ロスカットになりにくいFX戦略は? 低レバレッジで取引できるFX会社も紹介

一定の水準を超えて含み損が発生した際にロスカットされると、ポジションが強制的に決済されてしまいます。ロスカットをされてしまうと、当初自分が思い描いていた取引ができなくなってしまうリスクがあります。

では、ロスカットをできる限り避けるためにはどのようなFX戦略が有効なのでしょうか。今回はロスカットになりにくいFX戦略と、その戦略を実行するのにおすすめの、低レバレッジで取引できるFX会社を紹介していきます。

※本記事は2022年12月26日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. ロスカットになりにくいFX戦略は順張り
  2. 順張りに必須!トレンドの判断方法
    2-1.トレンドラインが右肩上がりか右肩下がりか
    2-2.移動平均線が上向きか下向きか
    2-3.ボリンジャーバンドや一目均衡表などのテクニカル指標で判断する
  3. 低レバレッジで取引できるFX会社
    3-1.松井証券FX(MATSUI FX)
    3-2.楽天FX
    3-3.外貨ex byGMO
    3-4.FXブロードネット
    3-5.SBI FXトレード:積立FX
  4. まとめ

1.ロスカットになりにくいFX戦略は順張り

ロスカットになりにくいFX戦略は順張りです。順張りとは、相場の流れ(トレンド)に沿って売買をする戦略です。

上昇トレンドであれば買い、下落トレンドであれば売りの取引を行います。順張りでは、相場の上昇もしくは下落に素直に従うため、ほかの戦略と比べて大きな含み損を抱えるリスクが低く、したがってロスカットのリスクも低くなります。

一方で順張りの逆、つまり相場の流れに逆らって、上昇トレンドのときに売り、下落トレンドのときには買いの取引を行うFX戦略・逆張りの場合、決済タイミングを逃してしまうと、一気に含み損が増えて、ロスカットになりかねません。

また逆張りは仕掛けるタイミングが難しいため、初心者は順張りを心がけましょう。

2.順張りに必須!トレンドの判断方法

順張りはロスカットになりにくいFX戦略である一方、トレンドを見極めなければ、順張りが上手くいかずに、結果としてロスカットされてしまうリスクが高まります。そこで順張りの肝と言える、トレンドの判断方法を3つ解説します。

なお、いずれも100%命中する判断方法ではありません。今回紹介する方法を参考にしつつ、自分なりのトレード方法を探ってみてください。

2-1.トレンドラインが右肩上がりか右肩下がりか

トレンドラインとは高値同士および安値同士を結んだ線のことを指します。トレンドラインが右肩上がりの場合は上昇トレンド、逆に右肩下がりの場合は下降トレンドの可能性が高い、と判断しましょう。

なお、高値同士を結んだ線を上値抵抗線(レジスタンスライン)、安値同士を結んだ線を下値支持線(サポートライン)と言います。前者に価格が近づくと下落しやすく、後者に価格が近づくと反発しやすい、という特徴があります。

上昇トレンド
※以下、画像は全て筆者作成

例えば、上記のチャートはトレンドラインが右肩上がりのため、上昇トレンドと判断できます。したがって、ロスカットになりにくい取引をするためには、買いの注文を出すと判断できます。

下降トレンド
一方で、上記のチャートでは、トレンドラインが右肩下がりのため、下降トレンドと判断されます。下降トレンドの際には、売りの注文を出すことで、ロスカットのリスクを低減することができます。

2-2.移動平均線が上向きか下向きか

一定期間の価格の平均を結んだグラフである移動平均線も、トレンド判断に活用できます。具体的には、移動平均線が上向きであれば上昇トレンド、下向きであえば下降トレンドの可能性が高いと判断できます。

移動平均線

上記のチャートは、25日移動平均線(黄色)・75日移動平均線(青色)・200日移動平均線(赤色)がすべて上向きです。この場合は上昇トレンドと判断し、買いの取引を検討します。

移動平均線下降トレンド

一方で、上記のチャートは25日移動平均線(黄色)・75日移動平均線(青色)・200日移動平均線(赤色)がすべて下向きです。この場合は下降トレンドと判断し、売りの取引を検討しましょう。

2-3.ボリンジャーバンドや一目均衡表などのテクニカル指標で判断する

移動平均線以外にも、トレンド判断に活用されるテクニカル指標はいくつもあります。例えば、移動平均線と4本の標準偏差で構成されるボリンジャーバンドは、その傾きが右肩上がりであれば上昇トレンド、右肩下がりであれば下降トレンドと判断できます。

