信頼性が高いNPOのガイドブック「Good Governance Voice2022」発刊。認証取得の49団体掲載

一般財団法人非営利組織評価センター(JCNE)は3月16日、「グッドガバナンス認証」を取得した49団体の活動を紹介するガイドブック「Good Governance Voice2022」を発行した。「信頼ある非営利組織」としてJCNEのグッドガバナンス認証を取得した団体を紹介しており、「寄付をしたい」「ボランティアとして参加したい」という市民や企業が「応援したい団体を見つけることができるガイドブック」として編さんされている。

グッドガバナンス認証は、非営利組織の「信頼性」を意味する指標。JCNEでは 「学びと創造」「市民参加と連携・協働」「社会的責任と信頼」「自立と自律」の4領域27基準について、書面と評価員による訪問評価によって判断する。基準を満たし、外部委員で構成された認証審査委員会を経て同認証が取得できる。

認証を取得した団体は、外からは見えにくい組織内部の状況を第三者機関に開示し、信頼性・透明性の向上に努め、組織運営やガバナンスが一定水準以上のレベルに達しているNPOだ。また、課題がある場合も自ら改善し、よりよい組織運営を目指す意欲のある団体でもある。信頼性の要素として①寄付金の使途を報告している②中長期的な計画に基づき運営を行っている③労務管理は法律に準拠している④財務が健全である⑤不正を防止する仕組みがあること。

JCNEによると、グッドガバナンス認証団体数は50、認証付与に至る団体の割合(認証団体数/申込団体数)は39%、認証後に寄せられた物品寄付の件数は100超、認証を受けたことをアピールできる助成プログラムの助成金額の合計は519億円に上る。

同ガイドブックは2021年3月に初版を出版。今までNPOに寄付をしたことがない、どのような活動分野があるのかを知りたい、NPO活動にどのように参加すればよいのかわからない、信頼できるNPOを探したい―――など、NPOの活動に関心がある個人や企業などに、寄付や参加などの行動に繋げる狙い。

新たに21のグッドガバナンス認証団体を掲載した。自治体では北海道、福島県、島根県、香川県で新たにグッドガバナンス認証を取得するNPOが加わり、全国23都道府県に広がっている。

6つの分野にカテゴリーを分け、 NPOの活動写真とサービス利用者の「声」を紹介。また、各団体のページでは、団体のウェブサイトページにすぐにアクセスできるようになった。PDFデータでも読みやすくするために、1ページ2団体のレイアウトに変更。フォントサイズを大きくした。

認証団体は「寄付」「物品寄付」「遺贈寄付」などの方法で応援することができる。月3000円から支援できる遺贈寄付プログラムのある団体や、気軽に参加できるボランティアを募集している団体もある。「どういうものに関心があるのか、ガイドブックをとおしてNPOが取り組む社会課題が自分事になるきっかけとなれば」(JCNE)としている。

【ガイドダウンロード】「Good Governance Voice2022」(PDF)
【関連サイト】非営利組織評価センター「グッドガバナンス認証について」(PDF)

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