大家どっとこむの「ブリッジファンド」の仕組みは?投資のメリットや注意点も
株式会社グローベルスが運営する不動産投資型クラウドファンディング「大家どっとこむ」では、ブリッジファンドが提供されています。
今回は大家どっとこむのブリッジファンドの仕組みや投資のメリット、注意点などを解説します。
目次
- 大家どっとこむとは
- 大家どっとこむのブリッジファンドの仕組み
- 大家どっとこむのブリッジファンドに投資するメリット
3-1.運用期間が短い
3-2.想定利回り(予定分配率)が8.00%~10.00%と高水準
3-3.物件の売却リスクを軽減できる
3-4.投資家の出資元本が保護される - 大家どっとこむのブリッジファンドに投資するリスクや注意点
4-1.元本保証はない
4-2.売却リスク以外のリスクは残る
4-3.人気が集中すると抽選に外れてしまう可能性がある - まとめ
1.大家どっとこむとは
会社名 | 株式会社グローベルス |
代表者 | 代表取締役 藤田 賢一 |
資本金 | 1億円 |
本社所在地 | 東京都品川区西五反田7丁目17番3号 第2noteビル 5階 |
事業内容 | ・不動産売買事業 ・中古住宅再生事業 ・商業施設建築事業 ・不動産仲介事業 ・コンサルティング事業 ・不動産クラウドファンディング事業 |
創立 | 1996年7月10日 |
関連会社 | 株式会社ミライノベート(東証スタンダード市場上場) |
大家どっとこむは、株式会社グローベルスが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
運営会社は豊富な収益不動産事業の実績があり、蓄積されたノウハウから厳選された収益不動産に1口1万円から投資できます。
また、優先劣後構造の出資システムを採用しており、投資家の出資元本を保護している点や、保証会社と連携した保証付きファンドなど提供するなど、投資にかかるリスクを抑えるための施策を導入しています。
また、ブロックチェーン技術を活用して第三者に出資分を譲渡できる仕組みを採用しており、ファンドの流動性を高めています。このような新しい取り組みにより、他の不動産投資型クラウドファンディングとの差別化を図っているのも特徴といえます。
2.大家どっとこむのブリッジファンドの仕組み
大家どっとこむのブリッジファンドとは、すでに売買契約を締結した売却決済までの保有期間における費用を募集するファンドです。
最終的な不動産の取得先(売却先)が決まっており、この間ファンドが一時的に保有する仕組みのことを「ブリッジスキーム」と言います。ブリッジファンドでは、売却することがすでに決定していること、事業収支もある程度は確定していることから、投資リスクを抑えた投資が可能であるというメリットがあります。
通常の不動産ファンドでは、出資・運用の後に売却契約を締結しますが、ブリッジファンドでは売却契約後に出資・運用を行うため、運用後に不動産物件を売却できなくなる事態を避けやすくなります。
3.大家どっとこむのブリッジファンドに投資するメリット
大家どっとこむが提供するブリッジファンドに投資をするメリットは次のとおりです。
- 運用期間が短い
- 想定利回り(予定分配率)が8.00%~10.00%と高水準
- 物件の売却リスクを軽減できる
- 投資家の出資元本が保護される
3-1.運用期間が短い
大家どっとこむで提供されているブリッジファンドの運用期間は、2ヶ月から3ヶ月と短くなっています。運用期間が短いと出資金を拘束される期間も短くなるため、急に資金が必要になった時にも対応しやすいというメリットがあります。
3-2.想定利回り(予定分配率)が8.00%~10.00%と高水準
大家どっとこむで提供されているブリッジファンドの想定年間利回り(予定分配率)は8.00%~10.00%となっています。株式投資や投資信託などの投資方法、または国内の不動産に投資できる他の不動産投資クラウドファンディグと比較しても、高い水準の利回りであると言えるでしょう。
3-3.物件の売却リスクを軽減できる
先述のとおり、ブリッジファンドは売却契約を締結してから出資金を運用するファンドです。運用期間終了後に物件を売却して投資家に償還するタイプのファンドでは、売却益が想定額を下回ったり、売却できなかったりして、損失が発生するリスクがあります。
一方、大家どっとこむのブリッジファンドでは、運用前に売却することが決まっているため、運用物件の売却に際して損失が発生するリスクが低くなります。
3-4.投資家の出資元本が保護される
大家どっとこむのブリッジファンドには、すべて優先劣後構造が採用されています。
優先劣後出資は、投資家からの出資分を優先出資、運営会社からの出資を劣後出資とし、投資対象の不動産の売却損が発生し場合に、劣後出資分から損失に補填する仕組みです。
例えば、劣後出資分の割合が20%の場合、不動産価格の下落が20%以内であれば、投資家の出資元本に影響することはありません。
4.大家どっとこむのブリッジファンドに投資するデメリットや注意点
大家どっとこむのブリッジファンドに投資するデメリットは次のとおりです。
- 元本保証はない
- 売却リスク以外のリスクは残る
- 人気が集中すると抽選に外れてしまう可能性がある
4-1.元本保証はない
不動産投資型クラウドファンディングのような金融商品では、出資法により元本保証が禁止されています。大家どっとこむもリスクのある金融商品であり、元本が保証されていないということに注意しましょう。
なお、大家どっとこむのファンドでは優先劣後構造を採用している他、投資対象が不動産であるため一定の処分価値については担保されています。元本割れが発生するリスクは事業者の劣後出資割合の範囲で抑えられていますが、完全に回避できるものではないということに注意しましょう。
4-2.売却リスク以外のリスクは残る
先述のとおり、大家どっとこむのブリッジファンドでは運用前に売却契約が締結されているため、物件売却時にリスクを低減できます。ただし、売買契約の解除リスクや不動産を保有するリスク、自然災害リスク、事業者の倒産リスクなど、不動産投資におけるリスクは伴います。
4-3.人気が集中すると抽選に外れてしまう可能性がある
大家どっとこむのブリッジファンドのうち「Forceファンディング#1」「Forceファンディング#2」の2案件は抽選募集となっています。
ファンドの募集が完了した後に優先で当選者が決まる仕組みとなっているため、応募した投資家全員が投資できるものではありません。
また、同じブリッジファンドの「1棟収益レジ押上-4期×ミライノベート買取予約券付」は比例配分募集となっており、募集割合が300%を超えた場合には事業者判断で募集が終了される可能性があります。
まとめ
今回は大家どっとこむのブリッジファンドについて解説しました。ブリッジファンドでは投資対象の不動産の売却契約があらかじめ締結されているため、リスクを抑えた投資ができます。また、運用期間が短く、想定利回りも高いため、短期的な利益を期待しやすい投資手段といえるでしょう。
ただし、元本保証ではなく、不動産投資における災害リスクや元本毀損リスクがあるという点には注意が必要です。また、過去の募集傾向から見て人気が高いファンドであるため、応募が殺到してしまった時は当選できない可能があるということにも留意しておきましょう。
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