CoincheckのIEO第二弾を目指す「FiNANCiE(フィナンシェ)」とは?【事業展開やトークンセールの見通しについて解説】
今回は、FiNANCiE(フィナンシェ)のIEOについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- 「FiNANCiE」とは?
1-1.FiNANCiEの概要
1-2.株式会社フィナンシェの事業内容
1-3.FiNANCiEのファントークン - CoincheckのIEO
2-1.Coincheckとは?
2-2.IEOとは?
2-2.2021年にCoincheckが日本初のIEOを実施 - FiNANCiEとCoincheckのIEOについて
3-1.IEOの予定について
3-2.フィナンシェトークンとは?
3-3.IEOされた場合? - まとめ
Coincheckは2021年7月にIEOプラットフォーム「Coincheck IEO」の提供を開始し、株式会社Hashpaletteと日本初となるIEOによる資金調達を実現しました。そしてCoincheck IEOの第二弾案件となるのが、「FiNANCiE」です。今回は、FiNANCiEの概要やCoincheck IEOについての詳細を紹介していきます。
①「FiNANCiE」とは?
まずはFiNANCiE(フィナンシェ)の概要や事業内容など、FiNANCiEについての基礎的な事項について解説します。
1-1. FiNANCiEの概要
FiNANCiEとは、2019年3月7日に国内のブロックチェーンカンパニーである株式会社フィナンシェによってローンチされたクラウドファンディング型プロジェクト支援サービスで、ブロックチェーンを活用したファントークンのやり取りができる点に特徴があります。
プロジェクトオーナーはファントークンの販売でサポーターを集めてコミュニティを形成し、サポーターはファントークンを利用してコミュニティ内限定のプロジェクトへの参加や、特典の受け取りができるようになっています。
従来のクラウドファンディングサービスとは違い、価格が変動し売買できるトークンの運用や継続的なプロジェクト企画・支援が可能となっています。そのため、FiNANCiEは資金調達に留まらずファンコミュニティの活動をより活性化させるプラットフォームサービスとして期待されています。
1-2. 株式会社フィナンシェの事業内容
株式会社フィナンシェの事業内容は下記の通りです。
① NFT企画・支援事業
コンテンツホルダーやクリエイターを対象にワンストップでNFT発行からプロモーションまでを支援する事業
②クラウドファンディング2.0「FiNANCiE」の運営
ブロックチェーンを活用した、ファントークン発行型のクラウドファンディング「FiNANCiE」の企画と運営
1-3. FiNANCiEのファントークン
ファントークンとはクラブ等が発行するトークンで、その保有者は発行側が設定する特別な特典を手にすることができます。FiNANCiEはブロックチェーン技術を活用し、スポーツチームや個人などがファントークンを発行できるプラットフォームとなっています。
現在は、湘南ベルマーレやアビスパ福岡のプロサッカークラブや、Tリーグ優勝の卓球プロチーム琉球アスティーダなどのスポーツクラブのトークンなど、100以上の個人、クラブ、プロジェクトのトークン発行・販売、企画・運用を行っています。
②CoincheckのIEO
次にCoincheckが行っているIEOの概要や、対象トークンの詳細に関して解説します。
2-1. Coincheckとは?
Coincheckとは金融庁登録済の仮想通貨交換業者であるコインチェック株式会社が運営している仮想通貨取引所です。現在Coincheckは仮想通貨(暗号資産)の取引だけではなく、最大年率5%の貸仮想通貨サービスやビットコイン決済サービスなど、幅広い事業を展開しています。
2-2. IEOとは?
IEOとはInitial Exchange offeringの略で、トークンの新規発行をする際に取引所を通して資金を集める仕組みです。株式取引において証券会社が幹事となって株式を上場する場合と似たような仕組みになっています。 IEOは上場前のプレセールスにあたりIEO後に仲介をした仮想通貨取引所に上場されるのが通例です。
2-3. 2021年にCoincheckが日本初のIEOを実施
Coincheck(コインチェック)は2021年7月にIEOプラットフォーム「Coincheck IEO」の提供を開始し、株式会社Hashpaletteと日本初となるIEOによる資金調達を実現しました。対象となったのは、HashpaletteのNFTに特化した独自のプライベートブロックチェーンプラットフォームで使用されるユーティリティトークンのPLT(パレット)で、CoincheckのIEO第一弾となりました。
③FiNANCiEとCoincheckのIEOについて
次に、FiNANCiEと提携して行われるCoincheckの2回目のIEOの詳細に関して解説します。
3-1. IEOの予定について
CoincheckのIEO第二弾となるのは「フィナンシェトークン」です。フィナンシェトークンは「10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現」をミッションに掲げ、既に100以上の個人や団体のトークンの発行・販売、企画・運用実績を持つFiNANCiEが発行するトークンです。これに先駆けてFiNANCiEとCoincheckは2021年11月29日にIEOによる資金調達のための契約を締結したことを発表しました。2022年夏までにその実現を目指すとしています。
3-2. フィナンシェトークンとは?
フィナンシェトークンはイーサリアムブロックチェーン上で発行されるトークンで、FiNANCiEユーザーへのインセンティブ付与やエコシステム全体におけるガバナンス参加を促す役割を担います。
フィナンシェトークンは、FiNANCiEで発行された100名以上の発行者(個人、クラブ、プロジェクト)のコミュニティトークンをより効果的に繋げ、長期的なトークン価値を向上させるためのプラットフォームトークンとして、FiNANCiE エコシステムにおける「ユーザー主体の運営」の実現を目指しています。
3-3. IEOされた場合?
次にIEOによるトークン価格の影響について、パレットトークンの上場直後の値動きを元に見ていきます。Coincheck IEOでは、パレットトークンの総発行数10億PLTのうち2億3000万PLTを販売しました。2021年7月2日に「1PLT=4円」で募集開始したところ、たったの6分で調達目標の9.3億円の資金を集めました。
パレットトークンはCoincheckの取引所で2021年7月29日12時に取り扱いがはじまり、初値は「1PLT = 約6円」を付けました。初値付近で売れたとして、投資効果は単純に1.5倍になっています。さらにその後も堅調に価格は上昇し、8月1日には90円を超え、初値から約2,200%もの上昇となりました。
パレットトークンは国内では初めてのIEOであったため、非常に注目度が高かったという背景もあるでしょう。それでも、IEOで販売されたトークンの価格は、取引所への上場後に大幅な上がりする傾向があると考えてよさそうです。今後予定されているフィナンシェトークンのIEOにおいても、同様の動きが予想されると考えられます。
④まとめ
海外では多くの仮想通貨プロジェクトがIEOで資金調達を行っていますが、日本国内でもCoincheck以外に仮想通貨取引所である「Huobi Japan(フォビジャパン)」も、2021年12月13日に、IEOによる資金調達事業の準備を開始したことを発表しました。
海外と比べると、国内のIEO市場はまだ成熟しきっておらず、今後ますます注目される分野になると考えられますが、国内においてIEOで上場したトークンを購入する場合は、Coincheckなどの口座が必要となります。
IEO銘柄に投資をお考えの方は、まずはCoincheckの口座開設から検討してみてはいかがでしょうか?
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