Generate Capital、米年金カルスターズなどから2,200億円調達。サステナブル・インフラ構築加速
持続可能なインフラストラクチャの構築、所有、運用を行う金融会社Generate Capitalは1月31日、米年金カルスターズ(CalSTRS)など世界有数の機関投資家から15億ドル(約2,200億円)を調達したと発表した(*1)。調達した資金を元手に、サステナブルなインフラ構築を加速させる。
世界最大の教育関連の年金基金カルスターズは、豪退職年基金(スーパーアニュエーション)のHESTAや豪クイーンズランド州投資公社(QIC)などと共に今回の投資ラウンドに参加した。この資金調達により、Generateが調達した資金は100億ドルを超えた。
Generateは2014年の創業以来、サステナブルな電力、モビリティ、水資源の資産を運用し、資金を調達している。そして、インフラ資産の構築、融資、主要インフラ企業のインキュベーションに至るまで、インフラ移行を加速させることに特化した創造的で柔軟なプラットフォームを開発してきた。
その結果、資本、イノベーター、顧客、コミュニティにワンストップ・ショップの統合されたサービスを提供している。50社以上のプロジェクト開発企業やテクノロジー企業、数十の投資家、数百のコミュニティと提携し、世界中で数千のサステナブルなインフラプロジェクトのポートフォリオを構築してきた。
23年9月現在、320GWh超のサステナブル電力の生産と715Kt超の有機廃棄物の処理を支援している。Generate Upcycleを通じて廃棄物に価値をもたらし、esVoltaを通じて電力網の信頼性を高め、NexampやPine Gate Renewablesと共に再生可能エネルギー発電を拡大し、インフラ移行を主導してもいる。
23年には、エネルギートランジションに向けて20億ドル超投じ、インフラ資産の構築や有力企業への融資を行った。電気自動車(EV)スクールバスを導入するためにBlue Bird Corporationと、自治体のエネルギー効率を加速させるためにMcKinstryとそれぞれ合弁事業を開始した。
Generateのプラットフォームの柔軟性と革新性は、投資家に魅力的なリターンを提供することで、より制約の多い資本市場環境での資金調達を成功させている。
カルスターズのサステナブル投資・スチュワードシップ戦略担当ディレクターを務めるカースティ・ジェンキンソン氏は「私たちの使命は、カリフォルニア州の公立教育機関と受益者に安全な老後を提供することである。Generateとの戦略的パートナーシップは、環境と社会に対して実証可能なプラスの成果を生み出しながら、ポートフォリオに優れた財務的リターンをもたらすという我々の使命に合致するものだ」と述べた(*1)。
【参照記事】*1 Business Wire「Leading Global Institutions Invest in a Clean Energy Future With Generate Capital」
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