ROBOPRO(ロボプロ)の評判は?メリット・デメリットや他社との違いを比較

「投資は専門的な知識が必要になるから難しい」と感じている方もいるのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが、資金運用を一部自動的に行ってくれる「ロボアドバイザー」です。その中でも最近登場した、AIを本格的に活用したロボアドバイザーとして注目されているのが「ROBOPRO(ロボプロ)」です。

そこでこの記事では、ロボアドバイザーやROBOPROに興味がある方に向けて、その特徴やメリット・デメリット、口コミ・評判について詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. ROBOPROのメリット・特徴
    1-1.AIを利用した「進化版ロボアドバイザー」
    1-2.シミュレーション結果では年率換算8.5%の収益率
    1-3.特定口座を選べるので、確定申告が不要
    1-4.暗号化や日本投資者保護基金の加入など徹底したリスク管理
  2. ROBOPROのデメリット・注意点
    2-1.最低投資額10万円と必要コストはやや高め
    2-2.NISAには対応していない
    2-3.投資がAIやプロ任せになり、個人の意思が反映されない
  3. ROBOPROの評判・概要
  4. ROBOPROの始め方
    4-1.口座開設
    4-2.取引設定
    4-3.入金・投資スタート
  5. まとめ

1 ROBOPROのメリット・特徴

ROBOPRO

サービス名 ROBOPRO
URL https://folio-sec.com/
運営会社名 株式会社FOLIO
本社所在地 東京都千代田区一番町16-1 共同ビル一番町4F
設立 2015年
代表取締役 甲斐真一郎

【代表経歴】
京都大学法学部卒。2006年、ゴールドマン・サックス証券に入社し金利デリバティブトレーディングに従事する。2010年、バークレイズ証券に転籍しアルゴリズム・金利オプショントレーディングの責任者を兼任する。2015年11月に同社を退職し株式会社FOLIOを創業。

資本金 91億2万1636円(2021年3月末時点)
上場有無 非上場
サービス開始年月 2020年1月
運用手数料 運用額3000万円まで:預り資産の年率1.1%(税込)
運用額が3000万円を超える部分:年率0.55%(税込)
最低投資金額 10万円
入金方法 リアルタイム入金、銀行振込
投資対象 ETF(米国株、先進国株、新興国株、米国債、新興国債、ハイイールド債、金、不動産)
リバランス 1ヶ月に1回、リバランスを実施
※リバランスとは、相場の価格変動に応じて保有割合を再調整すること

「ROBOPRO」は、AI運用によりインデックスを上回るパフォーマンスを目指すロボアドバイザーです。運営会社のFOLIO社は2021年8月にSBIグループの会社の連結子会社となっています。

ROBOPROでは、資金運用のアルゴリズムにAIを利用し、マーケットの状況に合わせてポートフォリオを毎月組み替え、積極的に利益を狙っていく運用が行われます。

為替予測などの分野ではすでに金融機関に採用されているAlpacaJapan社の、ETF(上場投資信託)を対象資産としたAI技術を個人向けに初解禁し、FOLIOのポートフォリオ最適化技術を融合させ、本格的に資産運用にAIを活用した「進化版ロボアドバイザー」(※同社ウェブサイトより)です。

ロボアドバイザーは基本的に中長期の投資で着実に収益を作り上げていくという方針をとりますが、ROBOPROでは比較的短中期のトレンドに照準が定められています。他のロボアドバイザーにはない「短期収益も狙える」という特徴が注目されています。

1-1 AIを利用した「進化版ロボアドバイザー」

一般的なロボアドバイザーは集めた資金を自動運用してくれるというサービスですが、運用面でAIを本格的に導入しているものはありませんでした。

AIを利用するロボアドバイザーでは、①投資家へのアドバイスのためにAIが使われている場合と、②資産運用にAIが使われている場合に分かれます。投資家へのアドバイスにAIを活用するタイプは、個人の資産状況や投資に対する経験、考え方などから最適な商品や戦略を提案するといったケースです。

②の資産運用にAIが使われるケースでは、どの部分にAIが関与しているかはサービス提供元によって異なります。ただAIを利用して運用するとしても、基本的に現代ポートフォリオ理論に従ったポートフォリオを作成し、市況の変化に合わせてバランスを調整するのが一般的です。こうした作業をAIに完全に一任することは難しいため、専門のファンドマネージャーが介入することも少なくありません。

