COMMOSUS(コモサス)の投資案件の特徴は?リスクや注意点も
「COMMOSUS(コモサス)」は、かつて「CAMPFIRE Owners」として提供されていた融資型クラウドファンディングです。不動産を始めさまざまな事業に少額から投資ができる投資サービスとして、投資家からの注目されています。
今回はCOMMOSUSの投資案件の特徴について紹介します。また、COMMOSUSでの投資に伴うリスクや注意点も解説します。融資型クラウドファンディングでの投資や、COMMOSUSでの投資を考えている方は、参考にしてください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- COMMOSUS(コモサス)の概要
- COMMOSUSの投資案件の特徴
2-1.不動産系ファンド
2-2.金融系・事業系ファンド
2-3.社会貢献型ファンド - COMMOSUSで投資する際のリスク
3-1.貸し倒れリスク
3-2.為替変動リスク
3-3.税制・法規制変更リスク - COMMOSUSで投資する際の注意点
4-1.元本毀損の恐れがある
4-2.解約が制限されている
4-3.ファンドの貸付には無担保貸付が含まれる - まとめ
1.COMMOSUS(コモサス)の概要
COMMOSUS(コモサス)は、1万円から始められる資産運用をテーマに、企業や事業に対して投資家がお金を貸し出す(=融資する)融資型クラウドファンディングサービスです。投資資金をもとに企業や事業が運用され、発生した利益から投資元本や利息を受けることで資産運用が可能です。
少額から始められるほか、投資後は運用期間が終わるまで何もせずに資産運用が可能であることなどから、手間をかけずに資産運用をしたい方に適したサービスとなっています。
なお、2022年11月までは株式会社CAMPFIRE SOCIAL CAPITALの「CAMPFIRE Owners」として運営されていましたが、2022年8月にCAMPFIREグループからマネジメントバイアウト(MBO)を完了したことに伴い、サービス名・運営会社名・サービス名称が変更されました。
運営サービス | COMMOSUS(旧名称:CAMPFIRE Owners) |
URL | https://commosus.jp |
会社名 | 株式会社コモサス |
旧名称 | 株式会社CAMPFIRE SOCIAL CAPITAL |
代表者 | 加藤義隆 |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿1-19-19 2F |
資本金 | 1億円 |
事業内容 | 融資型クラウドファンディングにおける募集及び私募の取り扱い業務(第二種金融商品取引業) |
登録/加入協会 | 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2973号/一般社団法人第二種金融商品取引業協会 |
※2023年5月時点のデータ
2.COMMOSUSの投資案件の特徴
COMMOSUSの投資案件の特徴は、さまざまな業界・資金使途のファンドを扱っていることです。予定利回りは3.0%~7.0%と幅が広く、高利回りのファンドからリスクの少ない低利回りのファンドまで組成・提供されています。
COMMOSUSのファンドは、おおまかに次の3種類に分類できます。
- 不動産系ファンド
- 金融系・事業系ファンド
- 社会貢献型ファンド
2-1.不動産系ファンド
COMMOSUSでは、不動産系のファンドが提供されています。不動産系ファンドでは、不動産の購入費用や用地取得の費用としてファンドが組成され、投資した企業の自己資金を原資として返済が行われるケースが多い傾向にあります。
直近で募集された不動産系ファンドにおける資金使途は次のようになっています。
- 不動産事業用地取得プロジェクト資金の一部
- 一棟収益住宅の購入費用の一部
- 一棟マンション買取プロジェクトの資金
- 物流用地買取プロジェクト資金の一部
- 区分マンションの購入資金および諸経費の一部
不動産クラウドファンディングによくある不動産物件の買取費用としてだけではなく、用地取得や不動産事業プロジェクトの資金など、不動産に関わるさまざまな事業に投資できるファンドが提供されているのが特徴です。
また、不動産クラウドファンディング大手のCOZUCHI(運営会社:LAETOLI株式会社)と協働した「COZUCHI FUND」を取り扱っています。
COZUCHI FUND では、不動産クラウドファンディングのCOZUCHIを運営するLAETOLI株式会社がファンド組成のための助言・マーケティング支援を行い、LAETOLI株式会社の協働先の株式会社TRIADがファンド審査の一部助言を行いながら、高い利回りの不動産ファンド組成・運用を目指しています。
2023年5月までに3つのファンドが組成・募集されており(2号ファンドは借り手の資金計画変更があり募集中止)、予定利回りが7.0%~8.0%とCOMMOSUSのなかでも高い水準となっています。
2-2.金融系・事業系ファンド
COMMOSUSでは金融系ファンドや事業系ファンドも提供されています。直近で提供されたファンドのうち、金融系・事業系ファンドには次のようなものがあります。
- 外貨両替事業ファンド
- オンラインファクタリング事業ファンド
外貨両替事業ファンドでは、ファンド出資金が外貨両替事業の外貨史家資金に充当され、事業から発生した収益や企業の自己資金から返済が行われます。
