マネックス証券で人気の投資信託10本の成績や手数料は?【2021年12月】
投資信託は少額から様々な国や資産に分散して投資できる金融商品です。特に全ファンド購入時手数料が0円となっているマネックス証券では、1,200本以上の銘柄を扱っている一方、選択肢が多すぎてどの銘柄を選べば良いのかわからない場合もあるでしょう。
そこでこの記事では、マネックス証券で購入上位となっている銘柄の特徴を詳しくご紹介します。各ファンドの運用成績や手数料、特徴について比較しているので、銘柄選びで悩んでいる方は参考にしてみてください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は2021年12月19日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。
目次
- マネックス証券の投資信託の特徴
- マネックス証券で人気の投資信託10本
2-1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
2-2.SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
2-3.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2-4.iFreeレバレッジNASDAQ100
2-5.<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
2-6.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
2-7.ひふみプラス
2-8.eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
2-9.楽天・全米株式インデックス・ファンド
2-10.eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) - マネックス証券で投資信託を始める方法・手順
3-1.証券口座を開設する
3-2.入金する
3-3.投資信託を探す
3-4.購入注文をする - まとめ
1 マネックス証券の特徴
マネックス証券の投資信託は、購入時手数料無料で1日100円から積立可能です(一部例外あり)。ほとんどのファンドが日額や月額で積み立てる金額を指定できるため、低コスト・低リスクで資産運用を長期的に続けやすい仕組みとなっています。
つみたて方法 | 設定単位 |
---|---|
日額指定 | 1円単位100円以上 |
月額指定 | 1円単位2,300円以上 |
また、「つみたて定期導入サービス」を利用すると入金忘れを防げるのも特徴です。入金から買付までを設定することで全て自動で行えるため、入金や買付の日にちを気にすることなく、手間をかけずに長期の資産形成に向いた投信積立を続けられます。
このほか、マネックス証券ではマネックスポイントと呼ばれる独自のポイント制度があります。投資信託を保有したり、一定金額以上の株式手数料を支払ったりすると、マネックスポイントを受け取れる仕組みとなっており、受け取ったポイントは1ポイント1円としてAmazonギフト券やマイレージなどに交換できます。
さらに、月内の投信平均残高に対して最大で0.08%のマネックスポイントが獲得できます。例えば、投資信託を月内の平均保有残高で300万円保有している場合、受け取れるポイント数は、300万円×0.08%÷12=200ポイントとなります。
なお、ポイント付与率は投資商品によって異なることがあるため、事前によく確認しておくことが大切です。
2 マネックス証券で人気の投資信託10本
マネックス証券で購入上位銘柄として上がっている投資信託は以下の10本です(執筆時点)。詳しい特徴を確認してみましょう。
※信託報酬の表記はすべて年率・税込です。
2-1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資対象 | 米国株式 |
ベンチマーク | S&P500 |
基準価額 | 18,515円 |
純資産総額 | 898,494百万円 |
トータルリターン(1年) | 41.78% |
トータルリターン(3年) | 21.14% |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.0968%以内 |
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドです。米国の大型株で構成されるS&P500指数に連動する投資成果を目指しており、このファンド1本で米国の主要企業500社に投資できるのが特徴です。
信託報酬は0.0968%以内と低コストなので、100万円分購入して10年間運用しても約1万円の手数料で済みます。過去3年間のトータルリターンも21.14%と、カテゴリ平均の15.64%と比較して高い水準です。
2-2 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
投資対象 | 米国株式 |
ベンチマーク | S&P500 |
基準価額 | 16,976円 |
純資産総額 | 434,014百万円 |
トータルリターン(1年) | 41.40% |
トータルリターン(3年) | ― |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.0938%程度 |
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、SBIアセットマネジメントが運用する投資信託です。バンガード社が運用するバンガード・S&P500ETFに連動する投資成果を目指しており、結果として米国を代表する上場企業500社にまとめて投資できるのが特徴です。