ボリンジャーバンド上昇トレンド
例えば、上記チャートは傾きが右肩上がりのため、上昇トレンドになります。

ボリンジャーバンド下降トレンド

一方、上記チャートは右肩下がりであるため、下降トレンドと判断可能です。

また日本発のテクニカル指標である一目均衡表は基準線・転換線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンの5つの線で構成されています。先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分を雲(抵抗帯)といい、この雲が上向きであれば上昇トレンド、逆に下向きであれば下降トレンドと判断しましょう。

雲上昇トレンド

例えば、上記チャートは雲(抵抗帯)が上向きのため、上昇トレンドと見なすことができます。

雲下降トレンド

一方、上記チャートは雲(抵抗帯)が下向きのため、下降トレンドです。一目均衡表もボリンジャーバンドと同様に一目でトレンドを判断することができます。

3.低レバレッジで取引できるFX会社

低レバレッジで取引することで、取引金額を抑え、ロスカットのリスクを下げることができます。そこで最後にロスカットになりにくいFX戦略である順張りを、低レバレッジで取引可能なFX会社を5社紹介します。

3-1.松井証券FX(MATSUI FX)

松井証券FXの概要

取り扱い通貨ペア 20通貨ペア 
取引単位 1通貨単位
スプレッド 米ドル/円:0.2~1.6銭
ユーロ/円:0.5~1.5銭
ポンド/円:原則固定スプレッド対象外 
レバレッジ 1倍・5倍・10倍・25倍 
主なメリット
  • 業界最小の1通貨単位で取引できる
  • レバレッジを4つから選べる
  • 24時まで電話サポートあり
主なデメリット
  • デモトレードの機能が乏しい
  • 取り扱い通貨ペア数が少なめ
運営会社 松井証券株式会社

※2022年12月26日時点

松井証券FX(MATSUI FX)は老舗証券会社の松井証券が運営するFXサービスです。松井証券FX(MATSUI FX)ではレバレッジを、25倍に加え、低レバレッジの1倍・5倍・10倍の4つの、いずれかを選ぶことが可能です。また取引単位も1通貨単位のため、取引金額を抑えた取引を実現できます。

一方で、取り扱い通貨は20通貨ペアとやや少ないため、もし取引を予定している通貨ペアがある場合には、事前に取引できる通貨ペアを確認しておきましょう。

松井証券FX(MATSUI FX)については、松井証券 MATSUI FXのメリット・デメリットは?も参考にしてみてください。

3-2.楽天FX

楽天FXの概要

取り扱い通貨ペア 28通貨ペア 
取引単位 1,000通貨単位 
スプレッド 米ドル/円:-
ユーロ/円:-
ポンド/円:- 
レバレッジ 1倍・2倍・5倍・10倍・25倍 
主なメリット
  • レバレッジを1倍~25倍の内の5つから選べる
  • 楽天スーパーポイント(楽天ポイントの旧名称)を貯められる
  • 高機能取引ツール「楽天MT4」を利用できる
主なデメリット
  • 夜間に電話問い合わせができない
  • スプレッドが広い通貨ペアもある
運営会社 楽天証券株式会社

※2022年12月26日時点

楽天証券が提供しているFXサービスの楽天FXではコースによってレバレッジが異なります。

  • スタンダード25倍コース
  • レバレッジ10倍コース
  • レバレッジ5倍コース
  • レバレッジ2倍コース
  • レバレッジ1倍コース

低レバレッジで取引したい場合は、1倍・2倍・5倍・10倍のコースを選ぶといいでしょう。そのほか、楽天FXは世界中の投資家が利用している高機能取引ツール「楽天MT4」も利用可能です。同ツールでは50種類以上のテクニカル指標を用いて、トレンド判断に活かすことができます。

一方、電話問い合わせは基本的には平日17時までです。そのため、夜間に電話で疑問をリアルタイムに解決できない点は頭に入れておきましょう。

楽天FXについて詳しく知りたい方は楽天FXの評判は?も参考にしてみてください。

3-3.外貨ex byGMO

外貨ex byGMOの概要

取り扱い通貨ペア 24通貨ペア 
取引単位 1,000通貨
(南アフリカランド・メキシコペソ・トルコリラなどは1万通貨)
スプレッド(午前8時~翌午前3時)  米ドル/円:0.2銭
ユーロ/円:0.5銭
ポンド/円:0.9銭
レバレッジ 1倍・10倍・25倍
主なメリット
  • レバレッジ倍率を1倍・10倍・25倍から選択できる
  • ロスカット水準が低い
  • 電話問い合わせが午後10時まで
主なデメリット
  • ニュース情報が少ない可能性がある
  • 教育コンテンツは多くない
運営会社 外貨ex byGMO株式会社