オンラインファクタリング事業ファンドでは、ファンド出資金がファクタリング事業の売掛債権(請求書)の買い取り費用に充当され、事業での回収金や事業収益から返済が行われます。
予定利回りは外貨両替事業ファンドで年率4.5%程度、オンラインファクタリング事業ファンで年率7.0%程度となっており、効率的な資産運用が可能です。
2-3.社会貢献型ファンド
COMMOSUSでは社会貢献型のファンドを提供しています。事例としては次のようなファンドが提供された実績があります。
- カンボジア農家支援ファンド
- 少年院出院後学習支援SIBファンド
- プラスチック再生事業支援ファンド
カンボジア農家支援ファンドでは、集まった出資金が企業を通じて、カンボジアの農家が大型農機を購入するためのローン提供のために使用されます。銀行から融資を受けられず、大型農機を購入できない農家にローンを提供しており、2020年12月までに累計1,400件以上の納期購入を支援した実績があります。
少年院出院後学習支援SIBファンドの借入人は、国内海外で公文式教室を展開する株式会社公文教育研究会(以下、KOMON)です。法務省が行う「少年院出院者への再犯・再非行の防止の実現を目指した学習支援事業」に対して、KUMONをメインとした事業体が事業者として採択されたことから、上記のファンドが組成されました。(※参照:法務省「ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)による非行少年への学習支援事業」)
出資金は事業資金として活用され、法務省からの報酬や事業収益、その他の事業で得た収益から返済される仕組みです。
プラスチック再生事業支援ファンドでは、出資金がプラスチック再生コンパウンド事業の原材料の仕入れ資金に充当されます。同事業では、廃棄プラスチックからペレット・粉状へと再資源化するもので、今後はプラスチックリサイクル事業の拡大を目指しているとのことです。
このように、COMMOSUSでは資金の提供だけではなく、社会的な意義のある事業にも投資することが可能となっています。
3.COMMOSUSで投資する際のリスク
COMMOSUSで投資する場合、次に挙げるリスクが伴います。
- 貸し倒れリスク
- 為替変動リスク
- 税制・法規制変更リスク
これらのリスクを理解した上で、余裕資金の使用や分散投資など、万が一の場合に備えた再作が必要です。それぞれのリスクについて詳しく解説していきます。
3-1.貸し倒れリスク
COMMOSUSでの投資には、破産や信用状況の悪化などの貸し倒れリスクが伴います。
出資金の借り手の破産などによる債務弁済の停滞や不能となるケースや、営業者・募集取扱業者の破産や信用状況の悪化によって投資家への全額返済や送金などができなくなるケースがあります。
3-2.為替変動リスク
COMMOSUSの投資では、為替変動リスクが伴う場合があります。
海外案件で借り手に融資する場合や、借入人が返済する場合は、現地通貨でやり取りが行われますが、日本円に換算する際に為替相場が変動していると、為替差益や為替差損が発生するケースがあり、場合によっては損失につながる場合があります。
3-3.税制・法規制変更リスク
COMMOSUSでの投資期間中に税制や法規制が変更になるリスクもあります。これらの変更が適用されることで、投資前に想定された収益の減少や収益に対する税負担の増加、投資費用の増加などが発生する恐れがあります。
4.COMMOSUSで投資する際の注意点
最後に、COMMOSUSで投資をする際の注意点を紹介します。
- 元本毀損の恐れがある
- 解約が制限されている
- ファンドの貸付には無担保貸付が含まれる
4-1.元本毀損の恐れがある
COMMOSUSを始めとして融資型クラウドファンディングサービスを通じて投資する場合、投資元本を毀損する恐れがあります。予定利回りはあくまでも予定であり、利回りが保証されるわけではありません。
先述したリスクが実際に発生することによって損失が発生し、元本割れを起こすケースもあるため、慎重に投資判断を行うことが大切です。
4-2.運用期間中の解約ができない
COMMOSUSが扱うファンドは、原則として、運用期間中の解約ができず、償還や分配以外の方法で投資資金は回収できなくなっています。急な事情で現金が必要になった場合でも、解約・換金ができません。
なお、これはCOMMOSUSだけに限らず、融資型クラウドファンディングサービス全般において同様となります。資金を貸し付けるというスキームの性質上、返済期限前に資金回収を行うことができないためです。生活に必要な資金を投じず、余裕資金を使って投資するようにしましょう。
4-3.ファンドの貸付には無担保貸付が含まれる
COMMOSUSの投資ファンドへの貸付には、無担保貸付が含まれています。無担保貸付の場合、借入人の返済が滞ったり、返済ができる貸し倒れになったりした場合、貸付債権が回収できる可能性が低くなります。
無担保貸付は同じ投資ファンドのなかでもリスクが高くなります。利回りだけに注目するのではなく、リスクとリターンのバランスをとった投資を検討していきましょう。
まとめ
今回はCOMMOSUSの投資案件の特徴やリスク、注意点について解説しました。COMMOSUSでは不動産事業や金融事業など、さまざまな事業に対して投資可能です。
ただし、COMMOSUSでの投資は元本保証がされておらず、リスクが伴います。また、ファンドの種類によって関連するリスクも異なるため、本記事を参考にファンドの内容やリスク・注意点をチェックし、投資検討されていくと良いでしょう。
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