株・投信のデモトレードができるサービス4個を徹底比較!本番取引の評判も

株式投資では経験を積むことも大切ですが、特に最初の頃は損失を出しやすい傾向にあります。そのため、取引操作や相場感覚に慣れるまでは、本番取引と同等の環境で行えるデモトレードを活用すると、リスクを負うことなく株取引の経験を積むことが可能です。

そこでこの記事では、株・投信のデモトレードができるサービスを詳しくご紹介するので、初心者の方や株式投資に関心のある方は、参考にしてみてください。

※本記事は、2022年3月23日の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 株のデモトレードとは
  2. 株・投信のデモトレードができるサービスを徹底比較
    2-1.株たす
    2-2.トレダビ
    2-3.トウシカ
    2-4.まじトレ!
  3. 株・投信のデモトレードは本番取引に活かせる?
  4. 株・投信のデモトレードを行う際の注意点
  5. まとめ

1 株のデモトレードとは

株式投資に関心があり、実際に始めようと思っていても、取引の仕方や相場感覚が分からず躊躇することもあります。そのような未経験者や初心者の方向けに提供されているのが、架空の資金で株式投資を行える「デモトレード」サービスです。

デモトレードは、本番の取引と同等の環境でトレード体験できるので、資金を失うことなく、取引の仕方や相場感覚を身に付けることが可能です。また、株の本番取引では、口座開設に年齢制限をかける場合もあり、誰でも作れるわけではないのに対し、デモトレードは、年齢制限がなく誰でも利用することができるため、子どもの金融教育等にも活用することができます。

「経験に勝るものなし」は株式投資にも当てはまるように、取引の仕方や相場感覚のみならず、取引時の様々な感情は経験しなければ感じることはできません。特に株式投資は感情のコントロールが重要で、上達しないうちはリスク許容度を超えた投資をしたり、損切りが遅れたりする可能性があります。

デモトレードの最大のメリットは実際に本番取引のような経験を積めることなので、デモトレードで経験を積み、自分に合った最適な投資方法を見つけられると、初心者の方でも本番取引にスムーズに移行できるようになります。

2 株・投信のデモトレードができるサービス4個を徹底比較

以下では、デモトレードを行えるサービスの特徴、対応している取引、利用料金等を比較していきます。

サービス名 料金 対応取引
株たす 無料~1,100円 現物株投資、IPO投資
トレダビ 無料または月額1,080円 現物株投資、信用取引、トレダビ銘柄
トウシカ 無料 現物株投資、つみたてNISA、iDeCo
まじトレ! 無料 信用取引

2-1 株たす

「株たす」は東京証券取引所に上場されている約3,600銘柄(東証一部・二部、マザーズ、JASDAQ)を取引できるデモトレードアプリです。実際の株価データを使用しているのが特徴で、20分遅れで反映されるものの、本番取引さながらのデモ取引が可能です。取引時間は、前場9時30分~12時、後場13時~15時30分となっています。

また、株たすでは、学習コンテンツとして株式投資の基礎やIPO投資を学べる「超基礎入門」、テクニカル分析や株主優待、NISA制度を学べる「株応用編」の漫画を提供しているので、初心者の方が株式投資を学びやすいのも特徴です。

さらに、IPO投資にも対応しています。IPOとは「新規株式公開」を指し、IPOに申し込みすることで該当銘柄を売買することができます。IPO投資を行えるデモトレードサービスは限られているため、株たすを利用するメリットの一つです。

なお、連続取引に制限があることや、信用取引ができない点には注意も必要です。連続取引に関しては、取引を行うと消費される「ライフ」があり、「買い」「売り」ごとに1ライフ消費されます。ライフは一定時間で回復するものの、ライフがなくなると取引ができなくなります。

このほか、株たすは無料で利用できますが、無料版の場合、一度に保有できる持ち株は5銘柄までとなります。有料版では、保有枠を3枠追加で120円、15枠追加で490円、35枠追加で1,100円となっています。

2-2 トレダビ

「トレダビ」は本番取引さながらの株価データとゲーム感覚でデモトレードできるサービスです。トレダビを利用するメリットは大きく分けて4つあります。

1つ目は、株たすと同様、実際の株価データを使用している点です。株価は20分遅れで反映されるため、リアルタイムではないものの、本番取引さながらのデモトレードが可能なほか、信用取引にも対応しています。

2つ目は、ゲーム感覚でデモトレードできる点です。トレダビにはデモトレードを行う上で「ミッション」が存在します。ミッションは新規注文や返済注文など細かくカテゴライズされており、クリアするとマイページに表示されている「レベル」が上がっていきます。ミッションは投資初心者でもできるように、初歩的なものから始まり、ゲーム感覚のデモトレードに一役買っています。

3つ目は、休日や夜間でも取引可能な点です。実際の取引時間は前場と後場での取引に限られますが、トレダビでは、「トレダビ銘柄(仮想銘柄)」であれば、休日や夜間でも取引することができます。トレダビ銘柄は、平日や休日問わず午前3時~午前6時の3時間を除く全ての時間で取引可能なので、日中仕事をしている人などで、本番取引の時間に参加できない方でも活用できます。