※2022年12月26日時点

外貨ex byGMOが提供しているFXサービスの外貨ex byGMOでは、レバレッジを1倍・10倍・25倍から選択可能です。レバレッジ25倍は高いと感じる方は、1倍もしくは10倍で取引することができます。

またロスカット水準について、多くの国内FX会社が証拠金維持率100%を下回るとロスカットが執行されるルールに対し、外貨ex byGMOのロスカット水準は証拠金維持率50%です。そのため、ポジションをギリギリまで清算させずに保有し、利益を狙うことができます。

一方で、FXを学べるセミナーを含む教育コンテンツが少ないため、ほかのFX会社が発信しているコンテンツを別途参考にする必要があるでしょう。

外貨ex byGMOでFXをしようか迷っている方は外貨exはどんな投資家向き?も参考にしてみてください。

3-4.FXブロードネット

FXブロードネットの概要

取り扱い通貨ペア 24通貨ペア 
取引単位 1,000通貨単位もしくは1万通貨単位(コースによる) 
スプレッド 米ドル/円:0.2銭
ユーロ/円:0.5銭
ポンド/円:1.0銭 
レバレッジ 1倍~25倍 
主なメリット
  • 自動売買「トラッキングトレード」を利用できる
  • 取引単位やレバレッジの異なる9つのコースがある
主なデメリット
  • 高金利通貨であるトルコリラ/円・メキシコペソ/円の取り扱いがない
  • 電話問い合わせは午後5時まで
運営会社 株式会社FXブロードネット

※2022年12月26日時点

FXブロードネットでは、取引単位やレバレッジ、ロスカット値などが異なる9つのコースがあり、およそ1倍から25倍のレバレッジで取引できます。

またFXブロードネットの特徴が、自動売買「トラッキングトレード」を利用できる点です。トラッキングトレードを利用すれば、注文設定さえすればあとは自動で発注を繰り返してくれます。とくになかなかFXの時間が取れない方は重宝するサービスでしょう。

一方、高金利通貨で知られるトルコリラ/円およびメキシコペソ/円の取り扱いがないため、スワップポイント狙いの取引を考えている方は注意しましょう。

なお、トラッキングトレードについては以下の記事で詳しく解説しています。トラッキングトレードの特徴は?も参考にしてみてください。

3-5.SBI FXトレード:積立FX

SBI FXトレード:積立FXの概要

対象通貨 9通貨ペア 
取引単位 1通貨単位
スプレッド(随時購入の場合※2) 米ドル/円:0.05円
ポンド/円:0.3円
豪ドル/円:0.2円
レバレッジ 1倍・2倍・3倍
主なメリット
  • コツコツと外貨を積み立てられる
  • 自動的に毎日・毎週・毎月購入される
主なデメリット
  • レバレッジ3倍以上の取引はできない
  • 積み立てられる通貨ペアは限られる
運営会社 SBI FXトレード株式会社

※2022年12月26日時点
※2 定期購入の場合はスプレッドはなし

SBI FXトレードが提供している積立FXというサービスでは、レバレッジ1倍・2倍・3倍のいずれかで、外貨の自動積立投資ができます。積立FXは毎日・毎週・毎月のいずれかのタイミングで外貨を自動で購入してくれるため、手間をかけずに、外貨を積み立てられる点が特徴です。

一方で、積立対象の通貨ペアは以下9通貨ペアに限られます。ユーロやメキシコペソなどメジャーな通貨がない点は注意しましょう。

積立FX 取り扱い通貨は、米ドル・ポンド・豪ドル・NZドル・カナダドル・中国人民元・南アフリカランド・トルコリラ・香港ドルになります。

4.まとめ

ロスカットをされてしまうと、当初の意図とは異なる結果を招いてしまうかもしれません。その意味で、トレンドに沿ったFX戦略である順張りを行い、ロスカットのリスクを下げることは重要です。

またロスカットは取引金額を抑えることでも、そのリスクを下げることができます。取引金額を抑えてロスカットになりにくい取引をしたい方は、今回紹介した、低レバレッジで取引できるFX会社を検討してみてはいかがでしょうか。

The post ロスカットになりにくいFX戦略は? 低レバレッジで取引できるFX会社も紹介 first appeared on 金融・投資メディアHEDGE GUIDE.

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
ロスカットになりにくいFX戦略は? 低レバレッジで取引できるFX会社も紹介