ブラジル証券委員会、同国内の投資会社にビットコインオプション取引停止を命じる

ブラジル証券委員会がサービス停止命令
ブラジル証券委員会が、投資会社XM Globalに対し、ビットコインのオプション取引を停止するよう警告した。同社は国内での営業許可を取得しておらず、ブラジル国民にもサービスの提供が許可されていない状態であることが分かった。

ブラジル証券委員会が警告

ブラジル証券委員会(CVM)は25日、投資会社XM Globalに対し、同社の提供するビットコイン(BTC)のオプション取引のサービスを停止するよう命じた。

本警告内容によると、XM Globalはブラジルで営業活動を行うために必要な許可を取得しておらず、同国の住民にサービスを提供してはいけないことになっている。

CVMは、直ちに同社の提供するFXやデリバティブの取引サービスを停止するよう警告した。指示に応じない場合、1日につき1000レアル(約2.6万円)の罰金が科されていく。

コインテレグラフ・ブラジルの報道によれば、XM Globalは有名な投資プラットフォームだが、そもそもブラジルでは、FXの市場を開くことは禁止されているという。

ブラジルでは、近年その経済成長に翳りが見えており、長年政権を握っていた労働党の大統領が汚職に関わり罷免される事件が起こるなど、政治腐敗も大きな問題となっている。

また、ブラジルの通貨であるレアルは高金利通貨としても知られており、政府や通貨に対する信頼はあまり高いとは言えない状況が続いている。

そのため、仮想通貨は比較的ポジティブに受け止められている側面もあり、大手決済企業Cieloが国内5,500の自治体にビットコイン(BTC)決済を導入したり、国民がリップル(XRP)に肯定的な反応を示しているデータが報告されるなど、仮想通貨の普及が進んでいる。

関連ブラジルの5,500の自治体でビットコイン決済が可能に

関連南米の拠点ブラジルでリップル(XRP)が支持を拡大

参考資料:コインテレグラフ・ブラジル

CoinPostの関連記事

ブラジル中央銀行、仮想通貨を資産として貸借対照表に計上 IMF統計局ガイダンスの分類法に従う
ブラジルの中央銀行は8月26日、IMF統計局のガイダンスに沿った仮想通貨の分類法を導入し、暗号資産の売買は資産の売買として貸借対照表に計上すると公式発表した。
ビットコイン(BTC)で公共交通機関の乗車券購入 ブラジルの州都が年内に導入計画|アルト導入も示唆
ブラジルの市においてビットコインで公共交通機関の切符を購入することが年内実現するようだ。なお、アルトコインの導入も検討中。

Source: 仮想通貨ニュースサイト
ブラジル証券委員会、同国内の投資会社にビットコインオプション取引停止を命じる