4つ目は、トレード上位者に景品プレゼントがある点です。3ヵ月に1度行われる大会で上位入賞した方や毎週のランキングで上位にランクインした方には、景品がプレゼントされます。そのため、競争意識をもってデモトレードに励むことができます。

このほかトレダビでは、基本的なサービスは無料で利用できますが、有料会員(月額1,080円)になれば分析機能等が使えるようになります。

2-3 トウシカ

「トウシカ」は機能性の高い「シミュレーション取引」を利用できるアプリです。シミュレーション取引とは、実際に起きた過去の値動きをスピード体験・取引できる機能です。過去半年間のチャートを再現できるほか、チャート早送り機能が搭載されているので、すぐに投資結果が分かります。ただし、シミュレーション取引は1日3銘柄までとなっています。

また、トウシカは「積立シミュレーション」にも対応しています。積立シミュレーションは、iDeCoとつみたてNISAのシミュレーションが行える機能で、対象期間、投資金額、運用スタイルを入力すると、期待シミュレーションが確認できます。

このほか、株式投資の基礎を学べるのもメリットです。トウシカの基礎講座では、株式投資の基本や投資と貯蓄、リスク回避など、株式投資の基礎をイラストで学習することができます。

さらに、トウシカには「チャットでおすすめ診断」が搭載されており、自分に合った投資方法を約30秒でスピード診断してくれるので、投資初心者の方にも向いています。なお、トウシカの利用料は無料で活用することができます。

2-4 まじトレ!

「まじトレ!」は、信用取引専門のデモトレードアプリです。信用取引は、空売り等を行えるので取っ付き難いイメージがあるものの、「まじトレ!」では、切り替わるテーマ銘柄に対して、上がるか下がるかを予想した上で、買建、売建を選択するだけなので、信用取引を手軽に体験できます。

また、「まじトレ!」は情報機能も豊富です。信用取引に関する記事や国内および海外市況のニュースを無料で読めるほか、デモトレードで得たポイントに応じて、初級編、中級編、実践編の学習コンテンツが観覧できるなど、信用取引に関する学習コンテンツも満載です。

さらに、「コミュニティ機能」が搭載されているのも「まじトレ!」の強みです。コミュニティ機能とは、アプリ内でルームを作り、または他人が作ったルームに参加して、株式投資や経済、お金にまつわることなどの情報交換ができる機能です。

このように「まじトレ!」は信用取引に特化しているほか、利用料が完全無料なので、他のデモトレードサービスと併用して使うこともできます。

3 デモトレードと本番取引の評判

株のデモトレードを利用してから本番取引を行ったことのあるユーザーからは以下のような意見や感想が寄せられています。

  • デモトレードで相場感覚や取引操作を事前に知れてよかった
  • デモトレードなら実際にお金を失うわけではないので、積極的に取り組めた
  • 株式投資に興味のなかった自分でもデモトレードアプリを通じて本番取引を始められた
  • 売買タイミングや相場の把握など、デモトレードで積んだ経験が本番取引で役に立っている
  • デモトレードでも緊張感を持つ必要はある
  • デモトレード上の損失と実際に自分のお金で運用したときの損失はまったく違う

※いずれも個人の感想です。サービスに関してはご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。

2020年12月末時点の情報に基づく「安定的な資産形成に向けた金融事業者の取り組み状況」という金融庁の調査レポートによると、個人投資家の7割が損しているという調査結果が発表されています。金融機関の手数料が高いといった要因も含めて様々な背景が考えられますが、いずれにせよ投資後に損失が出ることも視野に入れた上で取引を進め、損失が出た際にどう対応するかをシミュレーションしておくことが大切です。

一方、投資スタイルは、経験を積んで身につくものであり、しっかりと時間をかけて習得していくものです。デモトレードでは納得するまで繰り返しトレーニングできるので、自分なりの投資スタイルを確立するのに役立ちます。

また、本番取引では突発的なことが起きたら素早く順応しなければいけないため、平常心を保ち、適切な判断をする必要があります。しかし、実際の資金でトレードすることになるので、感情のコントロールが難しくなります。

デモトレードを活用することで、順応しなければいけない局面でどのように立ち回るのかなどの事前準備が可能になるので、初めてのときよりも冷静に対処できるようになります。

4 株・投信のデモトレードを行う際の注意点

株のデモトレードは、架空の資金を使った取引なので、実際に損失が発生することはありません。そのため、緊張感が足りず、本番取引を行う時に比べてリスク管理等が疎かになる可能性もあります。

例えば、100万円の資金に対して1銘柄10万円分しか買わないと決めたら、デモトレードでもルールを徹底する必要があります。実際に失わない資金だからといって、ルールを超えた取引をすると、本番で役立つ経験を積むことも難しくなります。

デモトレードを行う際には、本番取引と同じメンタル、緊張感を持って取り組まなければ、デモトレードの意味が薄れるので、留意しておきましょう。

まとめ

デモトレードは、本番取引に向けて取引の仕方や投資スタイルの確立が可能になるほか、経験値を高めることができるサービスです。デモトレードができるサービスは、それぞれ特徴や対応取引の種類等も変わってくるので、本番取引で何をしたいのかといった利用目的を明確にした上で、サービスを選ぶことが大切です。

株のデモトレードに関心がある方は、デモトレードができるサービスの特徴や評判を把握した上で、比較検討してみてください。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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