FXで失敗するケースは?大損しないための対策や少額取引ができるFX会社を解説
FXに興味がある方の中には、大損して失敗したくないと思っているFX初心者は多いのではないでしょうか。
失敗は成功のもとという言葉はありますが、失敗は最小に留め、失敗したとしても次の取引に活かすことが大切です。
そこで有効なのが、FXで失敗するケースとその対策を把握しておくことです。事前に失敗ケースと対策を頭に入れておくことで、失敗するリスクを下げるほか、失敗したとしても、反省をし、次の取引で改善を図ることができます。
そこで今回はFXでよくする失敗ケースと失敗して大損しないための対策を解説します。少額で取引できるFX会社も紹介します。
※本記事は11月24日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 失敗ケース1.生活資金でFXを行ってしまう
1-1.対策:余裕資金で投資する - 失敗ケース2.損切りをせず塩漬けになる
2-1.対策:決済注文を出しておく - 失敗ケース3.許容範囲を超えた金額で取引をする
3-1.対策:入金額を抑える - 失敗ケース4.勘で取引する
4-1.対策:売買する根拠を明確にする - 失敗ケース5.スワップポイントを狙うも為替差損を出す
5-1.対策:分散投資をする - 少額取引ができるFX会社3選
6-1.松井証券FX
6-2.SBI FXトレード
6-3.マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」 - まとめ
1.失敗ケース1.生活資金でFXを行ってしまう
FXは余裕資金で行うことが鉄則です。生活費に手を出し、大きな損失を出した場合には、ライフプランに悪影響が及ぶどころか、最悪の場合は生活までままならなくなる可能性もあります。
また余裕資金以外の資金でFXをするのは、取引の成功率を下げる要因にもなります。「この取引を失敗したら、どうしよう」と精神的に追い込まれて取引をすると、冷静な判断ができなくなるためです。
1-1.対策:余裕資金で投資する
余裕資金の見解は識者によって様々です。貯蓄から2年分の生活費を差し引いた資金との考え方もあります。多くの場合、数年以内に使う予定のない資金を余裕資金呼びます。まずは余裕資金を貯蓄し、それ以外の資金でFXをすることを目指しましょう。
ただし、大金を持ち続けることが難しいという方もいるでしょう。そのような方は、失っても問題ないような少額でFXをすることをおすすめします。FX会社によっては100円もあれば取引を始められるため、FXの損失による生活への悪影響をほとんど抑えることができます。
2.失敗ケース2.損切りをせず塩漬けになる
損切りとは、ポジションを決済して損失を確定させることです。特に初心者の方はこの損切りができずに、含み損が膨れ上がってしまって売るに売れない状態、いわゆる「塩漬け」に陥ってしまうことがあります。
損切りをすれば塩漬けは防げます。ただし、いざ損切りしようと思っても、どうしても「いつか値が戻るかもしれない」と思って、損切りをためらってしまうのが人の心情です。実際に値が戻った経験がある人はなおさら損切りが難しくなるでしょう。
塩漬けになってしまうと、より多くの損失を抱えてしまうリスクがあるほか、塩漬けしている分の資金をほかの運用に回すことができません。
2-1.対策:決済注文を出しておく
塩漬けを防ぐためにも、損切りを徹底することが重要です。自身で損切りができれば問題ありませんが、自信がない方は新規注文時や注文後すぐに、決済注文も出しておくと良いでしょう。決済注文を出しておけば、自身の心理状態に関わらず、システムが勝手に損切りをしてくれます。
なお、初心者でも簡単に活用できる、新規注文時に決済注文を出す例を紹介します。
- 新規注文後、「○○円に達したら決済する」という設定ができる「指値注文」で決済注文を出しておく
- 「○○円で新規注文が成立したら、○○円で決済する」というシナリオ通りに注文を執行してくれる「IFD注文」を使う
上記のとおり、FX初心者の方は指値注文もしくはIFD注文の活用を検討してみてください。
3.失敗ケース3.許容範囲を超えた金額で取引をする
FXには入金金額よりも大きな金額で取引できるレバレッジという仕組みがあります。レバレッジを使い、自身の許容範囲を超えた取引金額で取引をしてしまう失敗ケースも少なくありません。
