【特集コラム】NFT.NYCの裏側で開催されていたサテライトイベントの魅力とは?
今回は、Web3.0とDAOをテーマに事業を行うFracton Ventures株式会社の伊山京助 氏から寄稿いただいたコラムをご紹介します。
目次
6/20~23に今年で4度目となる「NFT.NYC 2022」がニューヨークで開催されました。NFT.NYCはNFTイベントの中でも世界最大級のイベントで、このベアマーケットにもかかわらず参加登録者数は去年のおよそ3倍となる15,000人を超えました。Fracton Venturesメンバーも現地を訪問し、熱気を感じてきました。スポンサーには大手取引所であるCoinbase、世界大手のNFTマーケットプレイスを運営するのOpenSea等、名だたる企業が支援しています。
また、NFT.NYC 2022の期間中、メインイベントの他に、少なくとも300のサテライトイベント(サイドイベント)やパーティーがニューヨーク近辺の至るところで開かれていました。今回はNFY.NYC 2022のイベントレポートの第2弾として、そのようなサテライトイベントのうちいくつかに焦点を当て、どのように盛り上がりを見せているかについて取り上げます。
APEFEST 2022
「APEFEST 2022」はBored Ape Yacht Club(BAYC)とMutant Ape Yacht Club(MAYC)のホルダー、また招待者のみが入場を許されたイベントであり、ニューヨークのPier 17で開催されました。
APEFESTは2021年10月31日と11月1日に第1回が開催されており、昨年のイベントでは約700人が参加しました。去年は、“immersive gallery experience,”、コスチュームコンテストである、“Ape Fest Mutant Halloween Party”、1,000人乗りのヨットで行われた“Ape Fest Yacht Party”などが催され、さらにLCD Soundsystemがバンド演奏を行ったとの情報もTwitterに投稿されています。
今年のAPEFEST 2022は2022年6月3日にBAYC Twitterアカウントによって情報が発表され、同時にWebサイトが正式に公開されました。このツイートは2週間で約1,700件のいいねを獲得しました。また、チケットは2022年6月8日に公開され、BAYCの共同創設者であるJosh Ongは”GM. Good luck on Apefest tickets if you’re trying,”とツイートし、2週間で80件のいいねを獲得しています。APEFEST 2022では音楽ライブ、グッズ販売、アート展示、オープンバー等を参加者たちは楽しむことができ、また開催中は食事が無料でふるまわれました。さらにゲストとして、LCD Soundsystem、Lil Baby、Amy Schumerなどによるパフォーマンスも行われ、会場を盛り上げました。
2nd Annual NFT Awards
2nd Annual NFT Awardsは、OpenSea,、APENFT、NFT.Kredがサポートしているイベントです。30を超えるさまざまなカテゴリにおいてコミュニティからの投票があり、選ばれたNFTプロジェクトはAnnual NFT Awardとして表彰されます。Annual NFT Awardの受賞者はNFT.NYCという世界的なNFTイベントにおいてその存在をアピールすることができるとともに、NFT.NYCへの一般入場券とVIPアクセスチケットが付与されます。日本からは「Murakami Flowers」を手掛ける村上隆氏が受賞しており、「このような評価をいただき、長い夜が報われた気がします!」とコメントしています。
Enter The Alley With Azuki
Azukiは、2022年1月12日にロサンゼルスを拠点とするアーティストグループによってリリースされた10,000点に及ぶNFTコレクションです。これらのNFTアートは、日本のアニメを彷彿とさせるテイストとなっており、海外の多くのNFTコレクターに人気を博しています。そんなAzukiも、ENTER THE ALLEYというイベントをNFT NYCのサテライトイベントにて独自に開催しました。
このイベントの会場内には、多くの”日本らしさ”が垣間見えていました。例えばメインステージには大きな鳥居があり、和太鼓のパフォーマンスが行われていました。また屋台にはあんまきが売られていたり、その屋台の看板も日本語で記載されていました。Azukiの世界観が日本をリスペクトして描かれていることをよく汲み取ることができ、日本文化を肌で感じることができるため、日本IPのプレゼンスの高さを実感した参加者も多かったのではないかと思います。
Doodles
Doodlesは2021年10月にローンチされた10,000点に及ぶNFTコレクションで、二次流通額は5億ドル近くにも及びます。NFT NYCのサテライトイベントとして行われたDoodlesの独自イベントでは大きく2つの発表が行われました。
まず1つ目に、ミュージシャンのPharrell WilliamsがDoodlesプロジェクトに参画したことです。Pharrell Williamsはこれまで自身でGallery of Digital Assets (GODA) というNFTプロジェクトを立ち上げており、Doodlesには最高ブランド責任者として加わります。彼はDoodles以外にも、「DoodlesRecords:Volume 1」というタイトルでDoodlesにインスパイアされ発売される音楽のアルバムのエグゼクティブプロデューサーを務めています。このアルバムはNFTを介してのみ販売され、さまざまなプラットフォームを通じてストリーミングできます。
そして二つ目に、Seven Seven Sixがリード投資家となった資金調達が発表されました。資金調達の金額は明らかにされていませんが、Doodles 2という数百万の種類にも及ぶ新しいNFTコレクションの情報も公開されたため、これに多くの金額が投資されることが予想されます。
Sandbox
メタバースゲーム「The Sandbox」を運営するSandboxは、6月21日に歴史あるGotham Hallでイベントを開催しました。Sandboxはこれまで、Warner Music Groupと提携して、音楽がメタバースにどのように適合するかを探求してきました。イベントの夜にはWarner Music Groupに所属しているTiestoがゲストDJとしてフロアを盛り上げ、会場のボルテージはピークに達しました。
またSandboxは、NFT NYCの期間中にOVERtheRealityと提携し、トレジャーイベントアクティビティを主催していました。
具体的には、参加者がOVERアプリをダウンロードした後、マンハッタン周辺のThe Sandbox 3D展示を探し出します。その探し出した速さの順位や、ツイートのいいね数に沿って商品が与えられるといったイベントです。NFT NYC全体を巻き込んだこのイベントは、多くの参加者を巻き込み、盛り上がりを見せました。
まとめ
今回は世界的なNFTイベントであるNFT NYCの裏側で行われていたサテライトイベントについていくつかご紹介させていただきました。NFT NYCの期間中にニューヨークにいる人々の中には、NFT NYCのイベント自体にはいかず、サテライトイベントを転々と参加して回る人も多いようです。サテライトイベントは同じコミュニティに所属する人々が集結するため、より濃密なコミュニケーションを取ることが期待できるでしょう。今後も世界各地でNFTイベントが開催されていくため、興味のある方はぜひ参加してみてください。
ディスクレーマー:なお、NFTと呼ばれる属性の内、発行種類や発行形式によって法令上の扱いが異なる場合がございます。詳しくはブロックチェーン・暗号資産分野にお詳しい弁護士などにご確認ください。
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