積立投資におすすめのクレジットカード・サービスは?投資初心者向け7選

近年、いくつかのカード会社では、金融機関と連携してクレジット決済で積立投資を進められるサービスを始めています。口座への入金操作不要、積立額に応じたポイント付与などといったメリットがあるので、カード発行と積立投資を検討している方双方に利用しやすいサービスです。

そこでこの記事では、積立投資に対応しているサービスおよび、対応するカード7つをご紹介します。投資信託への投資を行っていて積立投資に対応しているクレジットカードを探している方や、積立投資初心者にも扱いやすいカードを知りたい方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2022年6月7日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 積立投資に対応しているカードの種類
  2. 忙しい方や初心者向けの積立投資対応カード3枚
    2-1.dカードとTHEO+ docomo
    2-2.セゾンカードとセゾンポケット
    2-3.エポスカードとtsumiki証券
  3. さまざまなファンドを選びたい初心者向けカード4枚
    3-1.三井住友カードとSBI証券
    3-2.楽天カードと楽天証券
    3-3.マネックスカードとマネックス証券
    3-4.au PAY カードとauカブコム証券
  4. まとめ

1.積立投資に対応しているカードの種類

積立投資に対応しているクレジットカードおよび提携サービスは、2種類に分かれています。

1つは、投資信託のファンドを多数比較、選択できるサービスです。三井住友カードや楽天カードなどを発行した場合は、提携証券会社で取り扱われている数千本のファンドから自由に組み合わせることが可能です。主に投資信託の購入経験があり、ファンドの仕組みや選び方を把握している方などに利用しやすいサービスです。

もう1つのサービスは、限られたファンドを選択もしくは自動で運用してもらえるものです。選択可能なファンドは10本前後と少なく、投資信託未経験者にも分かりやすく、かつ選びやすいサービス内容となっています。

また、自動運用サービスの場合は、クレジットカードとの連携や初期設定を済ませると、ファンドの購入から資金管理まで全て任せることが可能です。手間をかけたくない方などには、ファンドの厳選されたサービスと自動運用サービスどちらも利用しやすいといえます。

2.忙しい方や初心者向けの積立投資対応カード3枚

積立投資およびクレジットカード初心者の方が特に利用しやすいカードは、dカードとセゾンカード、エポスカードです。中でもdカードと連携しているTHEO+ docomoは、他の積立投資サービスと内容が大きく異なります。

それでは、積立投資初心者およびクレジットカードを初めて発行する方に向いているカードを3枚紹介します。

2-1.dカードとTHEO+ docomo

積立投資サービス THEO+ docomoのおつり積立
サービス概要 ポートフォリオ作成、資産運用から管理まで自動
取扱商品 国内外のETF
積立金額 100円、500円、1,000円から設定可能
毎月の上限額は1,000円単位で設定可能
引き落とし日 毎月1回、THEO+ docomoで設定した口座から引き落としされる
対応する初心者向けクレジットカード dカード(普通)

THEO+ docomoのおつり積立は、dカードの利用額から積立投資の設定金額を差し引いて残った金額を投資へ充てられる自動運用サービスです。

たとえば、積立の設定金額を2,000円にした場合、1回のクレジット決済額が1,800円であれば差し引き200円が積立金額としてカウントされます。

日々の買い物で積立投資を行えるのが、おつり積立の特長です。さらに投資の方法や資産構成を自動で設定してもらえるため、積立投資初心者や忙しい方にも利用しやすいサービスです。

THEO+ docomoのおつり積立に対応しているdカード(普通カード)は年会費永年無料で、維持管理費用の負担を抑えられます。

店舗やネットショップ、公共料金の支払いにdカードを利用した場合は、100円につき1ポイントのdポイントを貯めることが可能です。また、ドコモのケータイとドコモ光の回線契約を行っていると、各利用料金1,000円につき10ポイント貯まります。

dポイントを活用している方やdocomoユーザーで、投資初心者や自動の積立投資を探している方には、メリットのあるカードおよびサービスです。

2-2.セゾンカードとセゾンポケット

積立投資サービス セゾンポケット
サービス概要 クレディセゾン発行のセゾンカード、UCカードで積立投資を始められる
永久不滅ポイントを積立投資へ活用可能
取扱商品 投資信託から2本、株式から6銘柄を選択可能
積立金額 1,000円~50,000円、1円単位で設定可能(つみたてNISA口座の場合 33,333円まで)
買付日 毎月28日までにファンド、銘柄を選ぶ
翌月8日に注文が行われる
引き落とし日 翌々月の4日に引き落としされる
対応する初心者向けクレジットカード SAISON CARD Digital

