DXの次に考えたい「デジタル・サステナビリティ」の最前線、サステナブル・ウェブデザイン体験ワークショップ
デジタルマーケティング事業の株式会社メンバーズと、ウェブマガジン「IDEAS FOR GOOD」を運営するハーチ株式会社は9月12日、サステナビリティやサーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行に取り組む企業を対象に、サステナビリティの観点から自社のウェブサイト運営やデジタル・マーケティングについて見直すワークショップを開催する。時間は午後7時から同9時、会場はメンバーズ晴海オフィスラウンジ晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX 38階(東京都中央区晴海1丁目8番10号)、定員20名、参加費用無料。申込み期限は9月11日午後3時。
ハーチ社は、ウェブマガジンと連動して、社会を「もっと」よくするための共創型事業開発ラボ「IDEAS FOR GOOD Business Design Lab」を運営しており、メンバーズ社とは、同ラボを介して創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative(クライメイト・クリエイティブ)」を共同で実施中。
Climate Creativeでは「創造力で、気候危機に立ち向かう」をコンセプトに、気候危機とクリエイティビティをテーマとするイベントやアイデア創出ワークショップ、人材育成プロジェクトなどを展開しており、今回のワークショップもこの一環。
欧州では、デジタル技術を活用してサステナビリティを推進するだけではなく、デジタルそのもののサステナビリティを考え、より持続可能なデジタル施策を展開するための「デジタル・サステナビリティ」「サステナブルウェブデザイン」「サステナブルUX」といった概念が注目を集めている。デジタルデバイスやコンテンツの利用によるCO2排出といった環境負荷にとどまらず、今後はコンテンツやデザインをめぐる多様性・包摂性・公正性の実現など、社会的側面へも配慮していこうという考え方だ。
「サステナビリティをコンセプトの軸に据えた自社のプロダクト・サービスのプロモーション・マーケティング活動においてサステナビリティが一貫して配慮されていなければ、優れたブランド体験を提供することができず、『グリーン・ウォッシング』と捉えられるリスクもある」と主催者は注意を喚起する。
イベントでは、国内外のデジタル・サステナビリティに関するフレームワークや優れた実践事例を紹介した上で、参加者とサステナブル・ウェブデザインの体験ワークショップを行う。「自社のウェブサイトやECサイト、サブスクリプションサービスについてサステナビリティの観点から見直してみたい、デジタル・サステナビリティの最先端トピックについて学んでみたい人」(同)にお薦め。
プログラムは3部制で、第1部のインスピレーショントーク(40分)では「デジタル・サステナビリティとは?」「サステナブル・ウェブデザインとは?」「サステナブルなデジタル・マーケティングの事例紹介」といったトピックスを展開。第2部はサステナブル・ウェブデザイン体験ワークショップ(40分)で、実際のウェブサイトをもとに環境・社会の両側面から改善点を洗い出す。第3部は発表(15分)。
スピーカーはメンバーズの我有才怜氏。2017年に新卒入社、18年からデンマークのデザインコンサルティング会社Bespoke(現Manyone)の「Futures Design」メソッドの日本展開に従事し、社会課題解決型のビジネスモデルやマーケティング施策の立案・実行支援を担当。今年4月からScope3削減事例に特化した「脱炭素DX研究所」の所長を務める。ハーチ社からは代表取締役社長の加藤佑氏が登壇する。
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