不動産投資家の8割が「価格が上昇」。「売り時だと思う」47.7%に増加
不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」を運営する健美家株式会社は5月27日、サイトの登録会員約12万8千人を対象とした「不動産投資に関する意識調査(第17回)」の結果を発表した。調査は今年4月28日から5月12日、インターネットで「投資用不動産の市況について」「物件購入について」「物件購入時の融資環境について」「貸住宅の管理業務について」を聞いた。有効回答数は935。
現在の投資用不動産の価格について、1年前と比べどうか訊ねたところ「価格が上昇している」は79.3%となり、前回調査の69.2%から11.1ポイント上昇した。2021年4月の調査の52.8%と比較すると26.5ポイント増となった。「現在、投資用不動産は買い時だと思うか、売り時だと思うか?」という質問には、「売り時」が前回より20.2ポイント増加の47.7%。売り時だと思う理由は「投資家の需要があるから」が63.7%。需要があるという回答は、19年4月は32.4%、20年4月は14%に減じたが、21年4月に51.6%、2022年4月に63.7%へと再び増加している。「価格が今後下がるから」は21年4月に36.8%だったが、22年4月には24.9%になっている。また、今回新たに選択肢を設けた「今後資材値上げなど維持管理費が高騰するから」が31.6%だった。
逆に「買い時」は10.8ポイント減少の10.5%。買い時だと思う理由は「買えるときに買った方がよいから」が55.1%で前年調査に引き続きトップ。「どちらともいえない」は前回比9.4ポイント減となった。
物件購入については、21年10月以降に物件を購入した回答者は45%で、購入した物件種別は戸建賃貸が49.4%、一棟アパートが33.7%だった。購入した物件の地域(複数回答)は「神奈川・千葉・埼玉」の21.6%が最多となった。「東京」は10.2%と「九州」と同水準。購入した代表的な物件の表面利回りは何パーセント台だったかを問う質問では、「20%」という回答が最も多かった。
物件購入時に「融資を活用した」人は54.4%で前回51.8%から微増。利用した金融機関は「信用金庫・組合」が最も多く40.2%、続いて「地方銀行」が31%。45.6%は「現金で購入」している。
22年6月に施行される「管理業法」では、200戸以上の住戸を管理する事業者には「登録」が義務付けられる。これについて「知っていて、内容もわかる」は16.7%に止まった。
【参照リリース】不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」『不動産投資に関する意識調査(第17回)』
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