクシー」にはスキルカードという能力を定義する機能があり、1つのアクシーはそれぞれ4種類のスキルカードを装備し、プレイヤーそれぞれが3体の「アクシー」を使用して対戦をし、敵を全滅させる事で勝利をします。
ゲームで使用される「アクシー」は一つ一つがNFTトークンであり、育成したアクシーをマーケットプレイスで売却することもできます。
1-3. アクシー・インフィニティのプレイ方法
次に具体的にユーザー目線でアクシー・インフィニティのプレイ方法について解説します。
- まずは、イーサリアム系の仮想通貨ウオレットであるメタマスクをインストールします。
- 次にアクシー・インフィニティの公式ページで、メタマスクでログインを選択し、アカウントの作成をします。
- 次にアクシー・インフィニティのNFT格納などに必要となる「Ronin Wallet」の再作をします。
- イーサリアムで「アクシー」を3体購入します。
アクシー・インフィニティをプレイするためには、イーサリアムをRonin Walletに送金し、「アクシー」を3体購入する必要があります。
2021年11月現在、マーケットプレイスで購入できるアクシーの最低価格帯は$40前後となっています。そのためゲーム開始時の予算としては$30×3体=約90ドル分のイーサリアム(ETH)が必要となります。 - アプリケーションをインストールしてプレイ。
- プレイで得た仮想通貨SLPやAXSを使い、キャラクターを育てたり育てたキャラクターをマーケットプレイスで売るなどすることで収益を得られます。
②二種類の仮想通貨AXSとSLP
アクシー・インフィニティーでは2種類の仮想通貨AXSとSLPが使われています。そこでそれぞれどのような特徴や違いがあるのかについて解説します。
2-1.ガバナンストークンAXS
アクシー・インフィニティのエコシステムのガバナンストークンとして使用される仮想通貨がAXSです。イーサリアムベースのERC-20規格のトークンであり、PoSを採用しているのでステーキング報酬も得ることができます。
またAXSはゲーム内でアクシーをブリーディングする際に使用します。ゲーム内で対人戦アリーナで上位に入賞することで報酬として得ることができますが、なかなか獲得できない場合は仮想通貨取引所で購入する必要があります。
AXSは将来的にガバナンス投票での利用やゲーム内のNFTマーケットプレイスでの決済通貨に利用されることが予定されています。
仮想通貨のスペックとしては、以下の通りです。
ティッカーシンボル | AXS |
現在の価格(21年10月10日現在) | 15413円 |
時価総額 | 約1兆141億円 |
時価総額ランキング | 24位 |
循環サプライ | 6,550万枚 |
発行上限 | 2.7億AXS |
トークン規格 | ERC-20 |
2-2.ゲームの報酬、ゲーム内通貨となるSLP
SLPはアクシー・インフィニティをプレーした報酬として得られる仮想通貨です。このトークンはAXSと違い以下の方法で、日常的に取得することができます。
- アドベンチャーモード(対PC)での獲得・・・50SLP/日
- デイリークエストのクリアボーナス・・・25SLP/日
- PVP(アリーナ)で5勝(対ユーザー)・・・0~15SLP/日 対戦レートによって変化
つまり、プレイするだけで1日75 SLP(約5ドル:現在)が報酬として受取れ、対ユーザー戦で勝利することで、それ以上のSLPの獲得が可能です。SLPもAXSと同様にアクシーのブリーディングに必要となるため、アクシーを強化するためにはゲーム内で報酬として受け取ったSLPを消費する必要があります。
③年始から300倍以上の値上がりをしたAXS
アクシー・インフィニティーのガバナンストークンであるAXSは年始から最大で150倍もの値上がりをしています。次にAXSの価格推移について解説します。
3-1.AXSの価格推移
2021年1月1日に55.64円だったAXSは10月4日に17,184.79円と、実に約309倍もの値上がりを見せています。特に6月下旬~7月中旬、7月下旬~8月中旬、9月下旬~10月上旬と3段階で価格が急上昇していることがわかります。
DAUが100万を超えた8月以降に大きく上昇しましたがその背景にはアクシー・インフィニティ専用に作られたイーサリアムのサイドチェーン「Ronin」の導入がありました。これにより、ガス代の大幅な縮小やトランザクション処理の速度向上の他、プロセスの簡素化によるユーザビリティの向上の結果、より多くのユーザーの囲い込みが可能になると期待されているからです。
他にもステーキングの利回りが年利で189%と並外れて高い状態を維持しておりその点でも注目を集めています。
④まとめ
今後、NFTブロックチェーンゲームの領域においては、第二、第三のアクシー・インフィニティが現れることでしょう。特に世界的なゲーム会社であるEAやUBIなどが本格的に参入をすることになれば、数千万単位の既存のユーザーを一気にNFTブロックチェーンの世界に連れてくることも期待されるため、この領域でブロックチェーンが驚異的な発展を遂げることもありそうです。
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