bitbank(ビットバンク)に上場したカルダノ(ADA)のアップデート状況とは?
今回は、bitbankに上場したカルダノ(ADA)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- bitbankとは
1-1. bitbankの概要
1-2. bitbankの特徴 - ADAとは
2-1.ADAの概要
2-2.仮想通貨としてのスペック
2-3.ADAの特徴 - ADAのアップデート状況
- まとめ
22年10月3日、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所bitbank(ビットバンク)が新たに「カルダノ(ADA)」の取り扱いをスタートしました。
これに伴ってbitbankが展開するレンディングサービス「暗号資産を貸して増やす」においても、ADAの募集が開始しました。
ここでは新たにbitbankに上場したADAの概要や特徴、現在進行しているアップデート状況を詳しく解説します。
①bitbankとは
1-1.bitbankの概要
bitbankとは、14年5月に設立されたビットバンク株式会社が運営を行っている国内大手の仮想通貨取引所です。bitbankは金融庁の暗号資産交換業者として登録済みであるほか、そのセキュリティ性の高さにも定評があり、ユーザーは安心して利用することが可能となっています。
また、国内最大級を誇る取引量の多さから、常に高い流動性を保っており、希望の銘柄をいつでもスムーズに取引することができることも、魅力の一つとなっています。このほかにも、近日新たに信用取引(レバレッジ取引)サービスの提供がスタートされると発表されております。
1-2.bitbankの特徴
①セキュリティ対策に定評がある
bitbankは秘密キーを複数必要とするマルチシグを採用しているほか、資産の管理には完全なオフライン環境で機能するコールドウォレットを採用しているなど、ハッキング対策を万全に行っているため、ユーザーはセキュリティ面を心配することなく、自身の取引に集中することが可能です。
②国内最大級を誇る取引量
bitbankは国内最大級の取引量を誇っており、常に高い流動性を維持しています。また、取り扱い銘柄が豊富なため、ユーザーは自身のニーズにマッチした快適な取引を行うことが可能です。
③いつでも日本円入金ができる
bitbankでは24時間365日、いつでもリアルタイムで日本円の入金が可能で、時間を選ばず取引することができるため、ユーザーにとって利便性の高い取引所となっています。
②ADAとは
2-1.ADAの概要
カルダノ(ADA)とは、オープンソースの分散型ブロックチェーン「カルダノ(Cardano)」で利用されるネイティブトークンです。
カルダノはイーサリアムの共同設立者の一人として知られるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏によって15年に設立されたプロジェクトで、現在は「Cardano Foundation(カルダノ財団)」および「IOHK(インプットアウトプット香港)」、「Emurgo(エマーゴ)」という三つの組織によって運営が行われています。
学術的な知見をベースとして開発されているカルダノは、科学的な設計原則およびエンジニアリングのベストプラクティスを融合させる形で、今もなお進化を続けています。
2-2.仮想通貨としてのスペック
ADAは「インターオペラビリティ」、「サステナビリティ」および「スケーラビリティ」の実現を目的としたスマートコントラクトプラットフォーム「Cardano(カルダノ)」において発行されているネイティブトークンです。ADAの仮想通貨としてのスペックは下記の通りです。
- ティッカーシンボル・・・「ADA」
- 現在の価格(22年10月5日現在)・・・0.433ドル(約62.40円)
- 時価総額・・・約148.3億ドル(約2.1兆円)
- 時価総額ランキング・・・8位
- 循環サプライ・・・約342.5億ADA
- 発行上限・・・450億ADA
2-3.ADAの特徴
①持続可能なブロックチェーン・プロトコル
カルダノではコンセンサスアルゴリズムとして「ウロボロス」と呼ばれる「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)」を採用しています。一定量のエイダコインを保有するノードに合意形成時のネットワーク参加者を限定しているため、消費電力の大幅な削減を実現しています。
②公式ウォレット「Daedalus(ダイダロス)」
カルダノでは、公式のウォレットである「Daedalus(ダイダロス)」を提供しており、これを利用することによってADAのステーキングや、投票システム「Catalyst Fund3」への参加が可能となっています。
また、ダイダロスは「コミュニティと共に成長する、拡張可能なオープンソースの暗号通貨ウォレット」として紹介されており、秘密キーをユーザー自身で管理するシステムを採用しているなど、分散型のウォレットとして広く利用されています。
なお、22年9月8日には、カルダノの大型アップグレードである「Vasil」に対応した最新版デスクトップウォレット「Daedalus 5.0.0」をローンチしています。
③ADAのアップデート状況
ADAのアップデートは大きく分けて5つの段階で行われており、現在はあと2フェーズを残すのみとなっています。
ここでは5つのアップデート段階について、すでに完了しているフェーズと現在進行中のフェーズ、今後実行されるフェーズに分けて解説していきたいと思います。
3-1.すでに完了しているフェーズ
①Byron(バイロン)
「Byron(バイロン)」は17年9月に公にされたカルダノの最初の開発フェーズで、主にADAのメインネットのローンチのほか、公式ウォレット「ダイダロス」と「Yoroi」の提供が行われました。
②Shelly(シェリー)
「Shelly(シェリー)」は20年7月に実装が完了した、ADAネットワークの分散化に焦点を当てたアップグレードのことを指します。
シェリーでは、ADAを用いたステーク委任ができるようになり、ステーキング報酬のシステムを介してユーザーおよびステーキングプールの獲得が行われました。
③Goguen(ゴーグエン)
「Goguen(ゴーグエン)」は21年9月に実行されたアップグレードで、ADAにスマートコントラクト機能である「Plutus(プルータス)」が実装されました。
プルータスが持つ最大の特徴として、プルータス上において作成されたスマートコントラクトは、「オンチェーン」または「オフチェーン」の両方において実行可能であるという点が挙げられます。
3-2.現在進行中のフェーズ
ADAのアップグレードは22年10月5日現在、「Basho(バショウ)」と呼ばれるフェーズに到達しています。
「スケーリング」がテーマのバショウは、カルダノネットワークにおける基本的なパフォーマンスを改善するとともに、取引量の多いアプリケーションの成長と採用をより適切に支援することを目的として掲げています。
また、カルダノネットワークは二つのハードフォークを完了した後にゴーグエンからバショウに移行する予定となっており、最初のハードフォークは「Vasil(バシル)」と言います。
このVasilは22年9月23日に実装が完了したばかりで、これによって「ネットワーク処理性能の大幅向上」のほか、「Plutusスマートコントラクト言語の改善」や「ノード間におけるブロック伝送効率の向上」などが実現されると期待を集めています。
3-3.今後実行されるフェーズ
今後実行される最終フェーズは「Voltaire(ボルテール)」と言います。
「Voltaire(ボルテール)」は「ガバナンス」をテーマとして掲げており、カルダノネットワークを「自立システム」とすることを目指して、ガバナンス機能の実装が計画されています。
具体的には、ADAに投票システムと手数料システムを導入することによって、将来的なネットワーク開発の体制が整うと説明されています。
④まとめ
ADAは独自のプロダクトを数多く有しており、ADAを軸とした独自のエコシステムを構築しています。
また、先日Vasilハードフォークが完了したばかりとなっており、22年9月27日に新しい「Plutus V2コストモデル」がチェーン上でアクティブになり、開発者コミュニティに向けたVasilの全機能がローンチされました。
これからも引き続きアップグレードが行われていき、その需要はますます拡大していくとみられているため、興味のある方はbitbankで口座を開設し、ADAの取引を行ってみてはいかがでしょうか。
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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