SBI VCトレードのマーケット情報を活用しよう【仮想通貨取引所の元トレーダーが解説】
今回は、SBI VCトレードのマーケット情報について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- SBI VCトレードとは?
1-1.SBI VCトレードの概要
1-2.SBI VCトレードの特徴 - SBI VCトレードのマーケット情報
2-1.仮想NISHIレポート
2-2.市場レポート
2-3.本日の予想レンジ
2-4.テクニカルレポート - まとめ
仮想通貨(暗号資産)市場が拡大する中、多くのトレーダーも参入してきています。仮想通貨のトレーディング市場はまだ登場して間もないため、株式やFX(外国為替証拠金取引)などと比べると相場分析の参考に使えるマーケット情報が少ないのが現状です。
そんな中、SBIグループが展開している仮想通貨取引所SBI VCトレードでは、仮想通貨トレードに関するさまざまなマーケット情報を提供しています。
そこで今回はSBIVCトレードが提供しているマーケット情報やその活用方法について解説します。
①SBI VCトレードとは?
1-1. SBI VCトレードの概要
SBI VCトレードとは、2016年11月1日に設立された仮想通貨取引所です。住信SBIネット銀行やSBI証券、SBI FXトレードといった多岐にわたる金融サービスを提供しているSBIグループ運営に属しています。
SBIグループが金融機関として培ったノウハウを活用し、セキュリティや運営面はもちろん、取扱通貨やスプレッドまで、顧客を第一に考えた取り組みが全面に押し出されていることが特徴です。グループ会社である住信SBIネット銀行との連携やセキュリティ体制など、金融機関をバックグラウンドにもつサービスが提供されています。
なお、SBI VCトレードは21年12月1日にTaoTao株式会社と合併しました。これまでのVC TRADEとTAOTAOのサービスはSBI VCトレード(旧VCTRADE)、SBI VCトレード(旧TAOTAO)として運営されています。
現在、SBI VCトレード(旧TAOTAO)は「SBI VCトレード(新VCTRADE)」に名称変更されています。そして、2022年6月に「SBI VCトレード(新VCTRADE)」口座が基軸として、2つのサービスが統合される予定です。
1-2. SBI VCトレードの特徴
①強固なセキュリティ
前述の通り、SBIグループはさまざまな金融サービスを展開している実績があるため、セキュリティ面のノウハウもしっかりしており、信頼性が非常に高いという特徴があります。
②少額取引ができる
SBI VCトレードでは、約100円からの少額取引が可能となっているため、仮想通貨取引の経験が浅いユーザーでも気軽に利用することが可能です。
③手数料がかからない
SBI VCトレードは口座開設手数料や取引手数料などが全て無料です。取引に関する手数料がかからない分、利益の最大化を図ることができるほか、短期間に頻繁に取引を行うユーザーにとっても使用しやすい取引所となっています。なお、「販売所」サービスは購入価格と売却価格の差(スプレッド)が実質的な手数料となるため、「取引所」に比べて購入価格が高く、売却価格は低くなる場合があることはおさえておきましょう。
④多岐にわたる提供サービス
SBI VCトレードでは現物取引のほか、レバレッジ取引や貸仮想通貨、積立といったバラエティに富んだサービスを提供しているため、ユーザーのあらゆる需要に対応することが可能となっており、自身のニーズに合ったサービスを選択することができます。
②SBI VCトレードのマーケット情報
2-1. 仮想NISHIレポート
仮想NISHIレポートでは、「仮想NISHI」という仮想通貨業界に精通した匿名の筆者によってまとめられたビットコインのマーケットレポートが公開されています。
レポートは主に下記のようないくつかのセクションに分けられています。
- 足もと
ビットコインの現状や、ビットコインに関するニュースなどの紹介。 - デリバティブ市場
デリバティブ市場におけるビットコインの動向についての解説。 - 先物市場
先物市場におけるビットコインの動向についての解説。 - オプション市場
オプション市場におけるビットコインの動向についての解説。 - 外部環境
ビットコインの動きに影響を及ぼしているであろう外的要因の整理および考察。 - ハッシュレート
ハッシュレートの現状や、難易度調整予測の提供。 - 総括
上記のデータや現状を踏まえた上での総括および見解。
このように、仮想NISHIレポートではさまざまな角度から考察されたビットコインについてのマーケットレポートが公開されており、ユーザーはこれを参考に今後の取引戦略を決定することができます。
2-2. 市場レポート
市場レポートとは、主要銘柄に関する仮想通貨市場全体のレポートで、公式ウェブサイトにおいて一週間単位で公開されています。
構成としては、まず先週の動きをおさらいした後、現状や今後の展望を解説する形となっており、この市場レポートを読むだけで、今現在仮想通貨市場がどのような状況にあるのかを大まかに掴むことができる利便性の高い情報となっています。
また、「コイン毎の売買比率」という表も公開されており、それぞれの銘柄における「売り比率」と「買い比率」が一眼で分かるようになっています。
そのほかにも、世界をアジア圏、欧州・中東圏、米国圏に分けて算出した「地域毎の売買比率」や、ユーザーをファンドや個人、海外取引所などといった複数のタイプに分類して算出した「参加者毎の売買比率」など、取引に関するかなり細かいデータがまとめられています。
トレードでは自分の興味のある銘柄だけに注目するのではなく、マーケット全体の動きを把握することが重要となってきますが、ユーザーはこのレポートを読むことでマーケットの現在の方向性や世界の動きなどを知ることができるため、より慎重なトレードを行うことが可能だと言えるでしょう。
2-3. 本日の予想レンジ
本日の予想レンジでは、SBIグループの外国為替およびデリバティブ取引を一手に担っている「SBIリクイディティ・マーケット」によって提供されている予想レンジが公開されています。
公開されているのは「ビットコイン(BTC/JPY)」、「イーサリアム(ETH/JPY)」、「リップル(XRP/JPY)」の3銘柄で、ビットコインとイーサリアムはオプションのインプライド・ボラティリティを参考にしており、リップルは短期のヒストリカル・ボラティリティなどから算出されているということです。
本日の予想レンジでは、ある一定時点における相場を基準として、約60%の確率で収まるレンジと約90%の確率で収まるレンジをチャート上に表示し、約1日後までの予想価格レンジを算出しています。
予想レンジはほぼ毎日公開されているため、ユーザーはこれを参考に取引に臨むことが出来ます。
2-4. テクニカルレポート
予想レンジと同様、SBIリクイディティ・マーケットによって提供されているテクニカルレポートでは、イーサリアムやリップルといった主要銘柄のチャートをテクニカル指標を用いて分析・解説しています。
テクニカル指標を確認しながら、現段階の状況解説や今後考えられる動き方の予想などといった詳細な説明を見ることができるため、自身のトレードにそのまま活用できる内容となっています。
また、「上値ポイント」や「下値ポイント」も明確に提示されており、トレード初心者にとってもわかりやすいというメリットもあります。
③まとめ
仮想通貨トレードはFXなどと比べると情報がまだあまり流通しておらず、トレーダーにとっての一つの懸念材料となっています。
そんな中、SBI VCトレードでは比較的しっかりとしたマーケット情報が提供されており、ユーザーは自身のニーズにマッチした情報を選んで活用することで、より慎重な取引を行うことが可能となっています。
また、SBI VCトレードで公開されている情報は初心者でもわかりやすいものが多いため、興味のある方は情報収集のために口座開設を行っても良いでしょう。
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