セゾンポケットは、クレディセゾン発行のセゾンカードもしくはUCカードに対応した積立投資のサービスです。取扱商品は投資信託と株式の2種類です。

投資信託のファンドは、バランス重視のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと株式特化型のセゾン資産形成達人のファンドから選択できます。また、株式は140銘柄に厳選されているので、多数のファンドや銘柄から選択するのが面倒という方は、利用を検討しやすいといえます。

なお、累計6回の積立につき永久不滅ポイントを獲得できます。

セゾンポケットに対応しているカードの中で初心者向けカードは、年会費永年無料、最短即日発行可能なSAISON CARD Digitalです。同カードはナンバーレスカードなので、カード番号をはじめとした各種情報がカードには記載されていません。

カード情報に関しては、カード会員向けのセゾンPortalへ登録されます。そのため、カードを取り出す際、第三者から番号などを盗み見られるリスクを抑えられます。

優待特典には、チケットの先行予約やツアーパックの8.0%割引、提携店舗の割引やクーポン券プレゼントなどさまざまなサービスが付帯されているのも特長です。

SAISON CARD Digitalには永久不滅ポイントプログラムが付帯されていて、カード利用額1,000円につき1ポイント貯められます。特典やキャンペーンを活用すると、1,000円につき2ポイント以上貯まる場合もあります。

さらに貯まった永久不滅ポイントは、セゾンポケットで積立投資へ活用することが可能です。ポイントつみたてコースを選択しておくと、100ポイントにつき450円として利用できます。

2-3.エポスカードとtsumiki証券

積立投資サービス tsumiki証券
サービス概要 エポスカードで積立投資を始められる
エポスポイントを積立投資へ活用可能
取扱商品 投資信託から5本選択可能
積立金額 月100円から50,000円の間で設定可能(つみたてNISA口座の場合 33,333円まで)
買付日 毎月27日前後に注文の申し込み締め切り
翌月10日前後に取引成立
引き落とし日 翌月27日もしくは4日に引き落としされる
対応する初心者向けクレジットカード エポスカード(普通)

tsumiki証券は、エポスカード専用の積立投資サービスです。

エポスカード会員は、クレジット払いで投資信託の積立投資を行うことが可能です。また、カード利用などで貯まったエポスポイントは、100ポイントから投資へ活用できます。レートは1ポイントにつき1円です。

tsumiki証券で取り扱っているファンドは、5種類となっています。

  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  • セゾン資産形成の達人ファンド
  • コモンズ30ファンド
  • ひふみプラス
  • まるごとひふみ15

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドは、前段で紹介したセゾンポケットでも取り扱われています。コモンズ30ファンドとひふみプラスは株式を組み入れたファンドで、まるごとひふみ15は債券を中心としたファンドです。

その他、tsumiki証券で積立投資を行うと年間の投資額に対して0.1~0.5%のエポスポイントをもらえるのが、同サービスのメリットといえます。ポイント還元率は1年目0.1%、2年目から1年につき0.1%ずつ上乗せしてもらえる仕組みです。

tsumiki証券に対応しているカードの中で初心者向けのカードは、年会費永年無料のエポスカード(普通)です。エポスカードサイトから申し込んだ場合は、2,000円相当のエポスポイントを獲得することが可能です。カード利用の際は、200円につき1ポイント貯まるほか、特典の活用でポイント還元率1.0%以上へアップしてもらえます。

マルイの利用頻度が高い方や飲食店、レジャー施設の割引特典を活用したい方には、メリットの多いカードです。

3.さまざまなファンドを選びたい初心者向けカード4枚

積立投資に対応しているサービスの中には、1,000本以上のファンドを選べるサービスもあります。投資信託の経験があり自身でファンドを選べる方などには、活用しやすいといえます。

