個人向けインパクト投資、ネクストシフトがジョージア×カンボジア応援ファンド3号の募集開始
社会的インパクト投資に特化した「ネクストシフトファンド」は10月21日、カンボジアとジョージアへの融資ファンド「ジョージア×カンボジア中小企業経営者さん応援ファンド3号」の募集(募集額700万円)を開始した。最低投資額、追加単位は2万円から。カンボジアのJC Finance PLC社、ジョージアのLLC MFI Credex社へそれぞれ融資する。 融資先のマイクロファイナンス機関は借入金を原資に現地の農家や中小企業向けにローンを行う。9月に実施した同ファンド2号は、10月10日に募集開始15日間で満額成立した。
JC社は農機ローンをはじめとした農家向けの融資事業を展開し、カンボジア国内の経済発展への貢献を目指す。Credex社は主にマイクロビジネス向けの不動産担保融資を行い、女性向け融資を強化するなどジョージア国内のビジネスの拡大を図っている。両国は共通してドル建てのローン、高利回り、低不良債権率、 監督省庁の強いガバナンスが特徴で、ともに過去に貸倒れ実績はなく、ファンドの運営元のネクストシフト株式会社は「安定かつ高いリターンを期待できる」と説明する。募集は11月25日まで。目標利回りは年率6.90%。運用予定期間は12月5日から2021年4月5日までの16ヶ月、分配金支払いは2020年6月、2021年4月の2回。償還予定時期は21年4月。
同社は鳥取県八頭町に本社を置き「社会的インパクト投資を通じて世界の社会課題を解決し、投資家と投資先を幸せにする」をミッションとして掲げる。株主には鳥取銀行が名を連ねるなど社会的な信頼性も高い。2018年6月に国連の責任投資原則(PRI)に日本のクラウドファンディング業者として初めて署名した。ネクストシフトファンドでは、カンボジアとジョージアを中心として、健全な財務基盤と強い社会的ミッションを持つ複数のマイクロファイナンス機関への融資を実施している。
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