例えば普段は取引金額100万円でFXをしていた人が、取引金額1,000万円でFXをしたとしましょう。このとき、予想と反対方向に相場が動いた場合、普段の10倍もの含み損が発生することになります。すると多額の含み損に焦り、耐えきれずにすぐに損切りをしてしまう人が多くいます。
自身の許容範囲を理解し、その範囲内でFXができればレバレッジを掛けても問題ありません。しかし、「損失を一気に取り戻したい」「簡単に早く利益を上げたい」という思いから、普段であれば取引しないであろう金額でFXをしてしまう人も多くいるのが実情です。
3-1.対策:入金額を抑える
許容範囲を超えた金額で取引をしないためには、まず自身の許容範囲を把握した上で、それ以上の取引ができないように入金額を調整することが大切です。
「自身の許容範囲」については、取引しながら学ぶ側面もあります。最初は「その金額で取引して、ハラハラしないかどうか」を一つの目安にすると良いでしょう。
その上でその許容範囲を超えないように調整した金額を入金すれば、当然ながら許容範囲を超えた金額で取引することができません。許容範囲を超えた金額で取引しないための一つの方法として、入金額の調整を検討しましょう。
4.失敗ケース4.勘で取引する
少しFXに慣れてくると勘でなんとなく取引し、常にポジションを持っていないと気が済まない気分になってしまうことがあります。
勘での取引や、不安だからという理由でむやみやたらにポジションを持ってしまっては、損失を出すリスクが高まるほか、取引の反省ができないため、良いトレードは見込めません。
4-1.対策:売買する根拠を明確にする
売買する根拠を明確にして取引をしないと、「なんとなく良さそうだから」と雰囲気で取引してしまい、結果として大きな損を出すことにもつながってしまいます。
売買する根拠を明確にするためには、テクニカル分析やマクロ経済など、FXに関する知識が大切です。FXに関する知識が豊富なほど、売買する根拠を見出しやすいためです。
そのため、まずは売買する根拠を持つようにしましょう。もし難しければ根拠を持てるようになるために、FXの勉強を行い、FXの知識を深めることに注力してみてはいかがでしょうか。
5.失敗ケース5.スワップポイントを狙うも為替差損を出す
スワップポイントとは、「日本円売り+トルコリラ買い」のように、低金利の国の通貨を売り、高金利の国の通貨を買った場合に、ほぼ毎日得られる利益のことを指します。
このスワップポイントは安定的に得られる利益です。そのためスワップポイント狙いで、長期で「低金利通貨売り+高金利通貨買い」のポジションを保有する投資家も一定数います。
ただし、基本的にはスワップポイントとして得られる利益よりも為替の値動きによる損失(為替差損)の方が大きくなります。
スワップポイントに目を奪われてポジションを持ったものの、トレンドと反対方向のポジションだったために、スワップポイント以上の為替差損を抱えてしまう可能性も十分考えられます。
5-1.対策:分散投資をする
スワップポイントを多く得られる高金利通貨は、値動きが不安定であるほか、長期的に下落トレンドを形成している通貨もあります。そして、下落トレンドを形成している通貨を持つと、スワップポイント以上に含み損が増えてしまいます。
そのため、例えば米ドル/円やユーロ/円など、相対的に値動きが安定している通貨ペアにも投資をしたり、売買タイミングを細かく分けたりと、分散投資をすることで、スワップポイント以上の為替差損を出すリスクを抑えることが可能です。
一方で、スワップポイント狙いの売買は、難易度が高く、難しく感じるFX初心者も多いでしょう。まずはFXの知識や経験を積んでから、スワップポイント狙いの売買をするかどうか決めましょう。
6.少額取引ができるFX会社3選
FXの失敗するケースの1つに、余裕資金でFXをしないことがありました。対策としては、(余裕資金がない場合は)少額投資をすることが挙げられます。そこで、最後に少額投資ができるFX会社を3社見ていきましょう。
6-1.松井証券FX
松井証券FXの概要
取り扱い通貨ペア | 20通貨ペア |
取引単位 | 1通貨単位 |
スプレッド | 米ドル/円:0.2~2.2銭 ユーロ/円:0.5~1.5銭 ポンド/円:- |
レバレッジ | 1倍・5倍・10倍・25倍 |
主なメリット |
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主なデメリット |
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運営会社 | 松井証券株式会社 |
※スプレッドは原則固定