  • 三井住友カード
  • 楽天カード
  • マネックスカード
  • au PAY カード

続いては、多種多様なファンドを自由に選べる積立投資サービスと初心者向けカードについて紹介します。

3-1.三井住友カードとSBI証券

積立投資サービス 三井住友カードの資産運用サービス
サービス概要 三井住友カードでSBI証券の取り扱い投資信託へ積立投資できる
取扱商品 SBI証券で取り扱っている投資信託のうち、積立投資可能なファンド
積立金額 100円~50,000円(つみたてNISA口座の場合 33,333円まで)
買付日 毎月10日までに注文、翌月1日に買い付けが行われる
引き落とし日 翌月10日もしくは26日に引き落としされる
対応する初心者向けクレジットカード 三井住友カード(NL)

三井住友カードは、SBI証券と提携してクレカ積立を提供しています。

積立投資の対象商品は、SBI証券で積立投資に対応している投資信託です。SBI証券には2,000本以上のファンドがあるので、多種多様な組み合わせを検討したり投資目的に合わせて比較検討したりできます。

SBI証券のクレカ積立サービスは、通常の買い付け方法と異なりVポイントを貯められるのが強みです。Vポイントは三井住友カードのポイントプログラムで、カード利用につき200円につき1ポイントや2ポイントを獲得でき、特典でも付与されます。

クレカ積立を行った場合は、毎月の積立金額に対して0.5%のVポイントを獲得することが可能です。1か月あたり50,000円の積立金額では、250ポイント貯まります。

クレカ積立サービスに対応したカードの中で初心者向けカードは、三井住友カード(NL)です。三井住友カード(NL)は、年会費永年無料で発行可能なナンバーレスカードとなっています。カード情報は最短で即日発行してもらえます。

特典に関しては、主にVポイントを中心とした内容です。たとえば、対象店舗でのポイント還元率最大5.0%特典や最大3店舗までポイント還元率0.5%追加、家族での利用によるポイント還元率アップなどといった特典を受けられます。

さらにSBI証券とカードを連携させておくと、口座開設や株式取引などでVポイントを獲得できます。

日常生活で効率よくポイントを貯めたい方の中で積立投資や株式取引を検討している方などには、愛用しやすいカードといえます。

3-2.楽天カードと楽天証券

積立投資サービス 楽天カードによる積立投資
サービス概要 楽天カードで楽天証券の取り扱い投資信託へ積立投資できる
取扱商品 楽天証券で取り扱っている投資信託のうち、積立投資可能なファンド
積立金額 100円~50,000円(つみたてNISA口座の場合 33,333円まで)
買付日 毎月12日までに注文、翌月8日に買い付けが行われる
引き落とし日 翌月27日に引き落としされる
対応する初心者向けクレジットカード 楽天カード(普通)

楽天カードを発行した場合は、楽天証券のカード積立サービスを利用することが可能です。

積立投資の対象商品は、積立買い付け可能な投資信託のファンドです。2,000本以上の取り扱い本数があるので、自身でファンドを複数組み合わせたい場合やさまざまなカテゴリのファンドを確認しながら検討したい時に活用しやすいサービスといえます。

楽天カードで積立を行う際は、決済額100円につき楽天ポイント1ポイントが貯まります(※2022年9月買付分から、銘柄によって1%もしくは0.2%のポイント還元率へ変更予定)。

さらにカード利用やカード積立で貯まった楽天ポイントは、投資信託や株式などの買い付けへ活用することが可能です(1ポイントにつき1円)。

楽天証券のカード積立サービスに対応した初心者向けカードは、年会費永年無料の楽天カード(普通)です。

店舗やネットショップの支払いに楽天カード(普通)を利用した場合は、100円につき1楽天ポイントが貯まります。ポイントをさらに効率よく貯めたい時は、楽天市場のSPU活用をはじめ、楽天ペイアプリの利用やポイントカード提示などで還元率アップやボーナスポイント特典を得られます。

SPUに関しては、楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行へ設定したり楽天市場でカード利用したりするとポイント還元率を2.0%へアップしてもらえるのが特長です。

特に楽天経済圏で生活している方は、楽天ポイントの貯めやすさや活用しやすさという点でも愛用しやすいカードおよび積立投資サービスといえます。

3-3.マネックスカードとマネックス証券

積立投資サービス名 マネックスカードによる積立投資
サービス概要 マネックスカードでマネックス証券の取り扱い投資信託へ積立投資できる
取扱商品 マネックス証券で取り扱っている投資信託のうち、積立投資可能なファンド
積立金額 原則1,000円以上~50,000円(つみたてNISA口座の場合 33,333円まで)
買付日 毎月10日までに注文、原則24日に買い付けが行われる
引き落とし日 原則翌月の27日に引き落としされる
対応する初心者向けクレジットカード マネックスカード