一方、ROBOPROのロボアドバイザーが「進化版ロボアドバイザー」と呼ばれる理由は、従来型の運用とは異なるプロセスを採用しているからです。ROBOPROでは、投資対象の評価と各資産クラスのリターンの予測などにAIを利用する新しい試みが行われています。

一般的にロボアドバイザーは長期投資を前提としているため、開始後数ヶ月~1年程度の短期の値動きに翻弄されて資産を手放してしまい、運用成績が出ない場合もあります。

そこで、ROBOPROでは、短期の値下がりを緩和し、リターンにつなげる運用を目指して開発が行われました。どのタイミングで、どの資産の比率を増減させていくべきかの判断にもAIが用いられたことで、頻繁なポートフォリオの見直しが可能となり、機動的な運用が可能になっています。

1-2 シミュレーション結果では年率換算8.5%の収益率

ROBOPROは過去5年間(2015/1/1~2019/12/31)のバックテストにおいて年率換算8.5%という成績を残しています。これはFOLIOが従来提供してきたロボアドバイザー「おまかせ投資」の積極運用プラン(リスクやや高め・リターンやや高め)の利回りと比較しても2.8%高い運用成績です。

また、株式会社FOLIOによれば、シミュレーションにおいては運用成績の高さだけではなく、リスクに対するリターンの比率を示すシャープレシオにおいても、一般的なロボアドバイザーより良好な成績が出ているとしています。つまり、他のロボアドバイザーと比べてリスクを低く抑えつつ、リターンを高く出せるようなポートフォリオの作成ができていた、ということになります。

このように、ポートフォリオ構築や対象資産のリターン予測にAIを活用しながら、市場のさまざまな変動リスクに対応して短期リターンを狙えるのがROBOPROの大きな特徴となります。

1-3 特定口座を選べるので、確定申告が不要

ROBOPROでは、取引設定の際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことができるため、収益の発生時に自動的に税金の計算や納付を行ってくれます。そのため、確定申告は基本的に不要です。

なお、ROBOPROでは資産運用を海外のETFで行っているため、配当金が日本と海外で二重課税されています。しかし、確定申告で外国税額控除の手続きをすることで、一定額を所得税から差し引くことが可能です。

1-4 暗号化や日本投資者保護基金の加入など徹底したリスク管理

ROBOPROでは、万が一の事態に備え、個人情報や取引記録といった重要な情報を含め、データの送受信は最新の256 bit SSL通信方式による暗号化で保護されています。加えて、データは保管時もすべて暗号化が施された状態で管理されています。

また、サイバーセキュリティのための情報共有組織である金融ISACやJPCERT/CC早期警戒網などと連携し、常に最新の情報に目を光らせてセキュリティ対策に役立てています。

FOLIOで預かる有価証券や預かり金は、分別管理(=投資家から集めた資金と企業が持つ資金を分けて管理すること)が行われるので、万一の倒産時にもしっかりと返還が行われます。また、日本投資者保護基金に加入することで、分別管理の不備等があった場合でも、一人当たり1,000万円を上限に補償が行われます。

2 ROBOPROのデメリット・注意点

AIによる本格的な資産運用が期待できるROBOPROを利用する際は、次のような点に注意しておきましょう。

2-1 最低投資金額10万円と必要コストはやや高め

ROBOPROでは、最低投資金額が10万円からとなっています。ロボアドバイザーの中には1万円から始められるサービスもあるため、やや高めの設定と言えるでしょう。また、運用報酬として運用額の年率1%(3,000万円超の部分は0.5%)がかかるほか、運用する金融商品に手数料(信託報酬)が別途発生します。

入金手数料(振込手数料)は、所定の金融機関のリアルタイム入金(インターネットバンキング)を利用すれば無料、出金手数料についても2023年10月21日(土)11時以降の出金申込分より無料となっています。運用金額と手数料のバランスが合っているかについて、定期的に確認してみましょう。

2-2 NISAには対応していない

ROBOPROは特定口座(源泉徴収あり・なし)には対応していますが、少額投資非課税制度のNISAには対応していません。基本的に投資の利益にはすべて税金がかかってくることに注意しましょう。