※2022年11月時点
松井証券FXは、1918年創業の松井証券が提供するFXサービスです。取引単位は業界最小の1通貨単位のため、100円もあればFXを始めることができます。
またレバレッジ倍率を1倍・5倍・10倍・25倍の中から選択できる点もポイントです。自身のリスク許容度や投資スタイルに応じて、細かく取引金額を調整できます。
一方で、ほかのFX会社と比べてデモトレードの機能に乏しく、デモトレードで学べることは非常に限られています。そのため、デモトレードにこだわらず、実際に少額で本取引をして、実践的な学びを得るのも効果的でしょう。
興味を持った方は、松井証券FXの評判は?も参考にしてみてください。
6-2.SBI FXトレード
SBI FXトレードの概要
取り扱い通貨ペア | 34通貨ペア |
取引単位 | 1通貨単位 |
スプレッド※ | 米ドル/円:0.09銭~ ユーロ/円:0.3銭~ ポンド/円:0.69銭~ |
レバレッジ | 25倍 |
主なメリット |
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主なデメリット |
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運営会社 | SBI FXトレード株式会社 |
※注文数量によりスプレッドは異なる
※スプレッドは原則固定
※2022年11月時点
「SBI FXトレード」では業界最小の1通貨単位でFXができます。レバレッジ倍率は選択できませんが、スプレッドの狭さや豊富な通貨ペアが特徴です。そのほか、外貨を自動で積み立ててくれる、外貨預金に近いイメージの「積立FX」も提供しています。
一方、デモトレードは提供していません。そのため、まずは少額で取引を行い、本番環境を確かめるのも良いでしょう。めったにないかもしれませんが、注文数量300万超の場合はスプレッドが広くなる点も注意が必要です。
興味を持った方は、FXって何?も参考にしてみてください。
6-3.マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」
マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」の概要
取り扱い通貨ペア | 21通貨ペア |
取引単位 | 100通貨単位 |
スプレッド※ | 米ドル/円:0.0銭 ユーロ/円:0.2銭 ポンド/円:0.4銭 |
レバレッジ | 最大25倍まで |
主なメリット |
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主なデメリット |
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運営会社 | 株式会社マネーパートナーズ |
※1回あたりの注文数量3万通貨までの場合
※スプレッドは原則固定
※2022年11月時点
マネーパートナーズは、取引単位や取り扱い通貨ペアなどが異なる、「パートナーズFX」と「パートナーズFX nano」の、2つのコースが用意されています。
そのうち、少額投資ができるのが、取引単位が100通貨の「パートナーズFX nano」です。パートナーズFX nanoはスプレッドの狭さが特徴で、米ドル/円のスプレッドは注文数量3万通貨までの場合、0.0銭です。
少額投資にこだわらなくなった際には、取り扱い通貨ペアが豊富で、株式を担保にFXもできる「パートナーズFX」で取引しても良いでしょう。
一方デモトレードがないほか、1通貨単位で取引できるFX会社と比べると、少額投資ができない点がデメリットです。
興味を持った方は、マネーパートナーズの評判は?も参考にしてみてください。
7.まとめ
FXで失敗する典型的なケースとその対策を中心に解説しました。FXには失敗はつきものではあるものの、できる限りその数は少なくしたいものです。
今回紹介したケースと対策を頭に入れてFXをするだけでも、失敗するリスクを下げることができるでしょう。
失敗したときの傷を少しでも抑えるためには、少額でFXをすることが重要です。今回挙げた「松井証券FX」・「SBI FXトレード」・「マネーパートナーズ」の3社を中心に、FX会社を選んでみてはいかがでしょうか。
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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