「環境にやさしい新プラスチック」素材開発企業がFUNDINNOで資金調達へ

株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で新規案件「プラスチックより高性能な新素材を開発。〈CO2約18%カット〉かつ〈生産コスト10分の1以下〉で、マグカップから車部品まで利用可能『グリーンチップ®︎CMF®︎』」が4月15日午前10時から募集を開始する。株式発行者のエフピー化成工業株式会社はポリプロピレンやポリエチレン樹脂に、天然素材であるセルロースファイバーを従来よりも高い割合で配合した新素材「グリーンチップ®︎CMF®︎」を開発・製造し、「環境にやさしいプラスチック」として事業拡大を目指す。目標募集額2千万円、上限応募額五千万円で投資は1口10万円 (10株)で1人5口が上限。特定投資家は100万円(100株)~500万円(500株)の5コースで申込み可能。5月8日まで受付ける。

廃棄された海洋プラスチックによる環境汚染や化石燃料の消費による地球温暖化などの問題から、世界的に”脱プラスチック”が掲げられている。しかし同社は「プラスチックの使用を完全になくすことは現実的ではなく、むしろプラスチックを使用することで生じる環境負荷を低減する=『環境にやさしいプラスチック』を普及させることが重要」と提唱する。これを実現するのがグリーンチップ®︎CMF®︎。ポリプロピレンやポリエチレン樹脂に、天然素材であるセルロースファイバーを従来よりも高い割合で配合した新素材だ。

グリーンチップ®︎とは

植物由来のセルロースナノファイバーは、鋼鉄の約5倍の強度ながら約5分の1の軽さといわれ、環境負荷が小さいうえに機能性が高いとして、自動車や航空機産業などで導入が進んでいる。軽さや強度に加えて高弾性、低熱膨張、透明性などの特徴があり、プラスチックに代わる高性能素材として注目されている。

セルロースナノファイバーの特徴

グリーンチップ®︎CMF®︎は独自の乾式特殊混錬製法によって、従来の技術では難しかったセルロースファイバーの高配合が可能になり、より環境負荷を低減できる。現在は、自動車のTier1サプライヤー(メーカーに直接納入する一次サプライヤー)からの依頼で車載部品の成形テストを実施中。また、スマホや家電のほか文具や日用雑貨の引き合いがあり、さまざまな用途拡大が見込まれる。

今後は「難燃性」(燃えにくい性質)の強化や、生分解性製品への対応も進める。また、海外における販路拡大・マーケティング・生産も視野に、協業パートナーの株式会社巴川製紙所と生産委託先の開拓などを行っていく予定。2030年に4000t以上のグリーンチップ®︎CMF®︎製造を計画する。「グリーンチップ®︎CMF®︎はリサイクル性にも優れているため、環境負荷の低減を実現する。また、再利用を繰り返しても性能が低下しにくいため、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現にも大きく貢献できる」と意欲を見せている。

同社はエンジェル税制適用確認企業(タイプB)。株主優待として、グリーンチップ®︎CMF®︎で製造した自社オリジナル商品を提供する。


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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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