マネックスカードは、マネックス証券の積立投資サービスと連携しています。カード積立可能な商品は、投資信託のうち積立買い付けに対応したファンドです。

投資信託の取り扱い本数は、1,200本以上あります。SBI証券や楽天証券より取り扱い本数は少ないものの、バランス型から国内や海外株式型、債券型など多数のファンドを比較検討できるようになっています。また、自身で複数のカテゴリからファンドを比較し、状況に合わせて資産構成を調整・変更しやすいラインナップといえます。

マネックスカードで積立投資を行った場合は、100円につき1ポイント、1,000円につき1ポイントのマネックスポイントが貯まります。最低積立金額は1,000円なので、1,000円の積立で11ポイントもらえる仕組みです。1,000円単位で積み立てることができれば、効率よくマネックスポイントを貯めることが可能です。

マネックス証券に対応しているカードについては、マネックスカードのみとなっています。年会費は初年度無料で、2年目以降は550円(税込)かかります。1年間に1回以上マネックスカードを利用した場合は、翌年度の年会費を無料にしてもらえます。積立投資や普段の買い物に利用すれば、年会費無料の条件を達成できます。

カード積立や積立投資によるポイント特典に特化しているので、マネックス証券で資産運用を検討している方や積立投資のポイント還元率を重視している方には、メリットの多いカードです。積立投資より旅行やショッピング特典重視の場合は、他のカードから検討した方がいい場合もあります。

3-4.au PAY カードとauカブコム証券

積立投資サービス名 au PAY カードによる積立投資
サービス概要 au PAY カードでauカブコム証券の取り扱い投資信託へ積立投資できる
取扱商品 auカブコム証券で取り扱っている投資信託のうち、積立投資可能なファンド
積立金額 原則100円以上~50,000円(つみたてNISA口座の場合 33,333円まで)
買付日 毎月9日の2営業日前までに注文、翌月1日に買い付けが行われる
引き落とし日 翌月10日に引き落としされる
対応する初心者向けクレジットカード au PAY カード(普通)

au PAY カードは、auカブコム証券の積立投資に対応しています。

カード積立可能な商品は、投資信託のうち積立買い付けに対応したファンドで、1,000本以上が対象です。マネックス証券やSBI証券などと同じく、多種多様なファンドを比較でき、またauカブコム証券独自のキャンペーンや資産管理アプリなどを活用しながら資産運用を進められます。

カード積立の際は、毎月の積立金額に対して1.0%のPontaポイントが貯まります。中でもau回線(5G、4G LTE)やUQ mobile(5G)回線を契約している方は、ポイント還元率最大4.0%のPontaポイントを上乗せしてもらえるのが特長です。

auユーザーは、100円につき4ポイント、毎月1,000ポイントまで上乗せしてもらえます。一方、UQ mobileユーザーは100円につき2ポイント、毎月2,000ポイントまでの上乗せという形です。

auカブコム証券のカード積立サービスに対応した初心者向けカードは、au PAY カード(普通)です。au IDに紐づいている回線を契約していて、かつ1年間に1回以上カードを利用している場合は、翌年度の年会費が無料となります。それぞれの条件を満たしていない場合は、年会費1,375円(税込)がかかります。

店舗やネットショップなどでカードを利用した際は、100円につき1ポイント貯まります。ポイントの種類は、auカブコム証券と同じくPontaポイントです。

主な特典は、au PAY ポイントアップ店特典となっています。au PAY ポイントアップ店でクレジット決済やau PAY払いを選択すると、ポイント還元率を引き上げてもらえるのが強みです。

auやUQ mobileに契約している方の中で投資信託を検討している方は、ポイント特典という点からメリットの多い1枚といえます。

まとめ

dカード、セゾンカードやエポスカードは、投資初心者に分かりやすいシンプルな積立投資サービスと連携しているのが特長です。また数千本のファンドから比較および積立買い付けできるのは、三井住友カードや楽天カードなどとなっています。

クレジットカードで投資信託の積立投資を始めたい方や、カード積立にも対応している年会費無料のカードから比較検討したい方は、今回紹介したカードやサービスを参考に各カード積立サービスや対応カードを比較検討してみてはいかがでしょうか。

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