為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを取り入れていないことから、為替が円安に傾いた時に為替差益を狙えます。信託報酬は0.0938%程度と業界最安水準なので、長期運用でも低コストで済む銘柄となっています。
2-3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資対象 | 先進国株式(日本除く)、新興国株式 |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
基準価額 | 16,445円 |
純資産総額 | 378,602百万円 |
トータルリターン(1年) | 31.65% |
トータルリターン(3年) | 16.80% |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.1144%以内 |
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果を目指す投資信託です。日本を含む先進国や新興国を合わせた約50ヶ国の株式3,000銘柄に分散投資できます。
信託報酬は0.1144%以内であるため、全世界の株式に低コストで分散投資したい方に向いた商品となっています。
2-4 iFreeレバレッジNASDAQ100
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
投資対象 | 米国株式 |
ベンチマーク | なし |
基準価額 | 39,379円 |
純資産総額 | 189,871百万円 |
トータルリターン(1年) | 71.41% |
トータルリターン(3年) | 64.83% |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.99%以内 |
「iFreeレバレッジNASDAQ100」は、大和アセットマネジメントが運用するレバレッジ型の投資信託です。米国の指数であるNASDAQ100の2倍程度の値動きを目指して運用されるため、相場の上昇局面で指数を上回る投資成果を狙えます。
NASDAQ100は、米国ナスダック市場に上場している金融業を除いた時価総額トップ100社で構成される指数なので、この銘柄もアップルやアマゾンなどのIT企業を中心に構成されています。トータルリターンも1年71.41%、3年64.83%と高パフォーマンスです。
2-5 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
投資対象 | 先進国株式(日本除く) |
ベンチマーク | MSCIコクサイインデックス |
基準価額 | 25,637円 |
純資産総額 | 362,908百万円 |
トータルリターン(1年) | 36.68% |
トータルリターン(3年) | 18.68% |
トータルリターン(5年) | 15.91% |
信託報酬 | 0.1023%以内 |
「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、ニッセイアセットマネジメントが運用するMSCIコクサイインデックスに連動する投資成果を目指す商品です。日本を除いた主要先進国20ヶ国に投資されるため、先進国株式に分散して投資したい方に適しています。
マネック証券が取り扱う投資信託のトータルリターン(5年間)のカテゴリ平均は12.56%なので、長期的に平均を上回るリターンが期待できる銘柄となっています。
2-6 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資対象 | 全世界株式、公社債、REIT |
ベンチマーク | 合成指数 |
基準価額 | 13,515円 |
純資産総額 | 126,974百万円 |
トータルリターン(1年) | 15.59% |
トータルリターン(3年) | 8.00% |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.154%以内 |
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、以下の株式や公社債、不動産投資信託など合計8資産に分散して投資できる投資信託です。
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 国内リート
- 先進国リート
上記の資産クラスについて、12.5%ずつ均等に投資されているため、国別だけではなく、資産の種類を分けて投資したい方に適しています。
2-7 ひふみプラス
運用会社 | レオス・キャピタルワークス |
投資対象 | 国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券 |
ベンチマーク | なし |
基準価額 | 50,176円 |
純資産総額 | 480,475百万円 |
トータルリターン(1年) | 3.93% |
トータルリターン(3年) | 9.47% |
トータルリターン(5年) | 12.37% |
信託報酬 | 1.078%以内 |
「ひふみプラス」は、レオス・キャピタルワークスが運用するアクティブ型の投資信託です。守りながら増やす運用スタイルに特徴があり、年間100社以上の企業の現場に直接足を運びながら、投資する銘柄を選定しています。投資対象は国内外の上場株式ですが、運用資金の84.61%は日本の成長企業を中心とした国内株式に分散して投資されます。
ただし、アクティブファンドなので信託報酬は1%以上と、インデックスファンドよりも高めの運用コストになる点に留意が必要です。
