SIIF、日本インパクト投資2号ファンドで家庭料理宅配サービス運営のAntwayに投資
一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)は5月24日、SBIグループで新生企業投資株式会社の子会社である新生インパクト投資株式会社と共同運営する日本インパクト投資2号ファンド(はたらくFUND)を通じて、株式会社Antwayが実施する第三者割当増資を引き受けたと公表した。Antway社は家庭料理の宅配サービス「つくりおき.jp」を運営しており、今回は既存株主のジャフコグループ株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社などを引受先とする約8.7億円の第三者割当増資を行った。調達資金は人材採用やマーケティングに充て、組織拡大とサービスの普及を目指す。
つくりおき.jpは、シェフと管理栄養士が監修した1000以上のレシピから、毎週手作りの惣菜を冷蔵で希望の時間に自宅に届けるというサービス。「あらゆる家庭から義務をなくす」をミッションに掲げ、実績を伸ばしている。2020年2月に都内4区からサービスの提供を開始し、対象エリアを順次拡張。今年5月には全国26都府県への大幅なサービスエリア拡大を実現した。
「共働き世帯は年々増加し、女性の労働参加率と家庭外での有償労働時間が増加している一方、無償の家事労働の総量は変化していないため、多くの世帯において男女ともに家事労働による時間的、精神的負担が大きい」(Antway)という課題を解決するため家事の中で最も負担が大きい「炊事」に着目。炊事に必要な工数をメニュー構想や買い物から一気通貫で請け負うことで、炊事労働に関する時間的・心理的な負担の軽減を図る。
一方、はたらくFUNDは、Antwayは家庭から義務的な家事労働をなくすことで、「家族との時間を豊かに」し、「性別関係なくキャリアや自己実現に取り組める」といった機会の平等を実現する世界を目指していることから、はたらくFUNDが目指す「多様な働き方・生き方の創造」に沿っていると判断し、今般のインパクト投資を実行した。Antwayの事業を通じ、課題当事者が負担を感じている義務的な家事労働からの解放が、より自分らしい生活やキャリアを実現するための時間的・心理的な基盤作りに繋がっていくことを期待する。
また、投資検討段階から同社の事業が社会に与えるインパクトを測定・可視化し、その結果を経営や事業プロセスの改善に活かす「インパクト測定・マネジメント」の導入について、経営陣と議論を重ねてきた。出資実行後も、社会的価値の創出と経済的価値の最大化の両面から同社をサポートすることで、インパクト投資のエコシステム構築を積極的に推進していく。なお、今回の投資によって同社の累計調達額は31億円を突破した。
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