2-3 投資がAIやプロ任せになり、個人の意思が反映されない

ROBOPROではAIや資産運用のプロに任せられる一方で、ユーザーがコントロールできる範囲は限定されます。個人がコントロールできるのは、あくまで投資資金のみとなるので、市況や自身の状況を見てリスクを避けたり、リスク覚悟でリターンを狙ったりといった運用を行うことはできません。

2-4 他サービスとの併用ができない

ROBOPROを利用した場合、おまかせ投資やLINEワンコイン投資などの他サービスとの併用はできません。生活スタイルや投資知識、資産状況などによって、個人に最適な投資サービスは異なります。ROBOPROのパフォーマンスは注目されていますが、他の投資サービスのほうが適している場合は、慎重に検討することも大切です。

3 ROBOPROの評判・口コミ

ROBOPROにはどのような評価があるのかについて、投資家の方の口コミや評判をご紹介します。

「新しい運用プロセスで求めていたロボアドバイザーのイメージに近いので期待したい」
「コストがかかる将来予測の工数を、AIで低コストで実現できる」
「長期投資はつみたてNISAやiDeCoでかなり運用しているので、ROBOPROでは短期リターンも狙ってみたい」
「ROBOPROは、既存のロボアドのような自動化されたインデックス投資ではない」
「対象資産の動きを見ながら、自分でも追加で投資してみたい」

※上記は個人の感想です。サービスの最新情報や詳しい内容はROBOPROのウェブサイトでご確認のうえ、十分に情報を吟味してからご自身でご判断下さい。

ROBOPROは、従来のロボアドバイザーと異なる運用プロセスが採用されているのが特徴です。経済や数理の専門家が行うような情報収集と分析を自動的にこなし、それを個人の資産運用に活用できるということで期待が集まっています。

また、バックテストでのパフォーマンスの高さもROBOPROが注目される理由です。シミュレーションの結果からは、他のロボアドバイザーと比較しても高いスコアを記録しています。今後の運用成績次第で一層注目されるでしょう。

4 ROBOPROの始め方

ROBOPROは簡単に始めることができ、最短で翌営業日に手続きが完了します。口座開設の手順を見ていきましょう。

4-1 口座開設

最初に口座開設を行います。口座開設はROBOPROのウェブサイトで行うことが可能です。トップページの「START」のボタンから口座開設を始められます。

口座開設では、画面の指示に従って個人情報の入力や本人確認を行います。本人確認は「スマホで完結、本人確認(推奨)」または「郵送でご本人確認」から選べます。必要な本人確認書類は、運転免許証もしくはマイナンバーカードです。本人の顔写真と、本人確認書類から何枚か指定の写真を撮影して送付します。

申請が終わったら、翌営業日にはFOLIOからサービス利用のための連絡が届きます。

4-2 取引設定

本人確認が終わったら、FOLIOのトップ画面からマイページへログインすることができます。ログインしたら、まず「取引設定」を行います。取引設定では、「投資性向」→「職業と資産」→「出金口座」→「取引コード」の各ページで質問に答えていきます。

「投資性向」のページでは確定申告の方法について問われるので、前もって考えておくようにしましょう。

4-3 入金・投資スタート

口座開設が終わり、取引設定が済んでいればFOLIOに入金することができます。入金方法は手数料無料の以下金融機関のリアルタイム入金がおすすめです。

  • みずほ銀行「みずほダイレクト ネット振込決済サービス」
  • 三井住友銀行「SMBCダイレクト ウェブ振込サービス」
  • 三菱UFJ銀行「三菱UFJダイレクト ネット振込(EDI)」
  • イオン銀行「WEB即時決済サービス」
  • ジャパンネット銀行「リンク決済」

ROBOPROの公式サイトにアクセスして、入金を行うことで投資が始まります。なお、ROBOPROの最低投資金額は10万円からとなります。

5 まとめ

ROBOPROは、プロ御用達の金融資産スコアリングサービスの分析や、ポートフォリオ最適化技術を融合させた「進化版ロボアドバイザー」です。AIによる本格的な資産運用を可能とし、リスクを抑えつつも高い運用利回りを期待できる点が従来型のロボアドバイザーと大きく異なります。

特に初心者で投資が難しいという方や、手離れのよい資産運用をお考えの方は、ROBOPROによる資産運用の自動化を検討してみてはどうでしょうか。

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