2-8 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資対象 | 先進国株式 |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス |
基準価額 | 19,384円 |
純資産総額 | 287,645百万円 |
トータルリターン(1年) | 36.74% |
トータルリターン(3年) | 18.71% |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.1023%以内 |
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、日本を除く先進国の株式に投資する商品です。先進国の中でも米国株の比率が65.74%を占めており、アップルやマイクロソフトなどの成長株を中心に日本以外の先進国に分散して投資したい方に向いています。
2-9 楽天・全米株式インデックス・ファンド
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
投資対象 | 米国株式 |
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
基準価額 | 19,336円 |
純資産総額 | 448,747百万円 |
トータルリターン(1年) | 40.05% |
トータルリターン(3年) | 21.01% |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.162%程度 |
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、楽天投信投資顧問が運用するインデックス型の投資信託です。米国株式市場全体を表す「CRSP USトータルマーケットインデックス」に連動する投資成果を目指しているため、米国市場に上場する大型株から小型株までに幅広く分散して投資できます。米国株式全体の成長をカバーしたい方に適した投資信託です。
2-10 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資対象 | 先進国株式(日本除く)、新興国株式 |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
基準価額 | 16,558円 |
純資産総額 | 107,540百万円 |
トータルリターン(1年) | 32.98% |
トータルリターン(3年) | 17.40% |
トータルリターン(5年) | ― |
信託報酬 | 0.1144%以内 |
「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスから日本を除いた運用成果を目指す投資信託です。構成比率は、先進国株式87.3%、新興国株式12.7%となっており、米国株の比率が59.3%と最も高くなっています。
トータルリターンはカテゴリ平均の1年30.9%および3年14.92%を上回っていることから、日本以外の全世界株式に分散投資したい方に適した銘柄です。
3 マネックス証券で投資信託を始める方法・手順
投資信託の取引を始めるためには、最初に総合証券口座の開設が必要です。具体的な手順を確認していきましょう。
3-1 証券口座を開設する
マネックス証券の口座開設ページから申込フォームに氏名や住所などの本人情報を入力し、本人確認書類を用意します。なお、本人確認書類として認められるのは、マイナンバーカードまたは運転免許証と通知カードです。
次に、申込者の顔と本人確認書類を撮影し、画像をアップロードします。マネックス証券の審査が完了すると、証券総合取引口座完了のお知らせが登録先のメールアドレスに届くので、メールに記載されたURLからログインIDとパスワードを確認し、ログインします。
3-2 入金する
開設した証券口座にお金を入金します。証券口座の入金には、以下の3つの方法があります。
- 即時入金サービス
- 定期自動入金サービス
- 銀行振込
即時入金サービスは、マネックス証券と提携している金融機関に口座をお持ちの方を対象としており、入金手続きを行うことで、入金が即座に買い付け可能額に反映されます。
定期自動入金サービスは金融機関から毎月一回、指定した金額を自動的に入金する方法です。一度指定することで、入金手続きを行う必要がなくなるため、手間がかかりません。
一方、銀行振込はマネックス証券が指定する入金専用の銀行口座に振り込む方法です。入金が反映されるまでに15分程度の時間がかかることに加え、振込手数料が自身の負担になることに注意しましょう。
3-3 投資信託を探す
投資先の投資信託を探します。すでに買い付けたい銘柄が決まっている場合、検索窓に投資信託の銘柄名を入力します。
一方、これから投資先を探す場合、先進国株式や国内債券などの投資対象でキーワードを検索した後に、表示される銘柄の中から好みの商品を見つけることが可能です。
3-4 購入注文をする
投資信託の購入を申し込みます。買い付けたい投資信託の詳細ページから「購入・積立」ボタンを押すと、次にページの下部にある「注文」ボタンから購入手続きを進めます。
スポット購入で分配金を再投資する場合は「分配金再投資コース」、分配金をそのまま受け取りたい場合は「分配金受取コース」を選択します。
一方、投資信託の積立を行いたい場合は「積立申込」を選ぶことが可能です。
まとめ
マネックス証券で買付ランキング上位となっている投資信託は、運用中コストである信託報酬が低めで、米国株式や先進国株式を中心に構成されているため、長期の資産形成に向いています。
一方、投資信託は元本割れの可能性もある金融商品です。各銘柄の特徴やリスク、手数料はそれぞれ異なるので、目論見書や運用報告書の内容をしっかりと確認した上で検討しましょう。
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